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「本当に10分で足が速くなった!」少年サッカーで話題のトレーニングを編集部が徹底検証 PR

「うちの子、どんなに練習しても足が速くならない。遺伝かな…」「うまい子とそうでない子は、やっぱり体の切れが違うよね」「うちの子、自主練もちゃんとやっているのに、なんでいつまでたっても試合で活躍できないんだろう」と言う声を実際の試合会場で聞くことがあります。

チームの練習はみな同じ。それなのに、なんで差が出てしまうのでしょう。個別に行っている自主練に違いがあるのかと、ジュニアサッカーNEWS編集部が福岡のあるチームに聞いてみました。そこで浮上してきたのが「タニラダー」の名前です。なんと、チームの約半数が「タニラダー」を持っていました。

特定のチームだけではないか、と思い、私の身近なサッカー少年にも聞いてみたのですが、やはり「上に行きたい」「うまくなりたい」と思っている子のタニラダー所有率は多いのです。

通販で手に入るラダーを調べてみれば、星の数ほどあります。その中でもロングセラーとなっていて定評もあるのはやはりタニラダーのようです。

今回はなぜタニラダーが売れているのか?普通のラダーと何か違うのか?を実際に取り寄せて検証してみました。

また、タニラダーを販売している株式会社イースリー 取締役リテール事業部長である竹原和雄さんにお電話で疑問をうかがってみました。

タニラダーの基礎知識

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タニラダーは、Jリーグで17年もの指導経験を持つフィジカルコーチ、谷 真一郎さんの考案したラダーを使った練習法のことです。次のような効果があります。

正しい姿勢を身体が覚えるので、足が速くなる。

身体を支えるのは骨(姿勢)、動かすのは筋肉(神経)です。正しい姿勢でスムーズに身体を動かすことができれば、それだけで速く動けるようになります。また、正しい姿勢は身体のバランスもよくするので、ケガも故障も減ります。

自分のパワーポジションがわかるので、俊敏に動ける。

パワーポジションとは、速く動くために最も「推進力」が得られる足幅(スタンス)のことです。サッカーは走りやターンなど360°あらゆる方向に対して俊敏性が大切です。相手の動き出しより速く寄せる、相手より速く抜け出すという動きの時に最も速く動ける足幅を学ぶことができます。

パワーポジションを覚えるには少しコツがいるので、のちほど詳しく書きます。

身体に無駄な力が入らなくなるので、パフォーマンスが上がる。

身体に力が入りすぎると、無駄なエネルギーを使って消耗するばかりか、動きが固く、遅くなります。タニラダーでは、「リラックス」して身体をスムーズに動かすことと、一瞬体を固める「パック」で瞬間的に大きな力を発揮する体の使い方も学びます。

ジュニアユース世代につきものの「クラムジー」を軽減できる。

クラムジーとは、思春期の急激な身長や体重の伸びに従い、体が思うように動かせなくなる時期のことです。クラムジーになるのは、「新しい体の使い方に対応できない」ということが原因です。

タニラダーは体の使い方、コントロールを調整する働きがあるので、思春期特有の「行き詰まり」を軽減することができます。

どのようなピッチで試合をすることになっても、力を発揮できる。

土の具合、雨上がりなどの天候、人工芝、天然芝、砂が多い…ピッチの状態はそれぞれです。どんなピッチで試合をしなければならないのかは、当日にならないと分かりません。Jリーグの試合前の調整としてタニラダーを使っているのを見たことがある方もいらっしゃると思います。

どのようなピッチでもベストな「パワーポジション」をつかみ、良いパフォーマンスを発揮できるために選手たちは試合会場でタニラダーを使ってウォーミングアップをするのです。

足が速くなると何が起きる?

photo:Grégoire Lannoy
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足が速くなるメリットは何でしょう。

もちろん、球技スポーツ等で活躍できる機会が増えます。しかし、それよりも重要なことがあります。

それは、

自分の体が上手に使える子は、自信を持てる

ということです。小学校の時、足が速い子に自信がある子が多かったのを覚えていらっしゃいますか?これにはちゃんと裏付けがあるのです。

自分の体が思う通りに動かせない。イメージ通りに進まない、というのは子どもにとって「体に裏切られている感覚」です。「体が思うように動かすことができない=何をやってもうまくいかない」というマイナスイメージを子どもに与えてしまうことがあります。小さい子どもにとって、しかもスポーツをやっている子どもにとって、体に裏切られている感覚は自信喪失につながってしまうのです。その反面、体が思うように動かせる子には自信がつきます。

