2021年度 第100回全国高校サッカー選手権大会(高校選手権) 全国大会で準決勝に進出した関東第一高校サッカー部ってどんなチームなの?特徴は?指導方針は?キーマンは?さまざまな角度からご紹介します!
どんなチーム?シリーズ2021
★大津高校サッカー部ってどんなチーム?
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関東第一高校サッカー部
チームの特徴とは?
写真提供:オフィシャルサポート
激戦区、東京都の強豪の一角。
全国高校サッカー選手権大会への出場は2年連続、4回目。
100回を数える節目の大会において、同校初のベスト4に進出しました。
ゲームによって、3バック、4バックと変わる豊富なバリエーションも今年のチームの特徴です。
個々の能力を活かした選手達のマルチな活躍ぶりも話題となっています。
どんな指導方針なの?
狭い局面を怖がらない攻撃的なサッカーを目指しています。
縦、中を探りながらボールを前に運べるようにしたいという考えのもと、2〜3名でのコンビネーションを攻撃の基本としています。
2021年度のキーマンは?
チームの精神的支柱 DF 池田 健人選手(大豆戸FC Jrユース出身)
関東第一高校サッカー部主将。
ディフェンスリーダーとしてもチームをまとめ、ゲームによって3バック、4バックとシステムが試される中でもCBとして安定した守備力を発揮。ヘディングやスライディングの精度も高く、球際での熱いプレーも印象的です。
1年生から学年のリーダーを勤め、1年生の後半にはトップチーム入りを果たして試合出場するほど、小野監督からの信頼も厚い選手です。
強靭メンタル!頼れる守護神 GK 笠島 李月選手(FC杉野Jrユース出身)
絶大な信頼を寄せられるチームの守護神。
準々決勝、静岡学園戦でもファインセーブでチームを勇気付け、劇的な同点ゴールへの炎を灯し続けました。
尚志戦で自信が付いたというPK戦を「楽しんだもの勝ち」と話し、1試合ごとに確実に成長している姿を印象付けています。
自身が止められなかった時のことをその場で分析してすぐに修正するところ、チームメイトがPKを外してしまった時にも即座にかけよって「大丈夫だ。俺がいるから」と声をかけるところなどもチームの支えになっているようです。
攻撃の起点 10番レフティ MF 肥田野 蓮治選手(FC東京深川U-15出身)
ボランチから攻撃的MFにコンバート。縦横無尽な動きでボールを引き出し、縦への推進力でチームを引っ張る攻撃の立役者です。
自らの得点に加え、的確な判断と左足から繰り出されるパスでゴールをアシストし勝利に貢献しています。
2回戦の尚志高校との対決ではチェイス・アンリ選手と激しく競り合う姿が大きな話題に。
準々決勝の静岡学園戦では守備でも献身性を見せ、チームの支えとなりました。
得点源として成長 2年生エース FW 本間 凛選手(JSC CHIBA出身)
東京都大会では5試合連続8ゴールという決定力の高さを見せた本間選手。
選手権全国大会では中津東との開幕戦での1ゴールに加え、3回戦、矢板中央との激戦で勝ち越しゴールを決めてチームに劇的な勝利をもたらした姿が記憶に新しいでしょう。
絶妙な動き出しと献身的なプレスをもって得点源として成長した2年生の本間選手には来年度に向けての期待も大きいのではないでしょうか。
試合後インタビューでつづる準々決勝まで
準々決勝 VS静岡学園
関東第一 小野 貴裕監督
我々の想定をはるかに超える静岡学園の素晴らしいサッカーを前に、苦しい時間帯が本当に長く続いた試合だった。自分達も攻撃的なサッカーをしたいと思ってはいても、静岡学園の実力の前では守備の時間が長くなることは当たり前のこと。選手達には守る時間の中でも頭の中を切らさないようにしようという話をした。
失点した後も、最後まで戦う意思を強くもって挑んでくれた選手達には本当に感謝している。
前半0-0で折り返せたことで自分達に勝つ確率を残すことが出来たことは勇気になった部分。
日下の左足や縦への推進力は開幕戦でも良さが見られた部分なので、信じて起用した。
肥田野、本間、坂井の3枚がどうやって攻撃に入っていくのかがチームの生命線だった。
肥田野は守備を頑張ってくれて、本間と酒井が推進力を持って飛び込んでくれた。彼らの成長は率直に嬉しかった。
静岡学園戦に臨む上で感じたことは、戦ってきたチームが我々の支えになってくれていたということ。
中津東、尚志、矢板中央に勝って我々は静岡学園戦を戦うことになった。ここまで戦ってきたチームに失礼があってはならない。勝ったチームとしての責任を果たしたいと思った。
