サッカーを始めよう!
いざ、大会デビュー!
サッカーの話題でよく使われている「U-〇〇(数字)」という表記。これは「UNDER」の「U」であり、「U-11」なら「11歳以下」を指します。U-6年代から細かく年齢別カテゴリに分けられ、年齢レベルに合わせた大会が全国で行われています。U-10以降になると大会も増えていき、地域によっては平日に練習し、週末にリーグ戦や練習試合を積極的に組むところもあります。こうして実戦感覚を培っていき、小学生の2大大会である「バーモントカップ(フットサル)」「全日本U-12サッカー選手権大会(通称「全少」)」を目標として経験を積んでいくことになります。
参照:日本サッカー協会(大会種別)
その他の大きな大会
・全国少年少女草サッカー大会 男子の部 女子の部
・JA全農杯 チビリンピック
年代別・人数と試合時間
U-6 …参加人数に応じて設定。1人あたり15~30分
U-8 …4人制、全員参加を推奨。1人あたり20〜45分
U-10 …4人制もしくは8人制。1人あたり30〜60分
U-12 …8人制。1人あたり15〜20分 × 2(1日45分まで)
*体力が向上するU-14から11人制となっていきます。
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◆有名人にも会えちゃう!?
あの「EXILE」が全面バックアップする大会があります。その名も「EXILE CUP」は全国各地域で予選が行われ、そこにEXILEのメンバーが直接応援に駆けつけてくれます。地域大会に優勝したチームは全国大会に集結し、日本一になるとヨーロッパへ招待してくれる!という、とても夢のある大会です。こんな試合はちょっとだけ「勝ち」にこだわってみたくなりますね。ぜひ応援に駆けつけて、雰囲気を一緒に楽しんでみてください。
ケガをしたら
土日の試合中に起こりやすいケガへの対処は、様子を見るよりも、初動が鍵となります。一般の病院はお休みのところが多いので、総合病院の救急外来などでレントゲン撮影・応急処置などの後、状況によってはあらためて平日に専門の整形外科医にで診察、という流れになります。 Jリーグの各チームで試合に帯同する医師は「チームドクター」といってスポーツ分野専門の整形外科医師であることが多く、サッカーを知っている分、より具体的な運動指示を頂けるかもしれませんので、通える範囲であれば行ってみても良いと思います。(茨城県・カシマスタジアムには、平日にドクターが常駐するスポーツ整形外科が併設されています。参照:アントラーズスポーツクリニック)
ケガをすると、一定期間はボールを蹴ってはいけないと制限されます。サッカーが好きで取り組んで来た選手に「蹴ってはいけない」は大きなストレスです。療養期間はチーム内で何ができるのかをお子さんと話し合い、実行に移していってみてください。ボール拾いなどの裏方に回ったり、ベンチから積極的に声を出したりすることでメンタルが鍛えられ、ピッチに復帰した時には一段と成長していることでしょう。
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成長とともにかさむ費用と「協力体制」
どんなスポーツを始めるにしても、まずは「練習着」や「用具」をスポーツ店で買いそろえたり、チーム指定のものを購入したりしなければなりません。これが結構バカにならない、リアルな現実があります。ボール・スパイク・練習着にも流行があり、お子さんが憧れている選手モデルのものを身に付けたい気持ちもわかりますが、毎回、大枚をはたいて消耗品を買うたびに、親のほうが消耗してしまいます。
そんな時、少しだけ周りに甘えてみてもよいかもしれません。サッカーのわからない祖父母にも、まず「〇〇がサッカーをはじめました!」とユニフォーム姿の写真、練習の動画などを見せて興味を持っていただければ、お孫さんがサッカーを通して成長する様子をみて「出資」してくれる可能性もあります。いつの間にか「ファミリー応援団」が出来上がり、新聞記事を気にかけてくれたり、大会のたびに一緒に盛り上がってくれるかもしれません。
また、スポーツ店のチラシを見ていると、2~3月にJリーグの開幕に合わせ旧モデルのレプリカユニフォーム・練習着などを安くする傾向がありますし、お正月の「福袋」も狙い目です。通常期でも10%~20%オフになることもありますから、チラシにも注目してみてください。