子どもが自信を失うきっかけとして「10歳の壁」があるという学習塾「花まる学習会」の高濱正伸さんは、「一番大変なのは自信を無くした子どもを教えること」と言います。

無条件で自信がついているのは、9歳まで。10歳になって自意識ができつつあるときに「自分は足が遅い」「運動ができない」と思ってしまうことは、自信喪失につながる可能性があるのです。自信を失った子どもは「どうせできないし…」と自分の可能性をせばめてしまいます。

自分の体が思った通りに動かせる。

この感覚を体験することは、サッカーをはじめとするスポーツで活躍するときにはもちろん、「自信をつける」と言う意味でも大きな意義を持つのです。

参照サイト:子どもの学力や運動神経に「10歳の壁」があるって本当?(参照サイト;いこーよ 子供とおでかけ情報)

タニラダーについてインタビュー!

株式会社イースリー 取締役リテール事業部長である竹原和雄さんにお電話でタニラダーについて伺ってみました。

ーーパワーポジションって何ですか?

竹原さん(以下、敬称略)「人は、走りやターンなどの動作に必要な推進力は「地面反力」から得ます。地面反力とは、足で地面を押した時に、地面から返ってくる力のことです。一番強く地面反力を得るための足幅を「パワーポジション」と言います。

例えば、右方向に動き出しをするとしたら、左足で地面を蹴って進むと思います。この時に、右の進行方向に最も大きな推進力を得られる最適な足幅が「パワーポジション」です。

これは、前に進むときも、斜め方向に進むときも同じです。大きな推進力を得ることができれば、足は自然と速くなるんです。また、走りの指導の時に良く使われる『地面を蹴る』という表現には注意が必要です。正しくは『地面を押す』という感覚です。蹴ってしまうと地面から得た力を後ろに逃がしてしまうので、地面反力をうまく推進力に変えることができません」

実際、本当なのか調べてみました。ミズノのHP(MIZUNO TRACK & FIELD)を参照すると、「後ろに蹴るというよりは、真下から地面に向かって缶を潰すようなイメージで足を振り下ろしてください。後ろに蹴ると足の切り返しが遅れるのでピッチが上がらなくなります」とあります。

ーーパワーポジションは自然に見つかるものなんですか?

竹原「自然にプレーの中で見つけることは難しいかもしれませんね。でも、DVDを見ていただければパワーポジションの確認の仕方はすぐに分かりますので、自分で見つけられるようになります」

ーージュニアのお子さんには難しいのでは?

竹原「確かに、ジュニアのお子さんが一人でDVDを見て、理解して、実践するのは難しいと思います。保護者の方が一緒に見てあげて、姿勢をチェックしてあげてください。

私も実際に、小学1年生と4年生の自分の子どもに使わせてみましたが、確かに効果はあります。大人がサポートしてあげれば、ものの10分くらいで走る姿勢が変わりますよ。もともと足は遅い方だったのですが、初めて2人とも運動会で一番になれました。子どもは覚えるスピードは速いな、と感じました」

ーー年齢が高くなると効果は期待できませんか?

竹原「年齢が上になっても効果はありますよ。ただ、小学生くらいの年代と比べると姿勢や動きを習慣化させるのに時間がかかると思います。

タニラダーは神経系のトレーニングです。筋力を増やすトレーニングではありません。神経から正しい命令が筋肉に送られることによって体は動きます。神経系を鍛えれば、効率よく体を動かすことができます。

神経系の発達が盛んな子どもたちは、そのぶん覚えが早いですが、年齢があがれば理解力もあがるので、継続的にトレーニングすれば、しっかり効果を出すことができます。数年前、サッカー界のキングと呼ばれる某選手も導入しているとスポーツ新聞に掲載されました。

もちろん個人差はありますが、タニラダーは1週間に1~2回のトレーニングで効果が出るんです。神経系統を鍛え、身体を効率的に動かせるようになれば、疲労の軽減にもつながります。正しい姿勢とは、身体のバランスもよくしますので、当然ケガも減らすことができます」

身体が正しいパワーポジションを覚えると、無駄なエネルギー消費も無くなります。エネルギーを消費しすぎないことも、試合の終わりまで走り続けられる運動量につながるのではないでしょうか。

