子どものやっていること、習っていることというのは、真剣にやればやるほど生活の一部になってきます。もちろん、保護者にも生活の一部になっていきます。
ここでは、そんな生活を快適に過ごすために先輩保護者たちが「買ってよかった、使ってよかった」というグッズを特集しました。
選手にとっては練習、休養をサポートしてくれるグッズ。
保護者にとっては道具管理や観戦を手助けしてくれるグッズ。
2つの視点から、先輩保護者の「あなたの家のお役立ちグッズは何?」を伺いました。実際に小学生から高校生までのサッカー少年少女の保護者の方に直接お話を伺い、本当にお勧めできるものだけを推薦していただきました。
小さなものから大きなものまで、意外なものもあります。
photo:Michael Coghlan
練習サポートグッズ
小さなものからご紹介します。
リフティング用フットバック
リフティングバックは部屋の中は無理ですか?と尋ねたところ、
「足音が無理!でも、うちの団地は築も古いし、新しくてちゃんとしているマンションだったら平気かも」
とのことでした。
家の中でボールを蹴るのはものが壊れる原因にもなります。
リフティング用バックはお手玉のようなものです。柔らかく、程よい重みもあるので、これならすぐリフティングできそう、と思ってしまいますが、なかなか難しいです。大きなボールが楽に思えるようになりますよ。
フットバッグ全日本大会というのもあるんですね!告知映像を見つけたので紹介しておきます。すごい足技ですね。
レガース
「他のを使ったらカビが生えた。洗っていたのに…(多数)」
レガースなんてどこでも売っているでしょう?と思われるでしょうが、ミズノのシンガードサッカー用すね当ては違います。
すね当てについているパッド部分が取り外し可能でしかも洗濯OKなのです。
ポリウレタン製のパットがレガース本体にくっついているタイプのものだと、洗うのが大変です。しかも、きちんと中まで乾いているかどうかが不安になります。
ただし、少しパットが他の製品に比べて薄いので、万人向けというわけではないと思います。
練習用ゴール
小さなゴールなので、浮き球の練習には適しませんが、低学年の遊びや練習には最適です。小学校年代には、とにかくたくさんボールに触ることが大事です。本当は、当ててよい壁などがあれば一番良いのですが、そんなに都合よく壁がない方が購入しているようです。
自分で練習環境を整える、という意味で最適の練習グッズです。
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これも練習サポートグッズとして挙げておきたいと思います。今さら、と思う方も当然いらっしゃるでしょう。ひたすらサッカーが見たいという方にお勧めです。
小学生のチームで目標とする最低試合数は、「チーム全員が年間30試合以上」だそうです。レギュラーだけではなくて、全員が30試合というのは、結構難しい目標です。レギュラー組は良いですが、試合に出られない子はどんどん差が開いていってしまいます。クラブチームでは可能でも、強豪ではないチームにこの数字は無理かも知れません。
試合数が少ない「経験不足」は、たくさんの試合数を臨場感をもって見ることによって補うことができます。
1日中サッカーしかつかないテレビ(タブレット等も)になってしまうかもしれませんが…
休養をサポートするグッズ
ジュニアサッカー選手に必要なのは、「練習、栄養、休養」です。
栄養はグッズではないので、またの機会にするとして、練習と同じくらい大切なのは「休養」です。肉体的にも精神的にも、疲れを引きずるようなことは故障のもとです。
まずは、故障防止グッズです。
ザムストのJKバンド
サポーターはたくさんありますが、これはヒザのお皿の下のトラブルサポートに特化されたサポーターです。
類似品はあるようですが、ザムストのものが一番密着感があるようです。
ただ、痛みは故障の前触れであることがあります。故障すると、サッカーを休まなくてはならない期間が長くなることも。
前兆を見逃さず、怪しいと思ったらすぐに医者に連れて行ってください。
東京西川「エアー」・「エアーポータブル」
西川の「エアー」は、プロアスリートも使っていることで有名なマットです。効果のほども聞いてみました。
うれしいおまけがあったようです。
とのことでした。子どもでは1日の3分の1、大人は約4分の1を布団の上で過ごします。1年のうち3~4か月を快適に暮らせるなら、布団を改善するのは大変有効な方法です。
観戦グッズ
アウトドア用ベンチ
試合観戦と言えば、アウトドア用の椅子です。が、アウトドア用の椅子、実は大変評判が悪いのです。
「ふんぞり返っているように見える。特に、強いチームの保護者が座っていると偉そう。足を組んでいる人が多いからかも」
「子どもたちが一生懸命やっているのに、背もたれに寄りかかって観戦しているのってどうなの?」
と、意外に「偉そう感」を与えているようなのです。「偉そう感」は、確かにあの角度にも原因があるようですが、ひじ掛けにも原因があるのではないでしょうか。
持ち運びはしやすいのか?と疑問だったので、持たせてもらいました。案外見た目より軽いです。
ビデオカメラの外部マイク
ビデオを撮るときの大敵は風の音!ですよね。
ウインドシールドは風除け、ウインドジャマーはふかふかの素材カバーでマイクをくるむことにより風切り音を減らすものです。
