自分の子どもとことばかり考えて行動や言動をする保護者のことが気になったことはありませんか?
「ジュニアサッカーNEWS」読者より寄せられた「お悩み」に、グリーンカードのライターたちがお答えする11回の特集の今回は第7弾、「我が子のことだけ考える自分勝手な保護者!編」をお送りしたいと思います。
今回は、自分の子どものことばかり考えて行動せず、チームみんなのことを考えて行動してほしいと願う保護者からの切実なお悩みです。
自身がサッカーやフットサル経験者やサッカー指導経験者、サッカーを頑張る子どもたちの保護者など、弊社に在籍しているライターたちが、さまざまな視点から、それぞれの切り口でお答えしていきます。
解決の糸口をみつけることができ、保護者のみなさんのお悩みを少しでも軽減できたら幸いです。
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こんな時どうする?
Q、自分の子供のことばかり考えて行動や言動をする一部の保護者がいます。コーチの中には保護者もいるので、なかなか発言することもできず…チームみんなのことを考えて行動してもらうには、どうすればいいのでしょうか。
自己中心的な保護者さんというのはどこまでも自己中心的だったりするので関わらないことが一番です。そういう方にはそもそも話が通じないということも少なくありません。距離を置いて自衛しましょう。
いやがらせなど、お子さんに被害がある場合は信用できる保護者の方に相談して外堀を埋めてからコーチに相談してください。チームなので単独で行動を起こすと返って話がややこしくなり、現状の倍は苦労するということも少なくありませんので注意が必要です。信用できる方と一緒に慎重にことを進めるのが良いと思います。
自分の子どものことしか考えていない人は、たぶん世界に自分と自分の子(あとちょっと仲のいい子たちがかろうじて含まれる)しか見えていないのではないかな、と思います。なので、その保護者の方々はその方々なりに「チームのことを一生懸命考えている」のかもしれません。
私も、今の自分を振り返って考えてみましたが、3人の子供全員のことをくまなく考えているかと言われたら自信がありません。そのとき大変な子のことしか考えていなくて、そこにしか全力投球できません。
私は子ども1人のお悩み相談を聞いているときは家族のご飯の支度はほったらかします。
もしかしたら、その一部の保護者の方々も「お悩み相談を聞いている(1人に集中している)」状態で、「家族のご飯の支度(チーム全体のこと)」にまで気が配れない状態ではないでしょうか。
視野の狭い方々には、視野の広さを持っている人のアドバイスが欠かせません。
私も、視野の広いアドバイスをもらうと非常に目から鱗が落ちる気分を味わいます。ぜひ、アドバイスしてあげてはどうでしょうか。聞いてもらえなかったとしても、あなたの態度を自分の子に見せ、「チーム全体を考えて動こう」とお子さんが考えるきっかけになると思います。
収集がつかなくなって困りますね。むしろ保護者はサッカーやチームのことに口を出さない、監督やコーチと適度な距離を取ることが大事なような気がします。そのほうが子どもも自立するような気がします。
保護者コーチ以外にコーチはいないですか?まずは、その方に直接相談してみてはいかがでしょう?
ですが、その保護者の方が「チームみんなのことを考えてくれる」ことは、難しいかもしれませんね。というのは人の思考を変えるのは至難の業。
まずは、その保護者の方はそんな人だと割り切って対処法を考えた方が、いいのかもしれませんね。
思い切って保護者コーチ以外の指導者に相談するのはいかがですか?指導者も保護者が勝手な行動をとると困られるのではないでしょうか?チームとしての方針として打ち出していただけるのが一番分かりやすいし、チームの方針ということであれば、保護者も行動を改めてくれるのではないでしょうか?
それができないようであれば、自ら手本を見せるのがいいと思います。保護者同士で仲良くする・子どもたちと分け隔てなく接する・子どもたちの送迎の協力を進んで引き受ける・チーム全員に差し入れをするなど、自分ができることでチームに貢献する姿勢を見せると、相乗効果で、みなさん協力してくれるようになりますよ!
人は、他人を変えることはできません。自己中心的な保護者に「チームみんなのことを考えてもらう」ことは期待できないし、そのように導くことも無理です。
もしその保護者の言動が、チームに具体的な不利益をもたらしているのであれば、勇気をもって指摘する以外に方法はありません。その人自身を変えることはできませんが、迷惑な言動を止めさせることは、チームとして出来るはずです。変わるべきは、どんな時でも自分なのです。
距離を置く・指導者に相談する・アドバイスする・自分が変わる
いかがでしたか?みなさんのお悩みの糸口になるような回答がありましたか?
今回は「我が子のことだけ考える自分勝手な保護者に困っている」というお題にお答えしました。
ライターたちのアドバイスは、大きく分けて距離を置く・指導者に相談する・アドバイスする・自分が変わるという4つに分けることができそうです。
自分の子どものことばかりを考えて行動する保護者は、「自己中心的」と思われがちのようです。人の考え方を変えるのは、なかなか難しいことでもありますね。そういう方とは「距離を置く」のも一つの方法。チーム内での人間関係で、自分自身にストレスが溜まることなく過ごすことができそうですね。
なかなか自分たちだけでは、解決できないシーンも多々あると思います。そういう方には「指導者に相談する」という方法がいいでしょう。チーム内での関係がギクシャクすると指導者もやり辛いに違いありません。チームとしての方針を打ち出してもらい、態度を改めてもらうよう指導者に導いていただくとその保護者にも気づいてもらえそうですね。(※お悩みの方は、保護者コーチとのことでしたが、保護者でない指導者がいれば、その方に相談してみませんか?)