我々が大敗することで「他のチームの方が良かった」と言われてしまうことだけは避けなければならないと思った。静岡学園を少しでも焦らせたかったし、見ている人達にとっても少しでも勝利の可能性が残るようなゲームをしなければいけない、粘り強く戦わなければならないという気持ちが強かった。
ここまでの4試合を通して良い部分、悪い部分も含めてチームとして成長し、一歩ずつ進むことが出来た。選手達は驚くほど強くなっている。今はこの流れを止めてはいけない、選手達の勢いに乗り、良いサポートをしたいと感じている。
関東第一 笠島 李月選手
今日の試合は守備の時間が長かったが、前半を守り切ることが出来た。
静岡学園はパスワークなど、技術力が高いチーム。失点してからも守ることが出来、最後に追いつけたのは良かった。
今日のクロスはいつもに比べてライナー気味のボールが多く、少し対応が難しかったが高いボールに関しては自分は自信があったので、ボールを見過ぎないということを意識して中のマークがずれないように指示を出すことを心がけた。
PK戦に関しては尚志戦での勝利が自信に繋がったと思う。今日は最初、逆を突かれてしまったので次からはボールに合わせることを意識した。
「PK戦は楽しんだ者勝ち」だと尚志戦で勝てた時に強く感じた。「他チームのGKとの勝負」として捉えたり「みんなが注目する中で止める」ということもPK戦の面白さだと思う。
大津は誰が見ても自分達より格上のチーム。相手への対応をチームで話し合い、共通意識をしっかり持って臨みたい。
開幕戦で出来た国立のピッチが一番最高の舞台だと思ったので、もう一度出来ることが嬉しい。
相手に引っ張られることなく、自分達のリズムを作って戦いたい。
関東第一 坂井 航太選手
今日の試合は苦しい展開になると誰もが思っていたが、前半0-0でハーフタイムに入れたことはとても良かった。後半、チャンスを逃さず点を取ろうということはチームの共通意識としてあった。
同点ゴールは右サイドから日下が左足で持った瞬間に縦に行くことが分かっていたので、自分もここでギアをあげないとチャンスがないと思ってしっかり走り込んだ。
PK戦では蹴る前にいつもより時間をかけすぎてペースが乱れてしまった。
自分が決めて同点になったが自分がPKを外してチームに迷惑をかけたので、勝利が決まった瞬間は感情のコントロールが難しかった。チームの皆に感謝したい。
自分は夏頃から怪我をして東京都予選は1試合も出られずに終わったが、こうして選手権のピッチに立ってゴールを決められたことが素直に嬉しい。
国立のピッチが今までで一番楽しかったので、戻ってこられて良かったと思う。国立という独特の雰囲気の中でやるサッカーは、身体の軽さや気持ちの昂り、サッカーを素直に楽しめる環境だということを感じた。
開幕戦でもゴール決めることが出来たが、今度は準決勝での国立の舞台。準決勝で決めるゴールは開幕戦とはまた違うと思うので、自分がゴールを決めたいという気持ちだけを出すのではなく、チームとしての勝利を第一優先にした上で自分のゴールでチームを勝たせたい。
ここまでの試合、格上のチームに粘って勝てたことは自分達の自信になっている。次戦も相手に臆することなく、一丸となって頑張りたい。
決勝に行くことは本当に難しいことかもしれないが、勝ちたいという気持ちは相手チームよりも強いと思っている。絶対に勝ちたいという気持ちで戦いたい。
激戦の東京都大会を振り返る!
東京都大会の詳細はこちら!
関東第一高校サッカー部 基本情報一覧
■指導者
監督:小野貴裕
コーチ:仲村浩信、鈴木隼平、中村翼、田畑理央
■部員数
96名
3年生 30名
2年生 31名
1年生 35名
■練習場所
不明
■練習時間
火曜日~金曜日 14:00~17:00
■サッカー部卒業後の進路
不明
■U-18日本代表輩出歴
2020年度(JFA)
該当なし
2019年度(JFA)
該当なし
2018年度(JFA)
該当なし
■輩出OB
岡田大(福島)、サントス(浦和)、今野大祐(琉球)、渋谷飛翔(名古屋)、角口大征(水戸)、音泉翔眞(YS横浜)
参照サイト:関東Rookie League U-16HP
<過去の戦績>
2021年度(令和3年度)
第100回 全国高校サッカー選手権東京大会 優勝
2020年度(令和2年度)
第99回 全国高校サッカー選手権東京大会 優勝
第99回 全国高校サッカー選手権 2回戦出場
2019年度(平成31年度・令和元年度)
東京高校サッカー新人戦 第3位
第98回全国高校サッカー選手権大会東京大会 第3位
2018年度(平成30年度)
東京高校サッカー新人戦 優勝
高校総体男子の部(インターハイ)東京都大会 優勝
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