日本サッカー協会技術委員会が作成した「JFAスモールサイドゲーム ガイドライン」についてお知らせします。(2022年1月27日)
これはU-10以下の年代に応じたゲームの形式を明確に示すためのもので、今後は各地域・都道府県サッカー協会等へ提案・展開され、「小学校1~4年生のサッカーゲーム環境整備」の一環として、普及に取り組まれるものです。
「JFAスモールサイドゲーム ガイドライン」の内容をご覧になり、U-10以下のゲームにお役立てください。
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JFAスモールサイドゲーム ガイドライン
JFA Small Sided Game(SSG)Guideline とは?
各年代の適切な試合人数を幼児は3対3、小学校1,2年生は4対4、小学校3,4年生は5対5とし、それぞれに適したピッチやゴールのサイズ、ゲーム時間、1日最大出場時間などを定めたものです。
ガイドラインの基本的な考え方
・年代に応じた、より適切なゲーム形式を提案する。
・ガイドラインの柔軟な運用を推奨し、指導者の裁量を尊重する。
参照サイト:JFA HP
8人制との比較
プレーデータ
ボールに人が集まる傾向は8vs8も4vs4も同じですが、 8vs8 より4vs4 の方がボールを持っているプレーヤーの周りに広いスペースができるため、ドリブルでボールを運びやすく、パスも出しやすくなります。
8 人制ピッチを基にしたピッチ設定
8人制ピッチのラインやゴール等を基準にしたピッチ設定の目安です。
参照サイト:JFA HP
これまでの経緯
2003年に始まったJFAキッズプロジェクトは、U-10(小学校4年生)に8人制サッカーを推奨していました。
その当時、U-12(小学校6年生)では11人制サッカーが主流でしたが、JFAは2011年にUー12(小学校6年生)の試合を8人制に変更。
この2011年の変更の際「Uー12以下は8人制」というイメージが強くなり、U-10以下もU-12と同じ8人制で行われることが多い状況です。
U-10以下のゲームの多くは、ボールに人が集まり団子状態になるため、個々のプレーヤーがボールを扱うスペースがなくなり、サッカーの基礎的な技術を発揮できないという場面をよく目にします。
U-10以下の子どもたちがゲームを楽しむためには、さらに人数を減らし、ボールを扱うスペースを広くし、余裕がある状況の中で技術を発揮することができる環境が、より適切です。
この考え方は世界基準での選手育成の流れの中でスタンダードとなっており、日本でも、子ども・プレーヤーのことを考えたサッカーのゲーム環境整備が急がれています。
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