プロフィジカルコーチ鎌田豊さんによる、サッカー少年が小学生の間に経験したい「基本的な2つの運動」とは?をお届けします。
中学生になったら部活に入ろうか?クラブチームに入ろうか?クラブチームならどのチームに入る??
小学6年生の秋から春にかけては、「中学生になってからのサッカー」がいよいよ現実の物としてイメージされてくる時期ではないでしょうか。
既に入る予定のチームが決まっているお子さんは、卒業を待たずに中学生チームの練習に参加してもいいよ、と言われるケースも多いでしょう。
そこで「中学生のサッカーって全然違う!」と衝撃を受けるお子さんもいらっしゃるのでは?
体格やスピード、サッカー戦術や足元の技術など、小学生と中学生では大きな差があるので衝撃を受けるのも無理はありませんが「中学のサッカーでやっていけるだろうか・・・」そんな不安を払拭するためにも、今は小学生時代に身に付けられることをしっかりとやって、土台を作りましょう。
今回は、プロフィジカルコーチ鎌田さんに、小学生の間に経験したい「基本的な2つの運動」について教えてもらいます。
ぜひ取り組んでみてください。(編集部)
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小学生のうちにしっかりとした「動きの土台作り」を!
こんにちは!プロフィジカルコーチの鎌田です。
小学校を卒業するまでに高められる力はたくさんあります。
この時期漫然と過ごしていると、あっという間に中学生になってしまいますね。
サッカーを生涯スポーツとして継続していけるように小学生のうちにしっかりと土台作りをしていきましょう。
個人に応じて成長度は異なりますが、小学生の間に経験したい「基本的な2つの運動」は、中学生以降、将来に渡ってサッカーを続ける際の手助けになっていきます。
小学生の間に経験したい「基本的な2つの運動」とは?
1.体を柔らかくし「巧みな動き」をスムーズにする運動
2.力強い動きとそれを持続する運動
それぞれについて詳しく説明していきます。
1.体の柔らかくし「巧みな動き」をスムーズにする運動
体の柔らかさと「巧みな動き」とは?
体の各部位の可動範囲を広げ人や物の動きに対応してタイミングよく動くこと、バランスをとって動くこと、リズミカルに動くこと、力を調整して動くことです。
具体的なトレーニング方法は?
各部位を大きく広げたり、曲げたりする姿勢をキープするセッションをすると良いですね。
サッカーの場面を想定した、ダッシュ、ストップ、ジャンプ、バックステップ、切り返しなどの動きを取り入れたサーキットトレーニングセッションを構成すると良いでしょう。
2.力強い動きとそれを持続する運動とは?
力強い動きとそれを持続する運動とは?
自己の体重を利用したり、人や物など、抵抗に対してそれを動かしたりすることが力強い動きです。
また、一つの運動又は複数の運動を組み合わせて一定の時間に連続して行ったり、一定の回数を反復して行ったりすることが動きを持続する運動に当たります。
具体的なトレーニング方法は?
例えば、相撲トレーニングがおすすめです。
JFAでもエリート育成の一貫として相撲部屋実習を行っており、ボディコンタクトスキルや自体重の使い方、柔軟性などサッカーに必要なスキルも身につけられると考えられています。
ぶつかり稽古はサッカーの競り合い等で相手に激しく当たる恐怖心をなくし、闘争心を高められるトレーニングです。
安全面を十分考慮しながら、トレーニングしてみましょう。
中学サッカー、良いスタートを切れますように!
寄稿者:U-12専属プロフィジカルコーチ 鎌田 豊
(国分寺キッズアカデミー代表/ワセダJFC代表兼監督)
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