※この記事は再掲です。
8月を迎え、気温35℃以上の猛暑が続く本格的な夏がやってきました。毎年のことながら熱中症が心配ですね。
高校野球では、2020年度のインターハイ大阪代替大会に出場した大阪桐蔭高校が、熱中症対策の一環として使用が認められた白スパイクを着用して話題を呼んでいます。
サッカー少年、少女たちも今年は足元から暑さ対策してみませんか?
読者の方からコメントを頂きました
『審判のスパイクは「黒を推奨する」とあるようですが、これも撤廃してほしい所です。』
↓本文は写真の下から始まります↓
白スパイク「実際、涼しい」
内部温度、黒との差は約10℃
2019年度5月、高野連は2020年3月20日から、公式試合での白スパイクの着用を認めると発表。8月2日(日)に行われたインターハイ大阪代替大会で大阪桐蔭の選手が白いスパイクでダイヤモンドを駆け巡ったことが話題を呼びました。
高校野球ではこれまで、公式戦でのスパイクは黒一色のみとされてきましたが、猛暑で熱中症に陥る選手も増えてきたことから白スパイクの着用を認めました。
実際に履いてみて、確かに黒より涼しいと感じる選手が多いようです。
スポーツメーカーMIZUNOが、32℃の炎天下でスパイクの内部温度、表面温度の変化を検証したところ、黒スパイクに比べ、白スパイクは約10℃低いという結果が出たそうです。
《MIZUNOによる検証方法》
日時:8月27日 10時半~16時半
場所:MC横テニスコート脇の人工芝上
天候:晴れ、最高温度32度
方法:熱伝対をアッパーバンプ部とインソール前足部に固定し、1分毎に温度を測定
《検証結果》
表面温度
黒:最高約70℃
白:最高約50℃
内部温度
黒:最高約53℃
白:最高約43℃
引用:MIZUNO BASEBALL HP
参照:今話題のスポーツやアスリート情報をピックアップ!、スポーツ報知
あなたのサッカースパイクは何度?
比較的自由にカラーが選べるサッカースパイク。
「夏は白!」と決めている選手や保護者もいるかもしれませんが、「今まで特に色を意識したことは無かった…」という方も少なくないのではないでしょうか。
サッカースパイクはカラーが豊富なだけに、白と黒以外の色の内部温度も気になりませんか?
「スーパーサイエンスハイスクール (SSH)」(※)に指定されている、山梨県北杜市立甲陵高校で行われた、色別の太陽光による温度上昇、色と熱吸収の関係を調べるための実験では、白⇛黄⇛赤⇛緑⇛青⇛黒の順で温度が上昇しやすいという結果も出ているようです。(実験方法:赤・青・黄・緑・白の塗料を塗った空き缶に 200ml の水を入れパラボラに装着し、25分の間、5分毎に水温を測定。)
また、実際に白、黒、赤の3色のスパイクで内部温度を1時間の間、10分ごとに測定したというKoheiさんのブログでは、1時間後となる最終測定時間において、黒が58.5℃、赤と白は50℃という結果が出たそうです。
赤と白は最終測定時間までの間、赤の方が1℃〜2℃高い温度で推移しましたが、最終的には同じ温度に落ち着いたということです。
酷暑を迎える真夏のグラウンド、気温35℃の日には天然芝の温度は40℃、人工芝の温度は60℃〜70℃にまで上昇することもあるといいます。このことからも、夏はスパイクの色にも配慮した方が良い、ということが言えそうです。
「色やデザインが好み」、「サイズがこの色しか無い」という理由でスパイクを選ぶ方も少なくないでしょう。ですが、「夏の間だけでも選ぶ色を意識する」という考え方も購入時のポイントに加えてみてはいかがでしょうか。
参照:山梨広陵高校HP、Kohei’s BLOG サッカースパイク情報ブログ、UNION SPO.TV
※スーパーサイエンスハイスクール (SSH):文部科学省が科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校を指定する制度
最後に
熱中症対策と言えば、食事と睡眠をしっかりとり、試合中も水分、塩分をしっかりチャージすることに気を配るという方が多いと思います。
今年の夏はそこに「足元への配慮」もプラスしてみませんか?
スパイクの色で最大10℃前後もの温度差があるならば、少しでも涼しい色を選びたいですね。
酷暑が待ち受ける夏。スパイク選びのポイントとして参考にしてみてください。
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審判のスパイクは「黒を推奨する」とあるようですが、これも撤廃してほしい所です。
匿名様
コメントありがとうございます。
本文に掲載させて頂きますね!