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【高校女子サッカー部】先輩達の進路選びの決め手はここ! 秀岳館高校女子サッカー部 アンケート結果を大公開、響く理由がきっと見つかる!

「高校に入ってもサッカーしたい!」
女子サッカー選手が進路を選ぶとき、重要視したポイントは一体何だったのでしょうか?

ジュニアサッカーNEWSでは、熊本県の全国高校女子サッカー選手権常連校「秀岳館高校女子サッカー部」の部員を対象にアンケートを実施しました。
アンケート結果からは、進路に悩む中学生選手にとって参考になりそうなポイントが沢山見えてきました。

どんな地域の方からも、共感を呼びそうな進路選びのポイントとは?
ぜひご覧頂き、参考にしてもらえたら嬉しいです。

アンケート実施期間:2021年7月14日〜25日
有効回答数:50

秀岳館高校女子サッカー部

部員50名超、熊本県の全国常連校。
寮あり。
2018年度 九州高校女子サッカー選手権 準優勝
2019年度 熊本県高校女子サッカー選手権大会 優勝
2020年度 熊本県下高校サッカー大会 優勝
全国高校女子サッカー選手権 4年連続出場

現代サッカーを追求し、より強く・より速く(インテンシティ)をテーマに、クオリティの高いサッカーを目指しています。

秀岳館高校サッカー部HP

入部後だからこそ実感
高校サッカー部選び「重視すべき」はどんなこと?

これから進路を選ぶ中学生に向け「こんなことを重視して選ぶと良いよ!」とアドバイスをするとしたら…秀岳館高校女子サッカー部の皆さんは、どんなことが重要だと感じているのでしょうか?
入部後だからこそ思う、ポイントを聞いてみました。

Q:中学生が高校のサッカー部を選ぶときに、何を重視すると良いと思いますか?

ダントツ1位は部活の雰囲気!

回答上位ベスト3
1位(74%):「部活の雰囲気」
2位(16%):「練習内容」
3位(8%):「レギュラーになれるかどうか」

過半数を優に超え、74%とという結果が出たのが「部活の雰囲気」です。
2位の「練習内容(16%)」3位の「レギュラーになれるかどうか(8%)」に比べ、圧倒的に高い数値が出ました。
3年間を過ごす学校、部活の雰囲気が、自分に合っているかどうかという点は、皆さん意識しているようですね。

こればかりは、実際に入ってからでないと全ては分かりませんが、体験練習の時に肌で感じるもの、自分の未来像がその場所に見えるかどうかを意識して臨むと良さそうです。

何が決め手だった?
「ここに入りたい」と思った理由

入部後、サッカー部の雰囲気の良さから「ここに入って良かった」と実感している現部員の皆さん。
具体的には、どんなことが決め手になり、入部に至ったのでしょうか?

お手本だと思える先輩達がいる!

◆体験に行ったときにとても上手な先輩がいて、その方と一緒にサッカーがしたいと思いました。中学校の頃よりももっと高いレベルでプレーしたかったから入ろうと思いました。
◆体験練習時の先輩たちの雰囲気、プレースタイルが良いと思いました。パスサッカーだけだけではなく、ドリブルも上達させて、幅広いサッカーがしたいと思い、秀岳館女子サッカー部に入ろうと思いました。
◆先輩がたくさん秀岳館女子サッカー部を卒業していて、みんな上手かったからです。
◆体験に行って「この人についていけば大丈夫」と思える先輩がいたから。秀岳館の先輩達のように足元が上手くなりたいと思ったから。

チームのプレースタイルが好き!

◆とても楽しそうで、雰囲気が良く、自分がしたいプレースタイルだったからです。そして、みんな平等にチャンスがあるところです。
◆秀岳館のプレースタイルを見て、中学生の時とは違うと感じ、自分もやってみたいと思ったからです。
◆元々秀岳館のサッカーの試合を見ていて、秀岳館のスタイルと自分のスタイルが合っていて、ここなら自分のプレーが出来ると思い、秀岳館を選びました。
◆自分も秀岳館のサッカースタイルで高校選手権で活躍したいと思ったから。
◆自分の苦手なドリブルを細かくしていて、ドリブルを出来るようになりたかったのと、プレースタイルが面白かったからです。

雰囲気と環境が最高!

