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プロを目指す小6選手のためのサッカーフェス開催!「現役Jリーガーとの本気の体験を」KANSAI SOCCER FES 2022主催 田中裕介氏インタビュー

2022年11月26日(土)に大阪のヨドコウ桜スタジアムにてアート引越センターPresents「KANSAI SOCCER FES2022」が開催されます。

主催は元Jリーガー、現在もSHIBUYA CITY FCでプレーヤー兼フロントとして活躍する田中裕介氏。
関西のチームに所属する本気でプロを目指す小学6年生100名が参加、現役Jリーガーと真剣なプレーの場を共にするイベントです。

「子供たちに本気の体験を」
田中氏がこの企画にかける思いとは?
子供たちに伝えたいこととは?
イベントについてのお話を伺いました。

お話を聞いた人
KANSAI SOCCER FES2022主催 田中裕介氏

参照元:KANSAI SOCCER FES 特設サイト

「本気でプロを目指す小学6年生」求む

ーーー今回、田中選手が企画された「KANSAI SOCCER FES2022」はどんな思いで企画されたフェスティバルなのでしょうか?

KANSAI SOCCER FES2022主催 田中裕介氏(以下、田中)
このフェスティバルは参加してくれる子供たちに「本気とは何か」を伝えたくて企画したものです。
参加者の募集にあたり、ターゲットを「本気でプロを目指す小学6年生」に絞らせてもらいました。
セレッソ大阪のホームグラウンド「ヨドコウ桜スタジアム」で現役Jリーガーと真剣にプレーする場を準備しています。

参加する子供たちにはプロと自分たちとではどんなところが違うのかを肌で感じてもらい、プロを目指すということがどういうことなのかを真剣に考えるきっかけにしてもらえたらと思っています。

プロを目指すということは決して簡単なことではありません。
どんなにサッカーが上手くてもプロとして成功するのは一握りです。
夢がかなってプロになれたとしても、長い競技人生で何度も壁にぶち当たり、辛い時を乗り越えていかなくてはならない。
それでも目指したいと思うなら、どのように自分を成長させていくのか。

私自身、常に上にいる選手では決してありませんでした。試合に出られないことが続き、心が折れそうになったことも少なくありません。
必死で這い上がろうとした時、磨いてきた技術がその支えになってくれました。

プロ選手のテクニック、判断力、身体の使い方を見ることで、子供たちが今の自分とどんなところが違うのかを感じ、自分の「立ち位置」を確認、分析することで今後の成長に繋げて欲しい。

応募してもらう際、エントリーシートに志望動機を書いてもらっているのですが、それが具体的であればあるほど良い体験にすることができると思いましたね。

フェスに参加することで自分が今後どうなりたいのか。
今、自分はこういう技術を使いたいけれど、上手くいかない。ここで悩んでいるから解消したい。

細かいポイントまでを書いてくれている選手には「自分のなりたい未来像を明確に持っているのだな」と感じます。そういった選手は伸びていくでしょう。

このフェスが子供たちにとって「自分の未来像を具体的に考えること」のきっかけになってくれたらと思っています。

サッカーで関西を元気に

ーーーまずは関西で第3回目までの開催が決まっていますね。

田中
関西で2023年の3月頃に第2回、2023年8月頃に第3回の開催が決まっています。

まずは自分が初タイトル獲得を味わったセレッソのホームスタジアムで始めようと思っています。
国内は横浜、川崎、岡山でプレーさせていただきましたが、その土地、その土地でたくさんのいい思い出があります。
関西では、大阪人が持つパワフルさ、相手のことを「身内」と考えて、深く関わろうとする温かさに何度となく助けてもらった思い出があります。
このフェスティバルで関西のサッカーをもっともっと元気にしたい。

参加してくれる子供たちにはプロの世界を少しでもリアルに味わってほしいので、会場もプロの試合が行われているような場所を準備したいですね。
広くたくさんの子どもたちと会いたいと思っているので、安定した運営が継続できるよう、支援を募りながらにはなりますが、大きく展開させていきたいので、応援よろしくお願いいたします。

