新しい年を迎え、そろそろ卒団式の準備を進めようと考えるチームも多いのではないでしょうか?
お世話になった先輩方に感謝の気持ちを込めて行う卒団式。しかし、準備を進める段階で保護者間で温度差を感じ、なかなかスムーズにいかないと感じる方もいるようです。
「ジュニアサッカーNEWS」読者より寄せられた「お悩み」に、グリーンカードのライターたちがお答えする11回の特集の中で、今回は第4弾として「非協力的な保護者がいる中で上手く卒団式の準備を進める方法」をお送りしたいと思います。
自身がサッカーやフットサル経験者やサッカー指導経験者、サッカーを頑張る子どもたちの保護者など、弊社に在籍しているライターたちが、さまざまな視点から、それぞれの切り口でお答えしています。
みなさんが解決の糸口をみつけることができ、卒団式を成功に導く力添えになれば幸いです。
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こんな時どうする?
Q、日ごろから、1stチームと2ndチームまたレギュラー組と控え組など、それぞれの保護者間で温度差を感じています。卒団が近づいていますが、準備を進め辛く困っています。非協力的な保護者がいる中、卒団式の準備をうまく進めるにはどうしたらいいでしょうか。
卒団式の内容を、極めて形式的なものにするという方法はいかがでしょうか。
選手を一人ずつ前に呼んで賞状を渡す、という風に。思い出ムービーを作ったり、子供たちに何かやらせたりしようとすると、それ自体の準備が大変だし、個々の選手(保護者)で温度差が出るのは当然です。
サッカーを通して、チームを通して経験したことをどのように解釈するかは、選手たち本人に任せれば良いと思います。保護者はただ、子供たちに「頑張ったね」と伝えるだけで十分です。
子どもに協力してもらいましょう。
非協力に見えますが、「協力したい気持ちはあるのだけど言葉が少なく、物理的に忙しい」という人もいると思います。
個人的に思うのですが、「温度差」って、かけなければならない時間が増えれば増えるほど、また、金銭的負担が多ければ多いほど開くものじゃないでしょうか?
金銭的な負担を少なくして、コメントは子どもに集めさせる、という感じで保護者の負担を減らせばそんなに温度差は広がらなくなると思います。
非協力的な保護者の方もいる反面、非常に熱心な保護者の方もいらっしゃると思います。そういう方々に感謝しつつ、思い出深い卒団式になりますように。
全員の足並みはまず揃わないので仕方ないです。例年代々やっている形があるなら踏襲するのが良いと思います。(その形に落ち着いた理由が何かあることが多いので)
積極的にお手伝いしたい、という親が中心になってやれることをやるので良いと思う。
非協力的な保護者を責めない。盛り上げてあげたいなと思う、やりたい人ができる範囲で準備をすればいいと思う。
卒団の準備を進める前にアンケートを取りました。
卒団式の方法・場所・贈り物など、どういう方法がいいか・何がいいかなど意見を出してもらって多数決。
また中心的に動いてくださる方がいると大変助かりますよね。
お兄ちゃんやお姉ちゃんがいらっしゃる方など、卒団の経験がある方に進めていただくのもスムーズにいきましたよ。
これはどうしてもレギュラー組が中心になって進めるという傾向になりがちだと思います。
グループラインのアンケート機能などを使いながら、意見を募り、多数決で承認を取って進めていく他無いかなと思います。
記念品などの金額設定をリーズナブルにしておくと話が進みやすい傾向にあります。
非協力に見える保護者の方の中には単純に仕事が忙しすぎるという方もいるので、アンケートなどを活用して選ぶだけの参加にするなど、簡略化することでとっつきやすくなることもあります。
卒団準備を細分化して「できる人に出来ることだけしてもらう」というのは、どうでしょうか?
卒団準備と一言に行っても、コーチへの声かけから場所の準備、記念品の準備などなどと多岐にわたると思います。
そして、まとめ役の方は、まとめ役に徹してお仕事を振る係だと思えば、心の負担も軽くなるのではないでしょうか。
本来卒団準備の意味は、お世話になったコーチや保護者へのお礼と捉えれば、子ども達が自分達で何か用意するのもありかと思います。
お世話になった先輩方に気持ちが伝わる卒団式を
いかがでしたか?みなさんのお悩みの糸口になるような回答がありましたか?
