近年、AIカメラを導入し、試合分析に役立てるチームが増えつつあります。
気になってはいるものの、実際には何ができて、どんなメリットがあるのかいまひとつよく分からない…。
そこでジュニアサッカーNEWSでは、保護者の視点に立って、AIカメラについてのお話を伺ってみました!
AIカメラを導入すると自分の子供や子供が所属するチームにどんなメリットがあるのでしょうか?
実際にAIカメラで撮影した動画もご紹介しています。
お話を聞いた人
Veoカメラ2で何ができるの?
ーーー株式会社グリーンカードではAIカメラ「Veoカメラ2」のレンタルサービスを実施していますね。AIカメラってどんなことができるのでしょうか?
グリーンカード 森山孔太さん(以下、森山)
株式会社グリーンカードでレンタルサービスを実施している「Veoカメラ2」は前モデルの「Veoカメラ1」と同様、左右2つのレンズで180度の範囲で撮影することができるAIカメラです。
実際、配信される映像はボールを追っている部分のみになるのですが、分析用のデータ映像として、ボールが映っていない場面も記録しているんです。
分析動画を人の手で作成する時などに使用する管理画面ではスクロールすることで同一画面上で映っていないところを表示できるので、選手たちのオフザボールの動きも確認することができます。
この撮影はAIが全て行います。撮影中は人の手を必要としない「無人撮影」ということになりますね。
人の手を必要とするのは三脚を立ててカメラを設置することと、最初の撮影開始の動作のみです。
三脚は最長、地上7.3メートルの高さまで手動で伸ばせるので、高い位置からハイクオリティな映像で試合を記録することができます。
また、Veo2は全天候型仕様となっておりますので、雨の日や夜間も撮影が可能です。
防水ケースと疎水性レンズカバーが装備されていますので突然の雨にも対応できます。
実際の映像を見てみたい!
ーーー映像クオリティが気になります。実際にはどんな映像が撮れるのでしょうか?
森山
YouTubeなどにVeo2カメラで撮った動画を配信していますのでご覧になってみてください。
こちらの動画はVeo2で撮影し、ハイライト機能に基づいて人の手で作成した分析動画になります。
こちらはボールのあるシーンの動画になるのですが、Veo2の管理画面に入れば、2つあるレンズのもう片方が撮ったボールが無い方の部分も記録されていますので、指でスクロールして180度の映像を確認することができます。
例えば自チームが攻撃をしている時のディフェンダーの動きを確認するなどが容易にできます。
分析機能をつけると、このように視覚的に分析結果を見ることもできます。
(※下記は上記のyoutubeのスクリーンショットです。上記のyoutubeで詳細をご覧ください) (※youtubeのスクリーンショットです。上記のyoutubeで詳細をご覧ください)
クオリティの高い画像は分析の強い味方
ーーーすごくしっかりとした映像が残せるのですね!実際にVeo2を使われているチームは、主にどんな目的で導入を決めたのでしょうか。
森山
やはり一番の目的はチーム強化のためだと思います。
チームを今より強くしたい、選手たちの能力を更に引き出すような指導をしたいという思いから導入を決めたというお声が多いですね。
新しい情報に敏感でチームのためになるものなら積極的に取り入れようと思われている指導者の方々が多いです。より効率的でより水準の高いものを求めているように感じます。
実際にルーキーリーグなどで実証実験として使用していますが、そこに置かれているだけで興味を示してもらえるんです。
導入という意味では、分析ツールやライブ配信ができるという機能よりも「最長、地上7.3メートルから180度の範囲で無人で自動撮影できる」という点に魅力を感じて頂けることが多いですね。
まずはこれまでかかっていた人の手間が減らせるという点、そして何より映像のクオリティがこれまでより格段に向上するという点が大きなポイントになっているようです。
ボールを自動で追い、決定的なシーンを逃すことなく映像として残せるので、初期導入にあたっては撮影だけのプランで始めるチームも少なくありません。
シュート数、コーナーキックやフリーキックなどの本数は自分たちで数えるからまずはしっかりとした映像を残したいと考えられているようです。
Veoカメラでは、2つのレンズで180度の範囲で撮影ができ、ボールから離れているところにいる選手の動き、選手間の距離感、ポジショニングなども残すことができるので、分析する上で非常に良い資料になり得ると思います。
