(この記事は再掲です)
今回は「コツログ」を運営するコースケさんの記事を紹介します。
選手たちをどうやって伸ばしていったらいいのか、言葉がけはどうすればいいのかと悩みがちな指導者の皆さんや保護者の方へ参考になる本を紹介してくださっています。
↓本文は写真の下から始まります↓
どうしたら人は進んで動く気持ちに変化するのかと悩んでいる中で出会ったのが『人を動かす』でした。
世界で500万部売れている名著は、今抱えている私の悩みにズバッと答えを示してくれました。
そして、その答えは子どもたち一人ひとりを理解することでした。
サッカーのコーチを始めたばかりであれば『人を動かす』(デール・カーネギー)は絶対に読んでおくべき1冊です。
なぜ選手を理解すると伸びるのか
どんな超凶悪犯であっても自分が悪いとは思っていない。この考え方をする犯罪者は珍しくない。人間はたとえ自分がどんなに悪いことをしても決して自分が悪いとは思いたがらない。(本書P13,14抜粋)
いきなり凶悪犯の話で驚かれたと思いますが、ここで登場してくる超凶悪犯は刑務所で死刑執行の最期の瞬間まで自分を正当化していたことに驚愕しました。
「自業自得だ。大勢の人を殺したのだから」と言われても「なぜ自分はこんな目にあうんだ」が最期の言葉だったと書かれています。
人には自己を肯定的する大切な自尊心があります。その自尊心を傷つける言動は相手には何も響かず双方の理解が進まないまま平行線をたどっていくことになります。
なので、他人の欠点や悪い部分を指摘するのではなく自分の考え方を直すことが相手を理解する上で大切なことになるんだと書かれ強く共感をしました。
子を持つ親なら涙が止まらない素敵な文章
毎日口うるさく子どもに感情のまま発言をしていないでしょうか?
私と同じようにそんな後ろめたさ感じているならP29~P32に載っているたった3ページの『父は忘れる』という文書は、心に突き刺さる一生忘れられない文章になると思います。
「自分の言動を見直そう!」と変化を与えてくれた人生を変えることになった文章です。
この文章だけでも一生心に残る大切なものを得たという買う価値があります。相手の立場で考える大切さを痛いほど思い知らせてくれます。
『自分』と『相手』は全く違う
相手は自分とは違います。
一人ひとりを観察して今のレベルや性格までを細かく時間をかけて知って何を声掛けすればいいのか考えていく必要が私たちには必要です。
その一言で子どもたち選手が勇気を持てたり、やる気が出たりその後の人生が変わるキッカケになるかもしれません!
ここまで読んでくださった方は「結局子どもと親との教育本じゃん」と思ったかもしれません。
しかし、サッカーのコーチングでも十分に活かすことができます。その例をご紹介していきます。
『人を動かす』のサッカーコーチングへの活かし方
人を動かすは、『相手の身になって考える重要性』をメッセージとして伝えている本です。
相手の立場で考えることで、話を聞く理由や相手を認めて心を開くことそれが大事なんだよって教えてくれています。
私はまず息子のリフティングで検証してみました。
半年間8回だったリフティングが3つの言動を変えたことでたった2か月で100回超え
小学3年生の息子はおよそ半年間リフティングが最高8回というレベルでした。それが私の言動を変えたことで2か月くらいで115回まで一気に飛躍しました。
結局、子どもの頑張りでしょ?と思うかもしれません。しかし、心掛けと声掛けを変えるだけで子どもが自主的に練習をしていつの間に115回できるようになっていたんです。
声掛けと変えた言動は以下の3つです。
息子が自主的に練習を取り組み方を変えて1か月を過ぎたあたりからでした。それからは毎朝6時起きして一人で自主的に学校前に近くの広場でリフティングを練習するようになりました。
⓵欠点を指摘せず長所を褒める
われわれは他人からの賞賛を強く望んでいる。そして、それと同じ強さで他人からの非難を恐れる(P15引用)
一生懸命やっている本人に向かって「なんでできなないのか。」イライラしてしまうこともあります。しかし、その感情をそのまま口に出して良いことは一つもありません。
心から本人の頑張りを称えて「いいじゃん!さっきよりできるようになってるじゃん!」とか「1回目に足に当たったボールの強さすっごい良かったよ!」と言った方が本人のやる気や楽しさは数百倍も変わります。
私たち大人は、子どもを伸ばすために自分の発言を変えるだけで効果が全く異なることを実感すると思います。
寄稿:コースケ
サッカーチームのパパコーチ
ブログにて情報発信中
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