○足を速くしたい
足を速くするためには、坂道ダッシュが効果的です。肺活量を増やすために、HIITというきついトレーニングもあります。大変つらいのですが、毎回20分程度なのに効果は抜群で、スタミナもつきます。
無酸素運動に近い運動になるので、食事前に行うとご飯が食べられなくなる選手もいます。行うタイミングには気を付けてください。
ダイエットによく使われていますが、成長ホルモンを分泌させ、運動能力と心肺機能を向上させる効果があります。
HIITに関しては、こちら(参照サイト:HIIT Training)
※基本的なやり方も書いてあります。
○ボール扱いをうまくしたい
・リフティング
リフティングは、1人でできる一番効果的な練習です。必ず両足で行いましょう。ノーバウンドリフティングができない人は、ワンバウンドリフティングがおすすめです。徐々にノーバウンドリフティングが扱えるようにしていきましょう。
ワンバウンドリフティングはこのように行います。
参照サイト:youtube
・壁あて
壁ならどこでも結構ですが、中級者は窓ガラスが近くにない壁がおすすめです。
ポイントを一つ決め、そこにボールを当てられるようにします。効き足で10回やったら、効き足でないほうの足でも、1~2回は蹴るようにしてください。故障を防ぐことにもつながります。
だんだんポイントを変え、自分の思ったところへあてられるようにしてみてください。プレーが圧倒的に変わります。
コーチング:「声を出す」ってどうすること?
すると、一定数の選手が、「ヘイ!」と叫び始めます。
残念ながら、「声を出す」とは「ヘイ!」と叫ぶことではありません。
「後ろ!」「走れ!」「前に!」「○番マークしろ!」「右、切って!」「俺にくれ!」など、自分の要求を言葉にして伝えることが、「声を出す」です。キーパーのコーチングもこれに入ります。
声出しを通して、コーチたちは
・この選手は「意図」があるか
・してほしいことをきちんと要求しているか
・サッカーがわかっているか
・コミュニケーションが取れているか
を見ています。
声は大事なアピールの場所です。ずっと叫んでいる必要もありませんが、ずっと黙っていては意図が伝わりにくく、セレクションの場では「パスが来ない」ということにもつながります。
声を出すということは、「こうしてくれ」という意図を伝えることです。ぜひ、普段の練習でやってみてください。頭で考えないと、言葉は出ません。頭を鍛える良いトレーニングにもなります。
身長の高い選手が有利、は本当?
「身長高いほうが有利」「体格が良いほうが有利」は、嘘です。ただし一度限りのトレセン、1年限りのトレセンでは、同じくらいの水準の選手がいたら身長が高いほうがセットプレイに有利という考えで採ることがあります。
また、成長期が終了しているプロへの選考などは、同じ技術だったら身長が低いより高いほうがよい、ということはあるようです。
が、年月をかけて育てていこうとしているクラブチームでセレクション時点での身長や体格を問題にすることは、ほぼありません。
某Jリーグの下部組織のセレクションの申込用紙には、母親の身長を記入する欄があります。これも「本当のことを書いたら落ちそう!」という方もいらっしゃいますが、ぜひ本当のところを書いてください。参考程度なので、たとえ低かったとしても問題はありません。
身長=遺伝はもはや都市伝説!?科学的に理にかなった身長を伸ばす方法について調べてみた
面談は参考程度
トレセンで面談はありませんが、クラブチームのセレクションにおいて、親を交えた三者面談が行われることがあります。
面談で見られるのは、
・親はチームの方針を理解しているか
・チームの決まりをきちんと守れるか
の確認程度というところが多いようです。
怖がらずに面談に臨んでください。疑問点があったら、良い機会なので確認してくるとよいでしょう。
最後に
セレクションは、受ける選手たちも真剣ですが、選ぶ監督やコーチたちは、もっと真剣です。これから自分がチームを作るにあたり、どの選手を選べば勝てるのか、良いチームが作れるのか、監督やコーチたちはさまざまな面から選手をとことん観察します。
いまはまだ光っていなくても、磨けば光る珠もたくさんジュニア選手たちの中には隠れています。そんな選手をよそのチームに取られることがないように、見逃しがないように、自分の経験や直観も頼りにしながら、本当に一生懸命選ぶのです。
今回の取材を経て、そんな真剣さにも打たれました。セレクションの雰囲気を味わうことも、子どもが何かに気づくきっかけになると思いますが、大人の本当に真剣なまなざしに触れることは、めったにない機会だと思います。
合格したい選手の皆さん、ぜひ参考にしてみてください。そして、合格を心より願っています。胸を張って、堂々とプレーしてきてくださいね。
応援しています。
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