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「サッカーを続けたい」と思ったら
中学校に行くまでに
ジュニアユース(中学クラス)といわれる上部の組織がないチームでは、高学年を過ぎると「練習会」や「セレクション」という言葉がささやかれ始めると思います。これは、強豪・専門性の高いコーチや監督が所属する私立中学・クラブチームなどを《受験》するということです。
少子化に伴い、中学校の部活動としてのサッカー部は減少傾向にあります。ですが、公立中とクラブチームが地域でリーグ戦を組み、一緒にレベルアップしていけるような仕組みを取る地域もありますし、部活動改革によって外部コーチが来て強化される可能性もあり、傾向を注視する必要があるといえます。
中学以降の進路についてはお子さんたち同士で「ここのチームで一緒にサッカーしよう!」とまとまるケースもあります。練習会やセレクションは毎年6月くらいから始まり、夏休みを中心に数回に分けて開催されます。本サイトでも積極的に情報を発信しておりますが、まずは所属チーム・学区内で、中学のサッカー部の動向・興味のあるクラブチームについてしっかりと情報収集をした上で、「部活」なのか「クラブ」なのかを話し合っていく必要があります。
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「中高一貫校」に行くメリット
お子さんを12歳から寮生活に飛び込ませるのは、親御さんとしても心配な上、とても勇気がいりますね。例えば青森県にある「青森山田中学校・高校」を卒業し日本代表MFとして大きく成長を遂げた柴崎岳選手は、中学2年次には高校の練習や遠征にも参加し、翌年には高校年代の公式戦にも出ていたそうです。監督である先生の判断で、より高いレベルのサッカーに触れ、自分に磨きをかけていったのです。
こうした中高一貫校では、多感な成長期を6年間共に学びながら、抜群のチームワーク・一生ものの絆を築いていけるのが特徴です。
「上達」をポジティブに
お子さんがサッカーに夢中になり、メキメキと力をつけて上達していくことはとても喜ばしいことです。ですが、意図せず起こりうることがあります。「上手いからといって調子にのっている」「周りに合わせない」など、本当に自分のお子さんにそんな兆候が見えたら修正しなければなりませんが、思い当たる節がないのにいつのまにか「噂」として広まっていたり、一部の方からはよく思われなかったり・・・耳にするのは辛いものです。
小学生年代で能力差・個人差が突出してしまうのは致し方なく、誰が悪いわけでもありません。親子ともに悩みどころではありますが、実はトレセンに選出される多くの選手が中学までにほぼ必ず経験していることなんです。
高校・ユース年代になり強豪チームへ進むと、親がその悩みを共有し、苦しい時代を背負った経験から誰ひとり疎まなくなります。より心が打ち解けあって父母会の結束が強くなり、卒業後もOB会に参加したり、贈り物や他愛もない電話のやりとりが続いたり、なんと親同士で温泉旅行に行ったりもするそうです。
どうしても、という場合はチームの移籍を考えてもよいと思いますし、学校内でのお子さんの状況・立場も、行事参加や学校面談などを通して、なるべく気にかけていた方が良いかもしれません。日本代表でさえも心無いバッシングに晒されることがあります。それを乗り切った時、選手がよく言葉にして感謝を伝えていますが「家族の支え」は最も重要であるといえます。
お子さんの上達ゆえの悩みは、いつかは終わるものなのです。ポジティブに捉えて、サッカーにより集中できる環境できるよう、笑顔で支えてあげてください。
終わりに
サッカー界では、4年に1度のW杯のほうがオリンピックよりも高い価値を持っています。海外では熱狂的と称されるサポーターのほか、競技人口は世界で2億5000万人とも言われています。中田英寿さんや、歌手のナオト・インティライミさんなどが海外に出向き、活動の合間に現地の子供たちとサッカーをしている姿を見ると、言葉がまるでわからなくても関係ないことがわかります。サッカーはボールひとつで世界と繋がることのできる、素晴らしいコミュニケーションスポーツなのです。その入り口に立ったお子さんの背中が、たくましく成長していけますように。
ジュニアサッカーNEWSは、ジュニアサッカーに関わるすべての人を応援しています。
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