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地域とともに成長するチームへ 楽しむ心を大切に MIYAKONOJO CITY FOOTBALL CLUB.(MCFC.)脇和裕監督インタビュー

2024年4月にジュニアユースチームが発足したMIYAKONOJO CITY FOOTBALL CLUB. (MCFC.)
「地元に根付き、人々に愛されるチームを目指したい」
そう語るのは脇和裕監督。指導にかける思いとは?チームの未来像とは?
サッカー進路を考える小学生はもちろん、保護者の方にもぜひ読んでいただきたいインタビューです。

お話を聞いた人

MCFC.  脇 和裕氏監督
サッカー指導歴16年
JFAB級コーチライセンス
JFAキッズリーダー

普段は〇〇
サッカー指導者の熱い思い

ーーー脇監督はサッカー指導者としても活躍されていますが、お仕事もお持ちとのこと。どのようにサッカーとの両立をされているのか、ぜひお聞かせください。

MCFC. 脇 和裕監督(以下、脇)

私の本業は消防士です。

私の他にももう一人消防士がいて、もう一人は介護職、さらにもう一人は他のチームも指導している方です。みんな仕事を持ちながらサッカーの指導に情熱を注いでいます。

週末の試合には、その時のスケジュールに応じて指導者が交代でベンチに入ります。

仕事をしながらの指導にも徐々に慣れてきましたが、仕事の後にサッカーの指導をするのは、時間のやりくりが難しい部分もあります。それでも他の指導スタッフと協力して頑張っています。

ーーー仕事を通した経験が子どもたちに生かされる場面もありそうです。


消防士という仕事を通じて学んだチームワークや、命に関わる場面での冷静な判断、仲間を大事にする姿勢は、サッカーにも活かせると考えています。

チームとして協力することの大切さや、一人ひとりの力が目標を達成するうえで大切であるという点、仕事を通して感じることの全てが、子どもたちへの指導に役立っていると思います。

ーーーサッカーへの情熱や選手への向き合い方にはどのような思いを持っていますか?


私自身が小学校の頃の指導者も、市役所の職員などの本業を持ちながら、懸命に指導して下っていました。
本業を持ちながら、こうしてサッカーの育成現場を繋いでいくのも悪くないなって思うんです。

私たちもやっぱりサッカーが好きなので。

サッカー指導を本業にしている方々と比べると、仕事をしながらだと、確かに時間は限られています。だけど選手に向ける情熱や気持ちには変わりはないと思うのです。
そこは誰にも負けたくないっていう気持ちがありますね。私たちは自分たちの仕事とサッカーへの情熱を両立させ、子どもたちに向き合っています。

楽しみながら成長し、地域と繋がっていく

ーーーMCFC.のU-15カテゴリーは2024年の4月に設立されたと伺っています。設立の経緯を教えてください。


都城市に小学生カテゴリーのチームが4つあるのですが、それらのチームの指導者が集まって、中学年代のチームを作ろうという話になりU-15チームが誕生しました。

今後さらに少子化が進み、中学の部活動という形が変化していくかもしれないと考えた時に、もう1つチームがあると中学年代でもサッカーを続けたいという地域の子供たちにとっての選択肢が増やせるという考えがありました。

ーーーチームのコンセプトとして、どんなことを大切にされていますか?


チームを立ち上げる際に「楽しむ」というキーワードを掲げました。
将来、大人になってもサッカーに関わり続けられるような環境を提供することが目標です。そのためにも、まずはサッカーを楽しむことを最優先に考えています。

「楽しむ」といっても色々あります。
ゴールを決めて勝利する喜びもあれば、技術が向上していく過程を楽しむこともできます。

見ている人も心を動かされるような、応援したくなるような「楽しさ」も重要だと考えます。

やっている側のエンジョイだけではなく、英語で言う「fun」
見ている方々もひっくるめて楽しむということです。

一番の主役は選手たちです。そこに保護者の方々やスタッフも入り、温かくて楽しいチームになれたら良いなと思っています。

都城市の名前を背負っている以上、地域の皆さんから愛され、応援されるチームにしたいと思っています。

「試合があるなら見に行ってみよう」と、地元の方々に気軽に足を運んでもらえるような存在を目指しています。

Jリーグのチームのように地域密着で、地元の方々との繋がりを大切にしていきたいですね。

ーーー地域との繋がりを大切にされているのですね。具体的にはどのような活動をされていますか?


ビッグサポーターさんの協力をいただきながら、様々な活動をしています

7月には、ビッグサポーターの病院の栄養士さんに来て頂いて、栄養講座を開きました。

まだ構想段階ですが、今後は選手たちが地元の企業で職場体験的なことをすることも考えています。

選手たちが地域の大人たちに支えられているという実感を持ちながら育つ環境を作っていきたいんです。

今は数社のビッグサポーターに支えられています。
いずれも、地域貢献を掲げていらっしゃって、そんなビッグサポーターの皆さんの考えに共感しており、とても感謝しています。

ーーー数社もあるのはすごいですね!集めるもなかなか難しいと思うのですが。


本業を持ちながらの指導なので、その点が逆に信頼につながっているのかもしれません。

ーーー来年度に向けて選手募集を開始する時期にきていると思います。どんな選手に来てほしいですか?


どんな選手でも大歓迎です。数あるチームの中から、うちを選んでくれる子なら、どんな子でも嬉しいですね。

特に、今から伸びしろがある子たちには、私たちが全力でサポートし、その可能性を引き出して次のステージに送り出したいです。

サッカーを始めたばかりの子や、まだ自信がない子でも大丈夫。
選手一人ひとりの成長を大切にし、しっかりと育てていきたいと思っています。

中学3年間の結果だけでなく、その後の高校年代でもしっかり輝ける選手に育ってほしいと考えています。

次のステージで活躍するためには、技術や判断力、そして柔軟な考え方を身につけることが必要です。
普段の練習でも、選手たちと対話を重ね、個々の技術を伸ばすための取り組みを大事にしています。

初心者の子でも安心して参加できるように、しっかりサポートしていきます。

最後に

脇監督が地域とのつながりを大切にし、選手個々の成長を温かく見守る姿勢が伝わってきました。

「楽しむ」をキーワードに、サッカーを通じて子どもたちを育て、地域全体が支えるチーム作りが特徴。
監督自身やスタッフが本業を持ちながらも情熱を注ぐ姿が、選手や地域を巻き込んでいる点が印象的です。

MCFC.は、成長の場として多くの人々に愛されるチームと言えるのではないでしょうか。

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriterCrane
滋賀県在住ライターのCraneと申します。
2022年8月にライター歴5年目に突入、サッカー娘の母歴は丸12年になりました。

どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。

頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。

8チームから12チームくらいの規模の大会、16チーム以上の大きな大会ともに情報は常に募集しています。
大会結果画像、弾けるような笑顔のお写真、選手達のご活躍の様子をぜひお寄せ下さい。いつでもお待ちしています!

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