SNSはどこまで管理する?
LINEでグループを作って、それがいい方向に回っているうちはいいのですが、悪い方向に回りだすと、特定の個人を攻撃したり、前の試合の悪口を延々と引きずったり、変な写真をアップされたり…と、マイナス要因になることが多いようです。
この場合、学校側やクラブチーム側は放課後のSNSについては基本ノータッチです。中学校でスマホ等を使うことを推奨していない中学はたくさんあるので、家にいる時間で起きたことは家で処理してください、というのが学校側の本音です。
でもこれは無理のない話です。SNSは先生方の指導要領の外にあります。そして、学校で禁止していたり推奨していないのであれば、それは指導外のことになります。
中学の間は、SNSは親がいつでも見られるという状態にしておきましょう。禁止したりする必要はないと思いますが、何かあった時には関与が必要になる場合もあります。できたら、保護者間でSNSについても方針を決めておくのがベストです。
親同士のSNSに疲弊しない
中学になると、親同士のSNSにもトラブルが起きるようになります。ジュニアの時代とは違って、親も中学では知らない方が増えます。その中で一番トラブルの原因になるのが親同士のLINEグループが面倒くさいという声です。
本来、SNSは重要事項の伝達に使うのがベストです。試合で撮った写真などの共有にも便利なツールです。実際、LINEグループは試合の様子もわかるし、あってよかった!という声もたくさんあります。
ですが、それを逸脱して、わが子自慢やわが子自虐でトークが盛り上がってしまうようなグループになってしまうことも時々あるようです。送信時間が極端に遅かったり早かったりすることも着信音がトラブルの原因になってしまったりすることもあります。
保護者には、温度差があって当たり前です。レギュラーの子の保護者の方と、万年ベンチに入れない子の保護者の方は、熱の入れ方が違って当然でしょう。どちらかの言動がどちらかを刺激することは十分あることです。
とても便利なSNSですが、トラブルのもとになってしまうと親同士もイライラが溜まります。用事はあっさりとメールで済ませるようにしておく、子ども同士の連絡網や先生からの一斉連絡で済ませるなど、できるだけ最初から濃く接触しないようにしておく方がベターかもしれません。
親の部活に注ぐやる気、クラブチームにそそぐやる気などがそがれてしまうと、お子さんは敏感にそれを察知します。また、保護者のトラブルはお子さんに伝わります。ややこしいことに首を入れないように保護者の方も最初は参加せずに様子を見る、既読スルーで良しとするなど、ある程度の自衛が必要なのかもしれません。
最後に
ジュニア時代が終わると、次は反抗期と付き合いつつやっていく中学校時代が始まります。行動範囲も広くなり、友達付き合いの場も広がります。
自由度が高まる分、お子さんのやる気をそぐものや好奇心をそそる誘惑がたくさん現れるのも中学時代の特徴です。体が大きく変化する時期だけに、成長のほうにパワーを取られてしまって「いつも眠い、だるい」となるのもこの時期の大きな特徴です。
親にできることはいつの年代でもわずかかもしれません。ですが、あらかじめ起こりうることを知っておいて、「こんなもんだ」と思えるか、「どうしよう!」となってしまうかは全然違います。
家はお子さんの基地です。ゆったり休息を取り、また明日から頑張れるように「理解」という名のサポートをしてあげてください。
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