そんなタニラダーを買ってみた

足が速くなるメソッドや道具は、検索すると山のように出てきます。それなのに、なぜタニラダーは定評があるロングセラーになっているのでしょうか。

rada※この通りの内容で届きました

試してみないとわからないので、買ってみました。購入手続きを済ませると、メールマガジンが届きます。メールマガジンには考案者の谷さんの激励と、「タニラダー講習会(1~3年生対象、4~6年生対象、保護者&指導者対象)」の案内が添付されています。

ラダーは思ったより軽いです。まずDVDを見て、イメージを頭に入れます。ジュニアユース年代のお子さんでしたら、自分ひとりで見て理解することができる内容です。ジュニアのお子さんには保護者のサポートが必要です。

実際にラダーを広げてみます。タニラダーのマス目は大人の肩幅より広いくらい(ジュニアユース~大人サイズを購入しました)。他社から出ているラダー、23種類と比べてみましたが、最も一マスが大きく、全体の長さは短いラダーでした。

この幅の長さの意味は、実際に使ってみるとわかります。タニラダーは、「広い視野を保ちつつ、しっかりと上半身を前に向けて」という、サッカー選手にはなくてはならない能力を鍛える働きもあるといわれます。

実際に動くと、マスの大きさはかなり広く感じます。前を見ながら、下も視野の隅でとらえていないと確実にラダーを踏みます。かといって、下を向くのはNGです。使い続けていたら、前を見ながら下(ボール)をチェックする広い視野は確実に手に入るでしょう。

パワーポジションはわかるもの?

これがわからないと意味がない、パワーポジションを探してみます。

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rada-matigaiDVDに従って、パワーポジションを探してみます。どうやらここではないか、と言う姿勢と足の場所が見つかったので、ラダーで実際にトレーニングをしてみることにしました。

ところが。…実際にステップを踏んでみると、「見つかった」と思っていたパワーポジションをどのようにラダー上で表現していいのか分かりません。

そこで有効なのが、「悪い例」として提示されているものをやってみる方法です。体に力を入れてみる。体の重心を後ろにしてみる。足をわざとべたっと地面についてみる、身体を左右に振ってみる、膝を着地の際に曲げてみる…ということを繰り返していると、とても疲れます。

「疲れる」ということを覚えてから、疲れないやり方を探します。姿勢を変えているうちに、「おっ?」と前に進む姿勢がありました。急に足が速く動くようになったという体感でした。「タニラダーは神経系統のトレーニングです」という竹原さんの言葉が頭をよぎりました。

実際の講習会の動画を紹介します。子どもたちの体に無駄な力が入っていないのがわかると思います。時々後ろ重心になっている子もいますが、後ろ重心の子と素早く動ける子では、姿勢が違うのがわかっていただけると思います。

【ラダートレーニング:基本編】タニラダーの使い方メニュー1

参照サイト:Youtube

本当に走り方が変わるのか?実際に検証しました

実際に確かめてみました。今回、実験台になってもらったのは小学校4年生の女の子です。体育の授業以外、特に走るトレーニングを受けていない子にやってもらいました。タニラダー使用前の全力疾走です。

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公式記録は50m9.3秒。クラスでは真ん中から少し後ろ程度の走力です。
初のタニラダーは、最初こんな感じでした。

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どうしてもラダーが気になってしまって、まっすぐ前を見ることができません。ラダーを踏んでもよいこと、目の下のほうでとらえておけばよいことを説明し、DVDを見せて途中休憩もはさみながら練習しました。実際に一緒にやってみて姿勢を直しつついろいろなステップをやっていくと、ゴム跳びなどの遊びのようです。

変化が起きたのは7分後です。後ろ足が体を押し出すような感覚が突然生まれたようです。動きが急にスムーズになりました。足さばきがよくなり、トトトッと前に進むようになります。

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このままさらに3分練習を続け(計10分)、一休みしてからもう一度全力疾走をしてもらいました。

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シャッタースピードは常に同じで撮影しています。最初の写真と比べて、速くなったのが写真からでもわかります。公園の端から端まで(25~30mほどの距離)を計測しましたが、4.9秒(タニラダー前)→4.6秒(タニラダー後)と、本人もびっくりするような違いが出ました。

タニラダーの使い方

基本、1週間に1~2回の使用です。

疲れている時にやってはいけません。長くても1回10分程度のトレーニングです。筋力をつけるためのトレーニングではないので、多用しなくて大丈夫です。姿勢に気を配り、間違った姿勢を取らないように気を付けて行ってください。

