原因1:レギュラーになれない
頑張って頑張って食いついていっても、自分がレギュラーになれそうかどうかということは、なんとなく分かりますよね。
はっきりとわかるのは高校2年生の夏ごろです。学年の中で自分がどのくらいの位置にいるのか、そして、新しく入ってきた1年生がどのくらいのレベルなのかを考えあわせた時、自分の「立ち位置」というものが見えてしまいます。
来年まで頑張っても、最後までレギュラーになれないのではないか。下から入ってきた1年生に「食われて」しまうのではないか。
この頑張りは、すべて無駄なのではないか。
そう思う「虚無感」「絶望感」が「退部」という文字をちらつかせてしまいます。
この原因に落ち込む人は、周囲からの期待を受けて部活に入った人に多いようです。「きっとすぐレギュラーになれる」「きっと活躍する」という周囲の期待が重荷になりすぎているのかもしれません。
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原因2:人間関係がうまくいかない
強豪校ほど人数が多いのが世の常です。「試合に出てるやつが偉い」という「実力ヒエラルキーがあるのは当然、という学校もあることでしょう。
たとえば、監督と。たとえば、先輩と。そりが合わない人間というのはどの世界でもいるものです。人数に紛れてなんとなく過ごせればOKなのですが、まれに「気に入られて」しまうこともあります。
人間関係は避けては通れないもの。一番ストレスに感じることでもあります。学校に入る前に、説明会や大会ではない、普段の練習を見ておくと部活の様子はよくわかります。
もし自分のメンタルに自信がなかったら、「こいつやばそうだな」と思ったらできるだけ近寄らないなど、問題が起きる前に回避する努力をしておきましょう。
原因3:成績が下がりすぎた
これは、「部活外のところに問題がある」という例です。成績が下がりすぎたところを自分で反省して辞めていく人というのはあまりいないようです。多くは親からの圧力です。
大人は長く生きているので、高校年代の3年間が人生の中でどれだけ短いかを知っています。そのあとに続く人生のほうが長いことを知っているため、どうしても「高校卒業後の進路」のほうを大事にします。
サッカーで大学に行けそうな実力があれば、この件は回避できます。「もっと勉強しなさい」ではなく、「もっと練習しなさい」となるでしょう。
自分にその実力があるかないかまだ分からない状態の人、どうやらないかも、という人はぜひ「辞めろ!」と言われない程度の成績をキープするよう頑張ってください。
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原因4:彼女ができた
これも大きな原因の一つです。
強豪校ほど、デートしている時間なんてあるわけがありません。サッカーによほど理解がある彼女でないと、継続は難しいでしょう。
きつい部活よりも、楽しいことのほうを選びたい気持ちも出てきます。特に、中学で遊ぶ暇もなくみっちりサッカーをしてきた人ほど、こうした傾向は強いようです。そして、練習で面白くないことが起きた場合、「やめる」という選択肢を選んでしまいがちです。
先輩たちに聞いてみれば、そうした悲劇の話も山のように出てくることと思います。サッカーの話しかできなくて、「なんかつまんない」と振られた話、「イベントの日に一緒にいられない彼氏なんて意味ない」と振られた話…大人になればよい思い出ですが、高校年代には切実なはず。
時間に余裕の出てくる大学生まで、または高校を出て就職するまで待つ。あるいは、そうした理解のある女子を選ぶ。
サッカー部、というだけで「かっこいい」という色眼鏡で見られることを、高校サッカー部の男子部員は理解したほうがいいと思います。
そのうえで、目の前の女子が「サッカー部の彼氏が欲しい」と思っているのか、「あなた自身と付き合いたい」と思っているのかをきちんと見極めてください。
最後に
「部活辞めたい」になる4つの大きな理由をまとめました。これ以外にも、さまざまな理由があると思います。意外なことに、私が先輩保護者から聞いた理由で多いのは「彼女ができたらしい」でした。たかが彼女、されど彼女。高校生にとっては大問題のようです。
「こういう理由で辞めたくなるらしい」と事前に知っておくと、自分がいざその立場に立たされた時に「あ、このことか」と自分を客観的に眺められると思います。部活は一度辞めたら、再度入部することは心理的にとても難しいです。サッカー部のみなさん、がんばってください!
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