スポドリ、経口補水液、ゼリー飲料、塩分タブレット徹底比較!
スポーツドリンク、経口補水液、ゼリー飲料に含まれる「糖分」「塩分」を比較しました。
※ポカリスエットは1L用パウダーを1Lの水に溶かした計算です。
※ウィダーinゼリーは、マスカット味の10秒チャージエネルギーバージョンのデータです。
※塩分タブレットは、ウィダータブレットグレープフルーツを参考にしました。
糖分
※表はグリーンカードで作成しました。
ピンクの部分が糖質です。炭水化物から食物繊維量を引いたものが「糖質」として表示されることになっていますが、この飲料たちには食物繊維の記載がないので、「炭水化物量=糖分」と考えてよいでしょう。
ポカリスエット500mlには塩分タブレットの錠剤が約17個分、ウィダーinゼリーには約21個分(タブレット1袋以上…)が含まれています。OS-1は塩分タブレット1粒とほぼ同じだけの糖分しか含まれていません。
(※ブドウ糖の記載は、炭水化物とは別にカウントされているものではなく、吸収されやすい形でどのくらい配合されているかの表示です)
ウィダーinゼリーは水分が少なく、これは水代わりとしてスポーツの最中に飲むには適しません。あくまで、練習が終わった後の疲労時、エネルギーの急速補給が必要な時に飲むものだということがわかります。
塩分
黄色い部分が塩分です。OS-1の「塩素」ですが、これは水中で塩(NaCl)がナトリウム(Na)と塩素(Cl)に分かれているという表示です。
甘さ・しょっぱさを感じるのは、塩分と糖分のバランスです。そのため、OS-1のナトリウムはポカリスエットより半分ですが、糖分が約14分の1しかありませんので、健康時に飲むとかなりしょっぱく感じます。
塩分が足りない熱痙攣の症状に一番適しているのがOS-1だということが分かります。熱痙攣の症状の時は、OS-1はしょっぱく感じないそうです。
塩分タブレットはだいたいポカリスエット一口分(小さい一口です。33mlほど)と同じ量の塩分・糖分しかありませんので、塩分タブレット1粒+500mlの水で経口補水液とほぼ同量の塩分が摂れる計算になります。
ユーザー様より情報いただきました!
「先日、女性審判の先輩から、熱中症対策にはミドリ安全のタブレットがメッチャ効くよ!とおススメを教えていただきました。
スポーツショップなどに置いてあるらしいです。https://www.midori-anzen.co.jp/ame/index.html」
Q&A 経口補水液には制限があるって本当?
本当です。
小学生から大人なら、1日に500ml~1000mlが目安量です。小学校に上がっていない幼児では、300ml~最大600mlまで。
日本人の食事は塩分が多めなので、熱中症になっても熱痙攣以外は経口補水液でなくてもよい、という説もあります。ただし、スポーツの現場や学校指導の現場などでは、子どもの食事内容まで把握できるわけではないので万が一のことを考え、経口補水液を摂取させることが奨励されています。
Q&A ポカリスエットは薄めて飲んだ方が良い?
薄めて飲むのと、規定の濃度で飲むときは用途が違うと考えてください。
○熱中症かな?と思ったら…規定濃度のもの
熱中症になってしまったとき、ポカリスエットを使うとしたら規定の濃度のものがおすすめです。ポカリスエットは確かに塩分も糖分も他のものよりも多いのですが、これは塩分、水分、糖分が一番体に吸収されやすい濃度で配合されています。
○練習時の水分は…薄めても可
真夏の練習時、熱中症予防(まだ熱中症ではない状態)のために飲むときは薄めても大丈夫です。真夏の練習時の水分は練習1時間(往復の時間も含む)に対し500ml~1000mlの水分を用意するのが目安です。
練習2時間、往復30分だとすると、小さいお子さんで1250ml、強度の高い運動をする可能性のある小学校高学年だと2500mlの水分を用意しなければなりません。
2014年3月に発表されたWHO(世界保健機構)の指針案では、1日に摂取する糖類の量は大人で25gとされました。ポカリスエットパウダーは1袋でこの上限量を越えます。
※ポカリスエットの公式HPでは、薄めて飲むことはいかなる場合にも推奨されていません。規定濃度のもの+別途用意した水が一番理想的かもしれません。すべてをポカリスエットでまかなわないようにしましょう。
Q&A 練習中は飲み物を外に放置します。雑菌とかは大丈夫?
雑菌問題も無視できない問題です。
練習時に持参する飲み物はタンパク質を含んでいないため、意外に雑菌の増殖は遅いのが特徴です。それでも、糖分が高いものほど雑菌は増殖しやすくなりますので注意が必要です。
雑菌は、水筒やジャグにもともと付着していたもののほか、口や唾液を介して飲み物に入り、飲み物内で増殖します。口や唾液を飲み物に接触させないことが一番の予防になります。
「インド飲み」という飲み方があります。雑菌の繁殖しやすい高温多湿の国、インドにおいて生活の知恵として確立している飲み方です。
参考記事:インドに行くなら、“インド飲み”をマスターすべし!(Excite Bit)
飲み口に口をつけず、傾けた水流を口で受けるようにして飲みます。これは大人でも練習が必要です。インド飲みは無理!長時間の練習だから心配、という方にはこちらのボトルがおすすめです。
飲み口に口が触れず、しかも洗って乾かす際に自立します。帰る前に自分でゆすいで自転車のかごに突っ込んで帰れば、家で洗うまでの時間に雑菌が増殖し、ぬめりになることもありません。
熱中症対策&感染症予防に!ラグビー界で話題の給水ボトルが衛生面にこだわりすぎててすごい
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最後に
気をつけていても、熱中症になってしまうこともあるかもしれませんが、適切な対処をいち早く施して、軽症で済むようにできるようになりたいですね。
選手だけでなく、審判の方や大会運営者の方々、そして応援の保護者の皆さんも気を付けてくださいね。
こんな商品がいいよ、という口コミも募集しています。
情報お願いいたします(‘ω’)ノ
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