今回は「非協力的な保護者がいる中で上手く卒団式の準備を進めるには?」というお題にお答えしました。
まずは、「非協力的な保護者」という定義を考える必要がありそうですね。ライターたちの経験からひも解くと
・協力したい気持ちはあるけど言葉が少なく、物理的に忙しい
・金銭的な問題があって協力するのが難しい
・仕事が忙しいので参加できない
このような保護者が、非協力的に見えがちなのかもしれません。
お世話になった先輩方の卒団式ですから、本当は協力したくてもなかなか協力できないという方も、たくさんいらっしゃるのではないかと感じました。
もしかしたら、やることがなかなか決まらずに進められないという方もいるかもしれません。そんな時には下記の記事も参考にしてみませんか?
協力しやすくするために、「簡素化する」、「できることをできる人で分担する」、「卒団式のコストを抑える」、「アンケートでみんなの意見をまとめる」、「卒団経験者にお願いする」、「非協力的な保護者を責めず、盛り上げたい人がやる」など、さまざまなアドバイスの中から、できることを見つけるのも一つの方法ですね。
また子どもたちに協力してもらい、親の負担を少なくするというのは、とてもいい方法だと思いました。
サッカーをやっているのは子ども自身ですから、先輩方への感謝の気持ちが自然に溢れ出すことが一番理想的ですよね。
同じ目標に向かって頑張ってきた子どもたちを応援したいという保護者の気持ちは、きっとみなさん同じだと思います。
ご縁があって同じチームでサッカーをすることになった子どもたちの素敵な出会いの中、卒団式という節目のイベントは送り出す者の気持ちの表れなのかもしれません。
みなさんのチームの卒団式が、愛の溢れる素敵なものになることを心よりお祈りいたします。
答えてくれた6人のライター紹介
Crane
びわ湖のほとりの住人でしたが現在は関東在住。
サッカー保護者歴は丸12年。子供は2人で下の子は現在もサッカーを続けています。
どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。
mar
福岡在住。自身もサッカー少年の母でサッカー保護者歴8年。
息子1名。(高校生,街クラブ所属)
保護者目線で「保護者が知りたい情報」を迅速にお届けするため、日々奮闘中。
いろいろな方の貴重なお話を直接聞けるこのお仕事にわくわくさせてもらっている毎日です。できるようになりたいこと、勉強したいことが山のようにあります。一つずつチャレンジしていきたいと思います。
hiro
大阪在住。息子が年長からサッカーを習っておりサッカー保護者歴10年。
子供は、娘(大学3)と息子(中3)の2人。
娘の時から、PTAの役などコツコツとこなしているので、気の合う保護者がいればラッキーぐらいの気持ち。
保護者の付き合い方は割り切りが大事だと思っている。
高嶋
福井出身、福岡経由でUターン。
現在、社会人フットサルで活動しています。
保育士の仕事をしていたので、子供たちとどのように関わるべきか、今この子に必要なものは何か、ということを常に考えていました。
保護者から色々な相談を受けることもありましたが、そのたびに、皆もっとシンプルに子供と向き合えばいいのになーと思っていました。
サッカーは頭も体もフルに使うので、子供の成長発達という面からも大変効果があると考えています。
ジュニアサッカーNEWSでの仕事を通して、日本のサッカーの裾野を広げていきたいです。
水下
群馬県出身、東京都在住。サッカー保護者歴14年。
3人(男子1人女子2人)の子どもの母。長男は5歳からサッカーをしていて、高校サッカーを卒業して現在GKコーチ。
今年弊社が配信したハトマークはブロックの予選リーグ勝ち星なしで敗退でしたが、思い出の大会でもあります。あの時、ちゃんと試合できるたくさんのチームの中で「ゴールはどっち!?」ってコーチが悲痛に叫んでいたなあ、と…
お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを、みなさんも楽しんでくださいますように。
choco
宮崎出身、熊本在住。サッカー保護者歴20年。
社会人の長男、浪人生の次男、高校1年生の三男ともに3歳からサッカーを始めたサッカー少年たちの母。
サッカーとは「人間性を育ててくれるもの」と、特に子どもたちの心の成長を楽しみにサッカーと関わってきたので、いまだにサッカーが好きで続けている三兄弟の姿は嬉しいです。
三男は無名の小さなチームから強豪校へ進学しました。子どもたちがサッカーを愛して止まないことや三男が強豪校で頑張ってくれていることは、三兄弟の中学時代の監督が「育成を軸に導いてくださったこと」、「子どもの力を引き出してくださる高い指導力」、そして何より「サッカーが好きだという気持ちを育ててくださった」おかげと心から感謝しています。
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