スポーツ推薦をもらわずに進学するにあたって、避けては通れないのが受験です。
部活に熱中しすぎて引退してから本格的に受験勉強を始めようにも間に合わない!と焦っていませんか?
確かに残された時間は短いかもしれませんが、部活に打ち込んだ経験を受験で活かすことができればチャンスは残されています。部活の延長戦だと思って、合格までもう少し走ってみましょう。
「部活を一生懸命やった子は引退後に伸びる」という話を聞いたことはありませんか?単純に勉強時間が増えるからだけでなく、部活と勉強にはどうやら共通点があるらしいのです。「伸びる」ノウハウを部活を通して身に着けていれば、勉強にも応用することができそうです。
部活を勉強に置き換える
勉強に苦手意識があるかもしれませんが、場所がグラウンドから机の上に変わるだけで流れは同じです。
①練習問題やテキストを反復する。(練習)
②しっかりと対策をして模擬試験にのぞむ。(練習試合)
③模擬試験の結果から弱点を克服する。(練習試合の後の練習で課題を解決)
④いざ受験(大会)
①→②→③を繰り返し、④で最高の成績を目指すための準備は部活も受験もまったく同じです。
まずは引退後、一休みする前に部活の時間を勉強にあてることが大切です。
一生懸命部活に取り組むことで、集中力や毎日打ち込む習慣が身についています。引退後に一休みしてしまうことで、この習慣がなくなってしまってはもったいないです。
数多くの受験生を見てきている塾講師も、「部活後インターバルを取るのはNGで、無理やりにでも勉強に移行しなければならない。」と言っているのです。
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努力をしてきた経験を活かす
部活を一生懸命頑張ってきた子どもには、努力をする習慣が身についているはずです。
目標にもよりますが、学校での与えられた授業の時間だけでは合格は難しいかもしれません。そんなときに部活で努力をした経験を活かしてみましょう。
試合に出られるようになるため、練習時間外にボールを蹴ったり家に帰ってからトレーニングをした経験があると思います。
ただ与えられる課題をこなすだけでは、試合に出られないという危機感もあったかもしれません。
試合に出られない、大会で勝てないかもしれないから努力をする。これを志望校に落ちるかもしれないという危機感に変えることができればあとは部活と同じように努力をする時間を作ってみましょう。
しかし、努力をしていても常にうまくいくわけではありません。いくつもの壁が立ちはだかります。
壁にぶつかったときの対応
勉強をしたことがすんなり頭に入ってくれば一番良いのですが、どうしても理解できない問題もあると思います。
周りの仲間と比べても思うように成績が伸びず、焦ることもあるかもしれません。
時間に限りがある受験勉強では、理解できない部分は捨てるという選択肢もあるかもしれませんが、より高いレベルを目指すのであれば捨てられないこともあります。
部活でもできないことはたくさんあったはずです。しかし、ほとんどのことができるようになりませんでしたか?
できないことも辛抱強く努力することでできるようになるということを体験していることは強みです。
また部活でどうしてもうまくいかないとき、コーチや先輩、または同級生などに相談をしたように、どうしても理解できなければ、先生や友達にすぐに相談してみることも大切です。
困った時、気軽に相談できる人を作っておくと良いのは部活も勉強も同じです。
わからないことやできないことを周りの人に相談して、アドバイスをもらい解決できるということも部活を通して学んできているでしょう。
逆算で考える
いくら部活で努力をする習慣が身についていても、目標が定まっていなければ努力を続けることは難しくなってしまいます。
県大会には出たい、全国大会に出るなどチームによって違ったかもしれませんが、目標はあったはずです。
受験の場合、志望校がこの目標になります。
「◯◯高校でサッカーがしたい。」
「◯◯大学でサッカーがしたい。」
そこが決まれば、その高校や大学に入るために必要な点数がわかります。あとはその点数を取ることから逆算して、必要な量の努力をすることです。
部活で結果を残している選手は、この逆算が身についています。逆算の考え方がわからないのであれば、受験勉強を通して身につけることで今後のサッカー人生にも活かすことができるので身につけましょう。
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最後に
中には部活も勉強もやることは同じだと頭で理解していても、なかなかモチベーションがあがらず勉強することが難しい子もいると思います。
そんなときは、親や先生であったり自分の勉強に余裕のある友達が励ましたり声をかけてあげることでまた頑張れるかもしれません。部活をしていたときも色々と励ましの言葉をかけていたはずです。
そういった意味でも、志望校に合格するためには周りの人たちも、部活を勉強に置き換えて支えてあげてほしいと思います。
参考資料・家庭教師のホームティーチャーズ
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