素足で使ってはいけません

竹原さんから「ダメ」と言われていた「フローリングで素足」をやってみましたが、やはりダメなものはダメでした。ラダーの幅が広いので、どうしても前方を見るとラダーを踏みます(DVDでは谷さんも踏んでいたので、踏むのは良くあることだと思います)。結構痛いです。

そして、フローリングで素足では、力の入れ方が分かりません。室内でも靴を履かないと、地面反力を感じにくいということがわかりました。足へ伝わる衝撃も意外に大きいので、素足はやめたほうが良いです。

試合前のウォーミングアップにも役立ちます

パワーポジションは、地面の状態によっても変わります。例えば、土の乾いたグランドとぬかるんだグランド、人工芝と天然芝、それぞれで微妙に変わってきます。その感覚をウォーミングアップなどでつかむことができます。

子どものモチベーションを保つためにできること

3346503208_e2172a34e7_zphoto:Andy Wright

せっかく買って使うものですので、飽きてやめられてしまっては残念です。そのために竹原さんにうかがった、「子どものモチベーションをキープするコツ」をご紹介します。

短距離のタイムを測ってあげる

子どもが一番やる気の出るビフォーアフターです。正しい姿勢に修正されると、本当に10分程度やるだけでタイムが変わるそうですよ。

動画を撮って見せてあげる

これも子どもが喜ぶ方法です。今はスマホでも動画が撮れますので、すぐに見ることもできます。視覚でチェックすることができるので、動き方をその場で修正できます。

講習会に参加する

タニラダーの講習会は全国で行われています。講習会に参加するのは、サッカーが本気でうまくなりたい子や、いつも熱心に練習している子が多いようです。きちんとした練習法を教えてもらえるとともに、周りの子たちから様々な刺激を受け取ることができるでしょう。

タニラダーを始めるのはいつがオススメ?

4632540083_69630ded17_z photo:Dave Haygarth

竹原「大人のJリーガーでも、タニラダーでトレーニングをすると変わります。『この人が子どもの頃から、こんなトレーニングをやっていたら、もっといい選手になったんだろうな』といつも思います。

タニラダーを始めるのは何歳から、と言うことはありません。もちろん子どものほうが早く習得し、定着することができます。また最近は小さいうちから専門競技をはじめる子が増えていますが、専門的な競技スキルを身に付ける前にこういったベースとなる動きを身につけておけば競技の上達も助けることになると思います。

あと、私がこのタニラダーを通して感じて欲しいのが、運動神経は生まれつき持ったものではないということです。子どもの頃に「自分は足が遅い」「運動神経が悪い」と感じてしまうと、それだけで自信をなくし、スポーツにネガティブな印象を持ってしまいます。たしかに先天的に生まれ持った差がある場合もありますが、その多くは、正しい姿勢や身体の使い方ができていないことが多いのです。

能力はみんなに備わっています。『遅い』と思ってしまっている子は本当にもったいない。自分は早く走れるんだ、思い通りに体を動かせるんだ、ということを体感して、ぜひ自信につなげてほしい。タニラダーを通して自信を持って楽しくサッカーをプレーする子がもっと増えてくれるとうれしいです」

タニラダー購入はこちら

最後に

タニラダーは筋力をつけて速く走るためのトレーニングだと思っていました…大間違いです。

タニラダーのサイズは、
●ジュニア(小学生向け):身長120~150㎝
●レギュラー(中高生以上向け):身長150~185㎝
の2種類があります。今回使ったのはレギュラーサイズ(自分の身長は167㎝、ちょうどレギュラーサイズの身長幅の真ん中)です。かなり幅が広いなと感じたのですが、「試合の時はそんなに細かく動くことはないですよ?」という説明で納得です。実践的な動きに対応するためなのですね。

遠い過去ですが、50m走6.7秒の記録を持っていました(もちろん、今は見る影もありません)。そのときの「面白いように前に進んでしまう感じ」を思い出しました。神経系のトレーニングと聞いて納得です。

自信を持つ子がたくさん増えてほしいです!

タニラダー公式サイトはこちら

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。2023年1月からメディア部門責任者。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの親となりました。
見守り、応援する立場からは卒業しましたが
今も元保護者たちの懇親会は非常に楽しいです。

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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