自分の子どもばかり考えている保護者は、視野が狭くなっているかもしれません。そういう方々には、視野の広さを持っている人のアドバイスが効果がありそうですね。「アドバイスをする」ということで、自分勝手な行動をする保護者に変化が見えることも嬉しいですが、そのアドバイスをする姿を見ている自分の子どもが「チーム全体を考えて動こう」と考えるきっかけになるかもしれないと思うと、とても大切な行動だと感じます。
他人を変えるのは大変なこと。アドバイスすることも相談することも難しいという方は、「自分が変わる」ということが一番しっくりくるのではないでしょうか。
保護者同士で仲良くしたり、子どもたちと分け隔てなく接したり、今まで以上に自分ができることでチームに貢献する姿勢を示すと、周囲の協力を得ることに繋がり、協力的な保護者も増え、少しずつチームの雰囲気も変わっていくかもしれません。
頑張る子どもたちを応援したいという保護者の気持ちは共通です。その気持ちを少しだけ我が子からチーム全体に向けることで、お互いのことを思いやる気持ちが生まれチーム全体のことを考えて行動できるようになるのではないでしょうか?
チームスポーツであるサッカーから、子どもたちは「チームの一員として自分はどう行動すべきか」ということも学んでいると思います。
わたしたち保護者が子どもたちの手本となれるよう、少しだけ行動や考え方・視点を変えてみることから始めれば、子どもたちもチーム一丸となってサッカーを頑張ることができる環境を作り出せるはずです。
読者のみなさんの感じ方が違うように、ライターの感じ方も十人十色。それぞれのライターの経験談や感じていることが、みなさんの心に響き「うんうん、すごく共感できる!」、「なるほど!そう考えれば気持ちが楽になるのか!」、「これは自分とはちょっと違う、自分はこうしよう!」など、お悩みの解決に繋がるヒントとなり、今後の参考になれば嬉しいです。
答えてくれた6人のライター紹介
Crane
びわ湖のほとりの住人でしたが現在は関東在住。
サッカー保護者歴は丸12年。子供は2人で下の子は現在もサッカーを続けています。
どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。
mar
福岡在住。自身もサッカー少年の母でサッカー保護者歴8年。
息子1名。(高校生,街クラブ所属)
保護者目線で「保護者が知りたい情報」を迅速にお届けするため、日々奮闘中。
いろいろな方の貴重なお話を直接聞けるこのお仕事にわくわくさせてもらっている毎日です。できるようになりたいこと、勉強したいことが山のようにあります。一つずつチャレンジしていきたいと思います。
hiro
大阪在住。息子が年長からサッカーを習っておりサッカー保護者歴10年。
子供は、娘(大学3)と息子(中3)の2人。
娘の時から、PTAの役などコツコツとこなしているので、気の合う保護者がいればラッキーぐらいの気持ち。
保護者の付き合い方は割り切りが大事だと思っている。
高嶋
福井出身、福岡経由でUターン。
現在、社会人フットサルで活動しています。
保育士の仕事をしていたので、子供たちとどのように関わるべきか、今この子に必要なものは何か、ということを常に考えていました。
保護者から色々な相談を受けることもありましたが、そのたびに、皆もっとシンプルに子供と向き合えばいいのになーと思っていました。
サッカーは頭も体もフルに使うので、子供の成長発達という面からも大変効果があると考えています。
ジュニアサッカーNEWSでの仕事を通して、日本のサッカーの裾野を広げていきたいです。
水下
群馬県出身、東京都在住。サッカー保護者歴14年。
3人(男子1人女子2人)の子どもの母。長男は5歳からサッカーをしていて、高校サッカーを卒業して現在GKコーチ。
今年弊社が配信したハトマークはブロックの予選リーグ勝ち星なしで敗退でしたが、思い出の大会でもあります。あの時、ちゃんと試合できるたくさんのチームの中で「ゴールはどっち!?」ってコーチが悲痛に叫んでいたなあ、と…
お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを、みなさんも楽しんでくださいますように。
choco
宮崎出身、熊本在住。サッカー保護者歴20年。
社会人の長男、浪人生の次男、高校1年生の三男ともに3歳からサッカーを始めたサッカー少年たちの母。
サッカーとは「人間性を育ててくれるもの」と、特に子どもたちの心の成長を楽しみにサッカーと関わってきたので、いまだにサッカーが好きで続けている三兄弟の姿は嬉しいです。
三男は無名の小さなチームから強豪校へ進学しました。子どもたちがサッカーを愛して止まないことや三男が強豪校で頑張ってくれていることは、三兄弟の中学時代の監督が「育成を軸に導いてくださったこと」、「子どもの力を引き出してくださる高い指導力」、そして何より「サッカーが好きだという気持ちを育ててくださった」おかげと心から感謝しています。
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