2019年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技に群馬県代表として参戦する前橋育英高校サッカー部にお邪魔し、山田耕介監督はじめ、選手、コーチにお話を伺ってきました。
今年度のインターハイではなんと1回戦で青森山田と激突するという波乱の幕開けとなりました。組合せが発表になった際には県内がざわつきました。
前橋育英サッカー部がみなさんにとって少しでも近い存在になるよう、インターハイに向けての意気込みと、前橋育英サッカー部の充実した環境をみなさんにお伝えしたいと思います。
山田 耕介 監督
1959年長崎県出身。県立島原商業高校、法政大学出身。大学卒業後の1982年より前橋育英の社会科教諭、サッカー部監督。
2017年4月1日より前橋育英高校の校長を務め、初年度となる2017年度第96回全国高校サッカー選手権にて初の全国制覇を果たす。
群馬県より「県民栄誉賞」、前橋市から「市民栄誉賞」を授与。前橋市の中心街で優勝パレードを実施した際には3万人もの人々が駆け付けた。
Q、インターハイ全国大会の初戦が青森山田となったことについて
青森山田高校は力があるチームなので、我々はチャレンジャーとしてワクワクしている部分が多い。
選手もプリンスリーグ3節を過ごし、このままでは青森山田高校には「まだまだだめだ」と言いながらやっているのでいい感じに仕上がってきている。
Q、2017年度全国選手権大会で優勝したチームの際に取り上げられていた5つの原則を今も継承しているか
今もずっと継承している、今、強調しなくてはいけないのはボールロスト後の切り替え。
どこのチームにも負けないように徹底するようにしている。
※編集部注 5つの原則(キーワード)
(1)攻守の切り替え (2)球際 (3)ハードワーク (4)声 (5)ファーストとセカンド
Q、今年の選手が考えたキーワードはあるか
毎年あるが今年のワードは「ボールロスト後の守備」
監督も選手もそこに力を入れている。
チームの指導方針
サッカーが好きで日本一を目指して前橋育英に来た選手たちのためにも環境を整えることが一番。
夢があり仲間があり、時間を自分でつくり、夢にむかっていく、「人間力」を育てたい。
ジュニア、ジュニアユース世代に向けて
前橋育英に憧れる小中学生の向けてこの時期だからこそ大事なことは何か。を伺いました。
監督がおっしゃることはサッカーを始めた頃、一番初めに教えてもらった人も多いと思います。
一番基本なのは「しっかりとボールがとめられ、蹴れて運べる。」これが一番重要な技術。
そこをどんどん自分自身で突き進めていくのが大事なこと。
サッカーといえば足元と考えがちだか、重要なのは足元だけではなく、腰から上。ハートと頭だと思う。
自分自身と向き合える。考え、行動できる人間。いい選手の条件はそこにあると考える。
プロでもさらに成功する選手は意思の強さ。感情を自分でコントロールできる。
やはり究極は「人間力」
群馬県内のジュニア、ジュニアユース世代にはもっと積極的に強い対戦相手や県外へも挑戦してほしい。
経験することが必要、大事だと考える。
施設のご紹介
■選手クラブハウス。
男女各選手のロッカーが完備されている。
3年生は人間力が高い選手が多くいるため整理整頓されている。
こちらももちろんタイガーカラー。
■医務室
マッサージベット、審判控室
トレーナーさんが練習中には在中されている。
■製氷機
大きな製氷機からこれまた大きな冷凍庫へ氷を移す。
大きなネームの入ったユニフォームを着た1年生が氷を詰めている姿が印象的でした。
群馬県出身の3名をご紹介
今年の育英選手の中には群馬県出身者が多くいますが、この3人にお話しを伺いました。
ジュニア時代から県内で名をはせていた選手たちです。3選手は、高校生になった今も我々に感動を与えてくれています。
動画ではインターハイ全国大会に向けての意気込みをいただきました♪
■並木 歩己 選手
Q、どんな選手になりたいですか
マルセロ選手(レアル・マドリード)のような、攻撃的なサイドバックになりたい
Q、チームメイトの中で自身のライバルは?
山田 涼太
■山田 涼太 選手
Q、どんな選手になりたいですか
チームに欠かせない選手
Q、チームメイトの中で自身のライバルは?
並木 歩己
※並木くんと山田くんはジュニア世代、高崎KⅡからのチームメイト。
お互いをライバルと認める関係です^^
■高橋 怜士 選手
Q、どんな選手になりたいですか
得意なキックから攻撃の起点になれる選手
Q、チームメイトの中で自身のライバルは?
内橋 壮一郎
前橋育英女子サッカー部
前橋育英で忘れてはいけない前橋育英女子サッカー部。県内で憧れという点では男子にも負けていません。
近年ジュニアチームでも女子選手がとても増えた印象を受けます。そんな女子選手の憧れ、前橋育英女子サッカー部の練習は男子と同じ施設環境で練習に励んでいます。
2019年度の戦歴としては第54回群馬県高校総合体育大会群馬県大会にて優勝し、参戦権を得た第8回関東高等学校女子サッカー大会では準優勝、そして男子と同じく2019年度 全国高等学校総合体育大会女子サッカー競技大会が7月28日より沖縄県にて開催されます。
1回戦の対戦相手は神村学園(鹿児島)。
神村学園高校は初めて対戦する相手なので、今から楽しみ。去年の成績を超えられるように、選手たちの士気は上がっている。
チームの雰囲気はとても明るい。粘り強さを見せて、最後まで戦い抜いてほしい。
GK伊藤有里彩、FW木村華恋の2選手は注目選手!
また7月21日(日)に決勝戦が行われました、35回群馬県女子サッカー選手権大会では昨年度からの連覇となり、9月には第41回関東女子サッカー選手権大会に群馬県代表として参戦を決めました。
中島和哉 コーチ
前橋育英の施設を紹介くださり、サッカー愛、育英愛を語ってくださった中島コーチ。
中島コーチが考える大切なこととは・・
2時間という限られた時間の中で、どのように自身を成長させるか。
自分中心でチームに対して献身性がない。やりたいことや攻撃が勝り、守りは任せる。そんな選手では成長はできない。
理性が働き、監督のおっしゃる「人間力」と技術が伴わないと150名の中からのトップ11にはなれない。
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最後に
今回前橋育英高校サッカー部に取材に伺うに際して、自身が持っている情報だけでは不安になり再度下調べをして伺いました。
テレビ越し、応援席から見る山田監督とは雰囲気が全然違い、初めてお会いしたのに物腰の柔らかい対応にとても感激しました。
また普段見られない施設内を丁寧に説明くださり、たくさん写真も撮らせていただきました。
終始テンションの上がりっぱなしの私を温かく迎えてくださった山田監督、大手監督、中島コーチには感謝しかありません。
選手のみなさん、今年のインターハイの結果が今からとても楽しみです。
去年よりもっともっと全力で応援します!がんばってください!!
取材を希望されるチームの方は・・・
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