こんにちはジュニアサッカーNEWS統括副編集長の江原です。
今年は、初めて畑づくりをする機会があり、メロンを栽培しました。
なぜメロンかというと、田舎にある実家は兼業農家なのでさまざまな野菜や果物を育てていますが、
中でもメロンとスイカは「草ぼうぼうの荒地でもゴロゴロと実がなる」という姿を見てきたからです。
(毎年食べきれないほどスイカとメロンがなります)
今年、私が初めて関わった畑は、車で30分ほど離れたところにあるので、
私はかなりハマりやすいといいますか、すぐに熱中しやすい性格を自覚しているので、
「ハマりすぎると大変、なるべく手をかけ過ぎずにいこう」と心に決めていました。
仕事も家事もしないといけませんし。
できるだけ自重しながら、そっと植えたメロンの苗。
それなのに・・・
あっという間にメロン栽培の虜になってしまいました・・・!
というのも、
「初めて植える畑だし、ちゃんと根が張るかなぁ」
と思っていたのも束の間、
久しぶりに畑を訪れてみると、なんと!小さな小さなメロンの実が1つ付いているではありませんか!
まだ何も手をかけてないのに!
初めての実は親指の先くらいの大きさでした。
慌ててその辺で拾ったお弁当の容器のゴミを洗い、
水はけの穴を開け、
小さな実の下に敷きました。
そして次の日は大雨。
あのお弁当容器はちゃんと泥除けの役目を果たしただろうか・・・
少し気になりながら仕事をしました。
4日後、畑の様子を見に行きました。
なんと!あの小さかった実が、たったの4日間で5倍くらいの大きさに成長していたのです!
こんな短期間で、そんなに・・・!と衝撃を受けました。
と、同時になんとも言えないドキドキ感に心臓を撃ち抜かれた気がしました。
そうです、この瞬間に私はメロンに「ハマって」しまったのです。
ハマらないように、気をつけていたのに・・・。
以来、せっせと車で30分かけて畑へ通いました。
「できるだけ放任、手をかけない」
という最初の誓いはなんだったのかと思うほどにお世話をしました。
このことから学びました。
「最初に思いも寄らない規模の成功(実が大きくなる)を味わうと、夢中になる」
最初の一つ目の実が虫に食われて枯れたり、大きくならずに萎んだりしていたら、
私はこんなにもメロンにハマらなかったでしょう。
そして二つ目以降にもそこまで精魂込めてお世話をしなかったでしょう。
「初回の成功」というのは、なんという破壊力を持っているのでしょうか。
(ちなみにギャンブルもビギナーズラックでたまたま良い思いをするとハマると言われていますね)
この理論(?)をもし応用するならば、
「初めて手がける案件で圧倒的成果を上げる」
「初めてのテストで良い点をとる、『頑張ったね』ととても褒められる」
「誰かに初めてしたことで大きな喜びや感謝を表明される」
こうしたことがあると、脳がその時の快感を忘れられずに
「あの時の喜びをもう一度!」
というモードになって、超人的な力を発揮するのではないでしょうか。
私の場合、一つ目のメロンがたまたま何もしないうちに順調に育ったことは、
神様からのプレゼントのようなものだったように思います。
二つ目の実からは自分なりに色々調べて、しっかり実がつくように頑張りました。
花が咲けば受粉を助け、親指の先くらいの実がつけば下に泥除けを敷き、日照りが続けば何往復もして水をやり。
でも、一つ目の実が圧倒的な美しさと大きさで育っていきました。
メロンにハマって良かったこともありました。
実家の父母との共通の会話が増えたことです。
メロンの写真を送り、電話をかけて現状を伝えると栽培の経験豊富な父や母が「こうするといい」というアドバイスをくれます。
離れて暮らしていると共通の話題が生まれにくいので、
これは我が家にとってとても良い効果がありました。
こうしたことも見越しての神様のプレゼントだったのでしょうか。
熱に浮かされたように畑に向かう日々。
心なしかいつもよりも少し、心が豊かに満たされているような感じがしました。
反抗期の息子と衝突しても、
メロンのことを考えると「メロンは少し大きくなったかな」とホワーンとして忘れられます。
(文章にするとちょっと危ない人味がありますね)
ガーデニングを熱心にやっている皆さんも、こんな気持ちなのかなぁ、と感じていました。
そして、いよいよメロンに網目が入り、すっかりメロンらしさが増していきました。
初めての畑づくりで学んだ悲喜こもごも②(執筆中です)へ続きます。