photo:audio-technica
※こちらのもこもこがウインドジャマーです。
忘れた時の応急処置は、
とのことですが、試合時間ずっと手で覆いをかけているのは大変そうです。ミーティングなどで使う映像を記録している方には風切り音対策は必需品のようです。
塩分補給食品(主に夏場)
選手に持たせるもの、ということで多数の声をいただきました。夏に怖い熱中症を防ぐアイテムとして塩分を補給できる食品として、今や欠かせないアイテムになりましたね。
・塩サイダー飴
・塩分タブレット
夏の応援中に保護者内で塩分タブレットを配られたこともあります。ジュニアサッカーにおいては、保護者は12人目の選手です。夏は、保護者の塩分補給も心がけましょう。
生活管理グッズ
靴下補修シート
サッカーストッキングは消耗品です。目を見張るスピードで穴が開きますよね。
サッカーストッキングを繕うと、確かにつま先のあたりがごろごろします。そのために、お母さんの履いているストッキングの糸をほどいて、つま先がごろごろしないように縫うやり方もありますよ。
ウタマロセッケン
先日スーパーで、「100円の魔法!」というPOPがついて売られているのを見かけました。チームでまとめ買いをしている方々もいらっしゃいます。
洗濯板は、シリコン製のもののほうが場所を取らず、カビず(木製のものはカビます)におすすめです。
でもきっと、多くの保護者の本音は、
ですよね。
手回し式洗濯機
自動洗濯機を泥と砂でダメにしたことのある方からのおすすめです。
手洗いの手間は格段に減ったそうです。ユニフォームやソックスのほか、スニーカーや上履きの下洗いもできるそうです。災害などの停電時にも洗濯できます。
シューズドライヤー
梅雨時の玄関、生乾きのスパイク、濡れたサッカーシューズ…と揃えば、お客様を呼べない玄関の出来上がりですね。
冬場は特にスパイクが乾かず、二日連続で使用する週末などは大変!
女子でさえ対策が必要なのですから、男子は言うまでもありませんね。
革対応のスイッチ切り替えができるものもあります。保護者の革靴を乾かすのにも使えますよ。土曜日に洗い忘れてしまった日曜日夜の上履き洗濯も、きちんと翌朝までに乾きます。
最後に
リアルな現場の声を集めてみました。みなさん、創意工夫して頑張っていらっしゃるようすが伝わってきました。インタビューに応じて情報を提供してくださった方々、ありがとうございました。
このほかにも、「設営が簡単で持ち運びも楽なテントはないかな」とか、「靴下補修シートは色数が少ないから、代わりに何かで代用できない?」、「プロみたいに写真が撮れるカメラってある?」などの声もたくさん伺いました。
皆さんの声を集めて、もっともっと使いやすいサッカー関連グッズができるといいですね!
おまけ
環境次第で真の「お役立ち」かどうかは微妙だったり、
「それはもはやグッズではない」というものだったりして、本編のほうには載せなかった余談をご紹介します。
本物ゴール
これはインパクトがありました。実際に見せていただきましたが、庭に大人サイズの本物のゴールがあります!
「小学生のときにせがまれて買ったものです。休みのたびに、息子の友達が家に集まってサッカーをしているけど、体も大きくなったのでいろいろ怖い(高2男子保護者)」
庭にゴールがあるというと、キャプテン翼の若林くんの自宅を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。若林くんの自宅には、サッカーコートがあって専属コーチもいましたよね。大変な豪邸です。
この本物ゴールは、本当に住宅街の普通のおうちの庭に、でん!と立っていました。ゴールの占める面積と空いているお庭の面積が約1:1くらいです。かなりゴールが場所を取っています。すぐそば(1.5mくらい離れている)は隣の家です。
「隣の家にボールが入ったことはないので、小さい頃はフェンス代わりでした。中学生になったらキック力もついてきたので怖くて、とても本気で蹴っていいとはいえません!」
今は空気を抜いて弾みにくくしたボールでサッカー遊びをするときなどに使われている模様です。隣の家が遠い方に向いています。
【第1弾・第2弾セット】一人でもできる!元Jリーガー越智隼人のサッカー上達法
究極の洗濯問題解消法
洗濯問題は、サッカー保護者の悩みの種。ほかにどういった方法で泥汚れと戦っているか聞いてみました。
「たらいに入れて、足で踏んで下洗い(小5男子保護者)」
「お風呂場で、ひたすらごしごし洗ってます(中1男子保護者)」
こんなうらやましい話もありました。
「グランドが芝なので、泥汚れはつきません。ただ、ちぎれた芝がたくさん繊維の中に入り込んでいるので、コロコロクリーナーをかけてから洗います(小4男子保護者)」
「グランドは人工芝。ときどきちぎれた芝が入るくらいで、泥汚れは減りました。外部グランドで試合だと、泥汚れがすごい。(中1男子保護者)」
究極だと思ったのは、
「自分で洗わせる!(小5男子保護者)」
でした。いいですね!なかなかできる子は少ないかもしれませんが、保護者が泥ユニフォームから解放されるのと同時に、お子さんの生活力もつきそうです。
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