ジュニアサッカーNEWSでは、全国各地のトレセンコーチ・チーム指導者にお話を伺いました。インタビューをまとめて「みんなのトレセン」シリーズをお送りしています。
先週までは「トレセン選考会に合格するためのトレーニング」をコーチたちに教えていただきました。今回はフィジカルではなく、メンタルのトレーニングについてお送りします。
※下記の意見は、サッカー協会の示す公式な見解ではありません。
あくまでも一つの意見として参考にしてください。
また、サッカー協会へのお問い合わせ等はお控えください。
メンタルってなぜ大事?
トレセンについてご意見をうかがっていると、必ずのように「メンタル」という単語が出てきます。(赤字:編集部)
気持ちが弱い、気後れしてしまう、すぐに新しいことにチャレンジできない、失敗が怖いから動けない。これらが「メンタルが弱い」と指導者たちが呼ぶ状況のようです。メンタルとは「心的。精神的。(広辞苑第五版)」と説明されます。心のありようすべてをひっくるめて「メンタル」といい、「フィジカル」の対義語としてスポーツの現場でも多く使われています。
メンタルの大事さについてはこちらでも触れています。
トレセン選考会に落ちたのはなぜ?「うまい子でも落ちる」は本当だった!前編「印象とメンタルの弱い子」
「気合いだ、気合!」とカツを入れても、メンタルは向上しません。フィジカルと同じく、メンタルも日頃からのトレーニングが大切になってくるようです。
ポイント
フィジカルと同じく、トレーニングで鍛えることができる。
トレセン・セレクションで必要な「メンタル」とは
メンタルとは精神的なものの強さすべてをさすようですが、特にジュニア世代のサッカーで「メンタル」と言われるときは
- 初対面の人と意思疎通ができる
- 初めての場所でも臆さないで自分を出すことができる
- 予定外のことが起きたときに動じないで打開策を考える
という意味で使われていることが多いのではないでしょうか。(メンタルという言葉の意味はもっと多岐にわたります)
すると、まずトレセンやセレクションのときに必要な「メンタル」は
・初対面の人と意思疎通ができる=人見知りしない
・初めての場所でも臆さない・自分を出すことができる=物おじしない
この2つにあるということが言えそうです。
親に育てることができる「メンタル」2つの方法
・初対面の人と意思疎通ができる
・初めての場所でも臆さない・自分を出すことができる
これは、慣れ親しんだ場所ではあまりトレーニングすることができない能力です。実際にメンタルを育てようとして試行錯誤した方の意見を聞きました。
①完全アウェイの状況に慣れさせる
確かに、トレセンやセレクションのような「アウェイ」の状態は、チームでは作ることができません。
全く知らない子と初対面の状態でチームを組み、ポジションを決め、その中でのびのびとプレーできること、周りを動かす練習ができることはほかでは得難い経験となります。
初めて参加したときにはがちがちになってしまうかもしれません。何もしゃべれないかもしれません。ですが、1度経験してしまえば、2回目からは「経験済みのこと」になります。
②子どものチャレンジを馬鹿にしない
ポイント
子どものチャレンジをけなしたり馬鹿にしたりしているとメンタルの強い子は育ちにくい。
メンタルが強い=失敗しても卑下したり評価を気にしたりしない、という図式が成り立ちそうです。すると。初めての要求に対して答えようとするときに「やったことがないこと」にも挑戦できるようになります。その余裕が
- 予定外のことが起きたときに動じないで打開策を考える
につながるのではないでしょうか。
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最後に
メンタルの強い・弱いが取沙汰されるのはサッカーだけではありません。人生の節目節目において、メンタルが強いということは大事なのではないでしょうか。幼少期の時に育てたメンタルは一生良い影響を及ぼしてくれるかもしれません。
ジュニアサッカーNEWSでは、このような方々のために少しでもお役に立てれば。と、各地でパパリーグやジュニア個サルを展開しています。
楽しみながら、メンタルを鍛える練習もできるならまさに一石二鳥ではないでしょうか。
ぜひこの機会ご活用ください!
はじめまして。小2のサッカー男子を持つママmiyuです。試合で負け、悔し泣きをし、テンションが下がってしまう息子の状況を結構目にし、メンタルを鍛えたいと思い、記事を拝見させていただきました。記事の中で出てくる、個サルはどんなものでも有効なのでしょうか??よろしくお願いいたします。
はじめまして!コメントありがとうございます。
いろいろな指導者さんにお話を伺いましたが、「個サル」の種類に特に言及する方はいらっしゃいませんでした。
アウェイの環境で、人とコミュニケーションが取れる環境で、ということで、仲間5人で行ってチームで参加するとかではない、とはおっしゃっていましたね。あくまで1人で知らない集団の中に入る経験が良いと思うとのことでした。
負けて悔し泣きできるなんてすごいなあ、と思います。
悔し泣きがうれし泣きに変わりますように、応援しています!