◆体験に来た時に、他の高校とは違う練習で、とっても楽しかったからです。
◆学習面でもそんなに困ることなくサッカーの環境が整っていたため。
◆サッカーのことを他のチームより詳しく教えてくれると思ったから。
◆高いレベルでサッカーができることや、自分を上達させられると思ったから。
◆綺麗なグラウンドで、先輩と後輩の仲も良く、自分がサッカーしたいと思うサッカーの中で 一番プレースタイルが合っていると思ったから。
◆たくさんの高校と迷ったけれど、体験に行った時に親切にしてくれたり、雰囲気が良いと思ったから。

どうやって知った?きっかけは何?

たくさんある選択肢の中から、今通っている高校を知ったのはどんなことがきっかけだったのでしょうか?
秀岳館女子サッカー部の例を参考に、どんなところにアンテナを張れば良いのかを見て行きましょう。

Q:入学前、秀岳館女子サッカー部のことをどこで知りましたか?

50件の回答「先輩の進学」が最多の44%

回答上位ベスト3
1位(44%):「先輩が進学したことで知った」
2位(18%):「県外だがサッカー強豪校として知っていた」
3位(16%):「県内なので元々知っていた」

最も多かったのは「先輩が進学したことで知った」という回答で、全体の44%を占めました。

2位、3位の結果のように、強豪校ということで、元々の認知度が高いということも覗えますが「身近な先輩選手が進路として選んだ」という点が、これからの進路を選ぶ選手達にとって影響を及ぼしているようです。

ロールモデルのような先輩が進学、活躍している学校なら、自ずと興味が湧きそうですね。
現在所属しているジュニアユースのクラブの先輩達が、どんな高校に進学しているか、入学後、どのように過ごしているかという情報は大いに参考になりそうです。

入学前に不安だったことは?

進路の方針が決まり、具体的な対策が分かったとしても、入学後の生活のことはやはり気になりますね。
入学前、どんなことが不安だったのか、見て行きましょう。

Q:秀岳館高校女子サッカー部に入部する前、不安だったことは?一番不安だったことを1つ選んでください。

「練習について行けるか」が過半数を占める

回答上位ベスト3
1位(52%):「練習について行けるか」
2位(28%):「他の部員と仲良くできるか」
3位(同率8%):「上下関係が厳しいのではないか」「勉強と部活の両立ができるか」

入学前の不安で1位になったのは「練習について行けるか」という点。

強豪校ともなれば、練習もハードになることが予想されるだけに、体力、メンタルの両面においても漠然とした不安を抱えている中学生選手は多そうです。
可能であれば先輩部員に「体験練習の内容が普段の活動に近いものであるかどうか」を聞いてみるとイメージがつかめるかもしれません。

2位の「他の部員と仲良くできるか」3位の「上下関係が厳しいのではないか」という点からは、人間関係への不安も見えてきます。
「上下関係」と同率3位の「勉強と部活の両立ができるか」も、大学進学までを見据えるとなると、先輩達の勉強法や進路などをリサーチしておきたいところですね。

これらの不安は、実際に入部してからはどうなったのでしょうか。

その不安、入部してからどう変わった?

秀岳館高校女子サッカー部の皆さんに、入部前に抱えていた不安が、入部後どうなったかを聞いてみました。

中には「まだ不安が消えない」という回答もありましたが、殆どの部員が、時間の経過とともに、環境に馴染んでいっているようです。

「練習について行けるか」という不安。今はどう変わった?

◆最初は毎日「きつい」と感じていましたが、技術がついてきたら、あまり不安を感じなくなりました。
◆ついていけなくはないのですが、前よりもっと頭を使わなければいけないので、難しいと感じることもあります。
◆練習は決して楽ではありませんが、みんなで高め合いながら上を目指せることがとても楽しいです。
◆不安はなくなり、レギュラーになるために頑張ろうと言う気持ちに変わりました。
◆徐々に体が慣れてきたので少し不安が減りました。
◆まだ少し不安は残っていますが、だんだん減っているとは思います。

「人間関係」に関する不安。先輩との距離間は?