選手にも扱える操作性
ーーー部活やクラブチームなどでは選手たちが持ち回りで撮影を行うことも多いと思います。選手たちだけでも設置や操作を簡単にできるものでしょうか。
森山
設置は専用の三脚に取り付けて、高さを調節するだけです。特段難しい動作ではないため、選手やマネージャーだけでも問題無く使えると思います。
実際に、那覇西高校サッカー部のマネージャーをされている女子生徒お二人で設置した動画もありますのでご覧になってみてください。
撮影はスマホやタブレットにアプリを入れて操作を行うだけ。どなたでも簡単に撮影をスタートさせることができます。
撮影をスタートさせれば後は無人での自動撮影になるのでその間、選手たちにもできることが増えますし、チームの効率化にも繋がるのではないでしょうか。
決定的なシーンを取り損ねる、きちんと撮れていなかったということを防げるのも良いのかなと。
撮った動画は専用サイトにアップロードすることでURLを作成することができるので、動画共有も簡単に行えます。SNSなどを通して動画を確認しながらフィードバックをし合ったり、毎試合をより具体的に振り返ることができると思います。
ーーー社会のIT化、自動化が進む現代において、新しいデバイスを導入することで選手たちにとっても良い影響が出そうですね。
森山
ITの世界は日進月歩だと思うので、現段階での最新と呼べる技術を実際に使いこなすことは選手にとってもプラスになると思います。
若い世代はデジタル機器と共に育ってきているということが言えると思うので、感覚で操作できると思いますし、性能の良いツールを使うことで効率化を図り、勉強との両立や休息時間を確保しやすくなるなど、選手にとってのメリットもありそうですね。
共有された動画から自分のプレーの部分だけを編集して、Jクラブや大学の関係者へ自己PR資料として送る選手もいるそうです!
進路を切り開くためにも有効ですね。
選手たちの活躍をいつでも見られる
ーーー試合や練習風景は保護者にも公開してもらえたら嬉しいのではないかなと思いました。
森山
試合や練習風景をご覧になりたいという保護者の方々も多いことと思います。
強豪校などでは親元を離れて寮に入って学校生活、部活動を頑張っている選手も少なくないと思います。すべての試合を見たいと思っても遠方だとなかなかそれも叶わないこともあるでしょう。
取り扱いについてのルールをチームで決めるなどの配慮をして保護者の方にもシェアできるようにしたら良いのかなと思います。
Veo2の管理画面からダウンロードした動画をYouTubeにアップロードして限定公開すれば、Veoアプリを持っていない方にも限定で公開することも可能です。
ーーーライブ配信も可能なのでしょうか?
森山
前モデルのVeo1では対応できなかったのですが、Veo2ではライブ配信ができるプランをご用意しております。
ライブ配信するには4G/LTE SIMカード、もしくはWiFi環境でインターネット接続する必要があります。フルサポートサービスの契約でご利用いただけますので、お気軽にご相談ください。
ーーー様々なサポートが用意されているのですね。まずは使ってみてプラン変更を行うことも可能なのでしょうか?
森山
お試しで無料試用をしていただくことが可能です。(使用後のアンケート回答ほか条件があります)
まずは使ってみて頂いて、映像のクオリティや撮影の使い勝手の良さを実感頂いて指導に生かして頂くところから、行く行くは保護者の方々に映像を共有、ライブ配信まで行えるようにプラン変更を検討されても良いと思います。
ご納得いただいて、チームに最適なプランでご活用いただけたらと思います。
詳しくはグリーンカードのAIカメラレンタルサービスのHPにまとめてあります。ぜひチェックしてみてください。
詳しくはHPをチェック!
グリーンカードAIカメラレンタルサービス
AIカメラVeo2についての詳しい機能説明や、実際の映像、レンタルプランについての情報が詳しくも網羅されています。
レンタルを検討されている方はぜひチェックしてみてください。
最後に
価格が高いというイメージが強かったAIカメラ。
月2万円弱からのレンタルプランがあるというお話を聞いて導入にあたってのハードルがそこまで高くないという印象を持ちました。(※初期費用別)
無人撮影、高い画像クオリティ。
次世代を担う選手たちにとっても新しいシステムを使うことはいずれ社会に出る彼らにとっても絶好の学びの機会になるのではないでしょうか。
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