どうして体が重くなる?
消化をしている間、人間の体は副交感神経が優位になってしまいます。副交感神経が優位ということは体がリラックスモードになっているということです。
リラックスモードになっていると、体は運動をしたがりません。そこで無理に体を動かさなければならないので当然のように体が重くなってしまいます。
お昼ご飯を食べた後に眠くなるのもこの副交感神経の働きですが、あのお昼ご飯後の眠気の中運動をしろと言われたと言われたらどうか想像してみるとわかりやすいでしょう。
よく「試合3時間前には食事をとりなさい。」といった言葉を聞くと思います。その言葉の意味を掘り下げると、「直前に食事をとることで消化器官に負担がかかり副交感神経が優位になってしまうよ。」といった意味になります。
試合前に副交感神経を優位にさせないためにも、3時間前にはおにぎりやうどんなど消化が早くエネルギーが補給できるものを食べましょう。糖質は消化にかかる時間が2~3時間なのでタイミングとして適切です。
それでも足りない場合は、消化にかかる時間が30分から1時間といわれる果物類を試合直前(試合1時間前くらい)に食べることで、胃腸に負担をかけずエネルギーを補給できます。
交感神経を上手に活用するには
副交感神経とセットで語られる「交感神経」は、「闘争と逃走の神経」と呼ばれる神経です。戦うときに血圧をあげ、呼吸を増やし、視界を広くとる働きを促す神経です。サッカーなどの試合には活発に活動していてほしい神経です。
この「交感神経」は、過剰なストレスや、昼夜逆転などの生活習慣の乱れによって正常に働かなくなることがわかっています。
交感神経と副交感神経を合わせて「自律神経」といいます。交感神経が活発になる時間が長すぎると、眠れなくなってしまいます。体や頭をリラックスして休ませる時間が少なくなり、消化吸収も妨げてしまうので、体の回復が遅くなります。副交感神経が活発になってばかりだと、元気に活動することができなくなります。
この2つの神経のオンとオフを上手に切り替えるには、ストレスの少ない生活をし、昼夜の区別をはっきりつける生活習慣を送ることが大事になります。そのうえで、試合直前に副交感神経を優位にさせないよう、食事にも気を配ってあげてください。
1→試合前に食べてはいけないものとその理由
2→「体が重くなる」のはなぜ?
最後に
試合前にこれを食べるといいというものを調べるのが大変という方は、食べてはいけないものから知ることがおすすめです。
筆者自身も食事による影響を強く感じていました。しかし、当時はその原因などを理解していなかったため、改善することはありませんでした。
お昼ご飯も好きなものをたくさん食べていたので、午後からの試合が極端に苦手だったのですが、今考えると後悔してしまいます。
試合前ということを考えた食事を準備してあげることで、子どもも自分のことを考えてくれているということに気づき、親に感謝する気持ちが生まれるといった思わぬ効果もあるかもしれませんね!
参考資料
・大塚製薬 試合前・当日の食べ方
・ザバス スポーツ栄養講座
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