◆わからないことに対して先輩方がわかるまで丁寧に教えてくれたので、不安はなくなりました。
◆先輩と後輩との距離感が近く、接しやすいので、話もよくしています。
◆指導者の方々、先輩、同級生がみんな優しくて安心しました。
◆周りの協力も得て、きつい事も乗り越えています。
◆最初は心配なこともありましたが、みんな個性豊かで一緒に生活をしていて楽しいです。
◆時間がたつにつれて色んな人と仲良くできるようになりました。

「部活と勉強の両立」の不安。勉強時間の確保はできそう?

◆サッカーもしつつ、テスト前はしっかりテスト勉強も出来るので不安は解消されました。
◆テスト勉強の時間があって安心しました。

サッカー部で一番楽しいことは?

進路選びでは「入学してから」のことも知っておきたい大事なポイントですね。
部員の皆さんが「サッカー部で一番楽しい」と感じていることを聞いてみました。

Q:サッカー部で一番楽しいことは何ですか?

試合に出られることがベスト1に

回答上位ベスト3
1位(38%):「試合に出られること」
2位(36%):「寮生活」
3位(18%):「練習」

最も多い回答は「試合に出られること」の38%、次に多かったのは「寮生活」36%でした。
3位に「練習」18%が続いていることからも、サッカー強豪校らしい意識の高さと、寮の雰囲気の良さ、人間関係の良さが伝わってくるような結果となりました。

秀岳館高校のおすすめポイントはここ!

部員の皆さんが、これから進路を考える中学生の皆さんに向けておすすめしたいポイントをまとめました。
この回答からは、女子選手が進路を決定する上で、心を動かされた点が見えてきます。
ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。

おすすめポイント順位
1位(40.6%):人間関係
2位(25.0%):練習内容
3位(15.6%):雰囲気
4位(7.8%):指導者
4位(7.8%):環境
6位(3.1%):寮生活

人間関係がとにかく良い!

◆学年関係なく皆が仲良しなことです。
◆男女サッカー部で仲良く、コーチ陣との距離感、関係も良いところです。
◆先輩が優しいです。上下関係があまりなくて皆が仲良いところがおすすめです。
◆一人一人、個性があって、寮生活も本当に楽しいです。
◆男女一緒に行事を行う所がおすすめです。

部活の雰囲気が良く、得るものも大きい

◆練習中䛿全員で声出して盛り上げて、良い雰囲気で毎日練習ができることです。
◆何事も諦めず、女子サッカー部が団結してひとつの目標に向かっていること。
◆オンとオフの切り替えが良く、サッカーにも、行事にも全力で、思い切り楽しめるところ。
◆社会に出た時に、道を間違えないように、人間性についても教えてくれるし、指導者がサッカーに本当に情熱的に考えて教えてくれます
◆男女全体が協力できる。
◆練習レベルが高いのに、指導者、先輩たちが優しく丁寧に教えてくれて、楽しみながら強くなれるところ。

練習内容や環境への満足度が高い

◆他のところより多くボールを触ることが出来ると感じました。
◆練習内容が良く、確実に上手くなると感じるところ。
◆足元の技術がどこよりも習得できるところ。
◆無駄だと思う練習が一切なく、全てを試合に生かせると感じるところが良いです。
◆毎日整った環境で練習できるところです。

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最後に

秀岳館高校女子サッカー部の現1年生部員の皆さんにご協力いただいたアンケート結果を公開しました。
これから進路を考える中学生女子選手の皆さんにとって、参考になることが沢山見つかったのではないでしょうか?
地域、学校に関わらず、進路を選ぶ際に、共感できそうなことばかりだと感じました。
ぜひ参考にして頂き、進路選びの参考にして頂きたいと思います。
皆さんにとって、最適な進路が見つかることを祈っています。

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriterCrane
滋賀県在住ライターのCraneと申します。
2022年8月にライター歴5年目に突入、サッカー娘の母歴は丸12年になりました。

どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。

頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。

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