試合時間と人数のレギュレーション
photo:Tom Childers
キッズ年代
参加者の人数に応じて柔軟に設定。
試合時間は、1人のプレー時間が15-30分。
U-8年代
4対4が推奨されています。U-8年代まではGKも固定せず、交替制にすることが推奨されている。
試合時間は、1人のプレー時間が20-45分になることが望ましいとされています。
U-10年代
8対8、4対4のスモールサイドゲームが推奨されています。
試合時間は、1人のプレー時間が30-60分になることが望ましい。
同日2試合の場合は、1試合15分×2、1人の出場時間は試合時間の最大3分の2まで。
U-12年代
8人制のサッカーが推奨されています。GKに関しては、交代制により、多くの子どもたちがGK経験を持つことが推奨されています。
15-20分×2の試合設定が望ましいと規定されています。
同日2試合の場合は、1試合15分×2、1人のプレー時間は合計45分まで。
ちなみに、全日の予選及び決勝大会のレギュレーションは20分ハーフ。
U-13
8人制のサッカーが推奨されています。GKは、「手が使えるフィールドプレーヤー」として、固定することが推奨されています。
U-14以上
11人制のプレーが推奨されています。
U-13、U-14は明確な試合時間の規定がありません。U-15で35-40分ハーフになることを踏まえ、
U-13:25-30分×2
U-14:30-35分×2
になっている地域が多いようです。
これ以上の年代の試合時間は次のように規定されています。
U-15:35-40分×2(連戦の場合は30分×2)
U-16:40-45分×2(連戦の場合は35分×2)
U-18:45分×2(連戦の場合は40分×2)
※ただし、U-17選手権に出場する日本代表選手は、U-15の年代でアジアの1次予選を45分ハーフで戦わなければなりません。
8人制と11人制の違い
8人制
ジュニアサッカーに導入されている形です。1人はGK、FP(フィールドプレーヤー)7人で行います。
日本サッカー協会は育成強化のため、2011年から公式戦を8人制で行うことを推奨しています。世界的にもジュニアで11人制を導入しているところはほとんどありません。イギリスなどでも、トップチームが勝てないのはジュニア年代に原因があるとして、10年ほど前から11人制を8~9人制に変更しています。フランス、スペインなどのヨーロッパ諸国でもジュニア年代は7~9人制が当たり前です。
ボールタッチの機会が増えること、守備範囲も広くなるので運動量も増えるなどのメリットがあります。
11人制
3種以上の大会で行われます。GK1人、FP10人によって構成されます。フォーメーションによって、4-4-2、3-4-2-1などの呼び方があります。キーパーは入れずに後ろのポジションから読みます。
つまり、3-4-2-1だと、
DF:3人
守備的MF:4人
攻撃的MF:2人
FW:1人
の組み合わせになります。
4-4-2では、
DF:4人
MF:4人
FW:2人
の組み合わせになります。このフォーメーションは監督の采配によって変わります。
いまさら聞けないルール編:オフサイド
オフサイドは、2013年にルールが改正され、さらに分かりにくくなったところがあります。
オフサイド:基本
サッカーの試合中には、Aチームのディフェンスラインの中にBチーム(相手チーム)のFWがいる形になっているのが普通です。
BチームからFWに向かってパスが出されたときに、ディフェンスラインの中から背Bチームの選手が抜け出している状態のとき、「オフサイド」となります。オフサイドとは、相手の裏に抜け出た状態で待っていることだと解釈すれば第一段階はクリアです。
オフサイド:改正後
2013年の改正後、「たとえ相手の裏に抜け出た状態で待っていた選手がいるとしても、その瞬間のプレーに影響しない場合は、オフサイドとは認めない」というルール改正になりました。
つまり、ボールが蹴られた瞬間にBチームの選手がAチームのオフサイドポジションにいたとしても、次のプレーがAチームのクリアミスによってオフサイドポジションにいたBチームの選手のところにボールが行った場合は、「蹴られた瞬間のプレーに影響しない」とされ、オフサイドにはなりません。「蹴られた瞬間のプレー=クリア」だとされるからです。
こちらが2013年に出されたルール改正の文書です。
カードの種類
レッドカード
危険なプレーだと判断された場合に出されるカードです。即退場となり、試合規定によっては次の試合には出られません。
審判に対する文句も、度を超すとレッドカードとなり、退場となります。
イエローカード
警告カードです。反スポーツ的行為(ルール違反を重ねる、時間稼ぎ、審判に対する文句、危険とみなされる行為)のときに出されます。2枚で退場になります。
試合規定によっては、累積枚数によって次の試合に出場できなくなることがあります。
グリーンカード
褒めるときのカードです。フェアプレーやグッドマナー、頑張りをほめるときなどに使われます。キッズリーダー講習会を受けるともらえますし、所属チームを経由してサッカー協会から進呈される場合もあります。2004年度からU-12以下に対して使われるカードとなりました。
弊社の社名「グリーンカード」は、このカードから名前をもらいました。
フェアプレー、グッドマナー、がんばりを評価することによって子どもたちのスポーツマンシップを育てていこうとする育成プログラムの一環です。
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最後に
親が少年サッカーのことを知らなくても、お子さんのプレーに何ら変わりはないでしょう。それでも、お子さんの夢中になっていることに関心を示せることは、親への信頼につながります。
自分が夢中になっていることに理解を示してもらえることは、大人でもうれしいことです。お子さんの「好き」という気持ちを尊重し、ピッチの外での会話作りにお役立てください。
ジュニアサッカーNEWSは、ジュニアサッカーに関わるすべての人を応援しています。
【城彰二】あの城彰二がついに、プロの企業秘密を初公開!トッププロとして、少年サッカー指導者として、様々な経験の中から培った城彰二ならではの発想と実戦ノウハウをここに公開します。
四種の都道府県別チーム数のところですが、この数字は全ての年代合計のチーム数ではありませんか?
全国合計の四種チーム数は合っていると思いますが。