今回は自分がかつて同じ時を過ごした選手たちも数名協力してくれることになりました。
今も現役で活躍する選手たちのサッカーに対する心がけや意識の高さ、技術力には、私自身も当時練習を通してとても多くの刺激を受けました。ぜひ子供たちにもそこを感じて欲しいですね。

魅力あふれるたくさんのチームの皆さんと一緒に関西のサッカーをより一層盛り上げていきたいと思っています。

子どもたちのチャンスを広げるために

ーーー将来的にはこのフェスをどんな場所にしていきたいですか?

田中
このイベントで子供たちの成長するきっかけを作ると同時に、あらゆるチャンスを広げるための場所にしていきたいと考えています。
海外でプレーしたいと願う子供たちを後押しすることも目標のひとつです。

海外ではU-12世代の試合にもスカウトが視察に来て、優秀な選手が有名クラブと契約するという例も少なくありません。
日本で育成年代と言われる世代においても、海外ではビジネスとして成り立っているんです。

今の日本では海外チームへの移籍はチームや協会など、いわゆるサッカー界だけの動きがほとんどだと思います。そこを他業界が担っても面白いのかなと。他業界がスポンサーとなって、選手を支援し、その選手が海外で活躍するという事例をどんどん増やしていければ子供たちの可能性も広がります。

「KANSAI SOCCER FES2022」は私にとっても新たな挑戦です。
参加してもらう子供たちに本気になってもらうには私自身も本気にならなければいけません。

フェスの安定的な開催を目指しながら、将来的には子供たちとスポンサーの橋渡しすることも目指していきたいです。

人生をかけてきたからこそ、伝えられる思いがある

このフェスティバルは、かつてプロとして活躍し、現在は引退している選手や私のように社会人リーグでプレーする選手のセカンドキャリアの場にしていくことも自分にとってもうひとつのテーマになっています。

11月に開催予定の第1回はJリーグがオフシーズンということで現役選手に来てもらうことになっていますが、予定されている第2回、第3回はシーズンに入ってくるので現役以外の方々に協力して頂くことになります。

アスリートにはスポーツに人生をかけてきたからこそ、伝えられることがあると思うのです。
サッカーに対する姿勢、磨いてきた技術、メンタルの保ち方など、プロの世界で経験したことを子供たちに共有して欲しい。

セカンドキャリアとして生かせる場を定期的に作り出せるということにも努力したい。
参加する子供たち、関わる様々な人達が本気になることを考えるきっかけになるようなイベントにしていきたいと思います。

KANSAI SOCCER FES

第1回には現役Jリーガーが参加!
本気でプロを目指す熱い気持ちを持った100名の子供たちが参加します。
フェスティバルへの支援も募集中です。
詳しくは特設サイトをご覧ください。

画像をクリックで特設サイトをご覧いただけます▼

最後に

田中選手は自身が小学生のころに中田英寿選手に憧れてプロを目指したといいます。
「中田選手の堂々とした立ち振る舞い、努力に裏付けられた自信は子供ながらにも伝わるものがありました。プロの選手が子供たちに与える影響は計り知れないと思います」

かつての自分の夢にプロ選手が火を付けてくれたように、子供たちの情熱を後押ししたい。
そんな思いが原動力となり、「KANSAI SOCCER FES2022」は創設されました。

田中選手の新たな挑戦と本気でプロを目指す子供たちの夢を応援していきたいと思いました。
貴重なお話をありがとうございました!

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriterCrane
滋賀県在住ライターのCraneと申します。
2022年8月にライター歴5年目に突入、サッカー娘の母歴は丸12年になりました。

どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。

頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。

8チームから12チームくらいの規模の大会、16チーム以上の大きな大会ともに情報は常に募集しています。
大会結果画像、弾けるような笑顔のお写真、選手達のご活躍の様子をぜひお寄せ下さい。いつでもお待ちしています!

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