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「文武両道」目指しより高みへ、粘り強く 三田学園高校・福原 幸明 監督インタビュー


国公立大学にも多数合格者を出す進学校でありながら、2015年には全国高校総合体育大会(インターハイ)にも出場した三田学園高校サッカー部。2018年度には強豪揃いの兵庫県リーグで18試合わずか失点10という堅守で優勝。続くプリンスリーグ参入戦では京都の強豪・久御山を無得点に抑え6-0で快勝し、初のプリンスリーグ関西参入を決めました。

常に高みを目指し、「文武両道」を歩み続けるチームはどのようにして作られたのでしょうか?
そこには、自然に切磋琢磨しあえる素晴らしい環境と、「教育者としての信念」「負けず嫌い」という2つの熱さを持つ監督の強い姿勢がありました。
三田学園高校サッカー部の福原 幸明 監督にお話を伺いました。
(写真:ジュニアサッカーNEWS編集部撮影)

全員で攻め・全員で守るーーーその背景

(お話を伺った三田学園高校 福原 幸明 監督)

ーーまずは、三田学園高校はどんなチームなのか、チームの特徴を教えてください。

福原監督「うちの学校は、学力がないとまず学校に入れません。また、サッカーでの特待制度やセレクションなどはありませんから、入りたい選手は、誰でも入れる。こちらで選ぶということはありませんし、できません。なので毎年選手のレベルも様々、必然的に、入ってくる選手に合わせることになります。」

ーーなるほど。セレクションがないというのは意外でした。勉強での特待制度はあるのですか?

福原監督「B方式という自己推薦のような方式で、一定の学力とサッカーの実績による専願受験の仕組みがあります。一概には言えませんが、ある程度の学力(2019年度入試要項によれば9教科の合計が32、5教科で18以上)は必要ですね。サッカーの実績についてはたとえば所属チームが県大会に出たとか全国大会に出たとか、これは私の方での判断になります。ただやっぱり、サッカーの実績を優先させて選ぶということはできないので、高い水準での学力が必要です。外部から入ってくる選手は、このB方式での推薦を狙ってくる選手がやはり多いですね。全体で20人くらいですが、これは他のスポーツも含まれますので、サッカーでいうと10人いるかいないかというところです。寮などもないですから、通える範囲で、国公立大学を目指す選手などが毎年受験してきます。」

ーーかなり狭き門なのですね。今年のチームは、どんなチームですか?

福原監督「抜きんでた特徴を持った子が少ないですね。ベースの力は年々上がっていると感じるが、驚くほど体が大きいとか足が速いとか、そういう選手はいない。なので『強烈な個』がいない分、全員で攻め、全員で守る。そういったスタイルを模索していくことになると思います。」

サッカー強豪校のイメージの強い三田学園高校ですが、入学の基準となるのは学力であり、逆に学力があればサッカー初心者であっても入部できる、というのはとても意外でした。そのため毎年選手のレベルもバラバラ、幅広いタイプの選手をまとめていく難しさがあるのだなと感じました。

刺激し合い、高め合う関係


三田学園高校は中高一貫校です。中学から持ち上がりであがってくる内部生と、高校から受験をして入ってくる外部生がいます。中高一貫校ならではの悩みや強みがあるのでは…?その疑問をぶつけてみました。

ーー今年の内部生と外部生の割合いはどれくらいですか?

福原監督「今の3年生は内部生が少ない学年ですね。だいたい毎年1学年全体で20~25人いて、3年生は内部生は5人のみ。2年生は、20人。今年の1年生は、内部生が25人、外部生が20人と割と差が少ないですね。」

ーー内部生と外部生では、やはり意識やスタイルにずれや違いがあったりしますか?あるとしたら、どうやってそのずれを修正していますか?

福原監督「中学からあがってくる子たちは、選択肢がない。『今までやっていたから』『友達が入るから』となんとなくサッカー部を選ぶ、という子も多い印象です。それに対して外部から入学してくる子たちは、いろんな選択肢がある中で『三田学園でサッカーがしたい』という強い意志を持ってくる子が多いなと思います。ですから内部生には入部前に『外から上手い選手がたくさん入ってくるからな。今までみたいな気持ちでやっていたら、試合に出られないかもしれんで。』とハッパをかけて、高いレベルの環境には厳しいリスクもある、という話を必ずします。もちろんそれは外部から入ってくる選手も同じで、だいたい受験前に練習会に参加してくれるんですが、その時にきちんと話をします。しっかりと覚悟をもって入ってきてほしいですし、そういう選手は伸びますから。」

ーー内部生の方が三田学園のスタイルを熟知していて、外部生が合わせるのが大変なのかと思っていましたが、そうではないのですね?

福原監督「今は中学生でも親子ともよく高校サッカーを知っています。いろんな高校のサッカーを見て、それぞれのサッカーのスタイルを知った上で学校を選んでいるのではないでしょうか。先日も報徳学園や神戸国際大学附属高校と1年生同士のトレーニングマッチをしましたが、やはりその高校らしいサッカーをする選手が集まるのだなと驚きました。逆にうちも『三田学園さんはどうして1年生から球際が強いのか?そういう選手を集めているのか?』と聞かれたりしましたよ。こちらは選べないんですから、やはり、入ってくる選手が入学前によく調べて、自分のスタイルに合ったチームを選んでくるのでしょうね。」

ーーなるほど、そういう意味で外部生の方が「三田学園のスタイル」を意識していることが多いのですね。

福原監督「そうですね。内部生にとっても、そのことがとてもいい刺激になっています。外部生の練習に対する貪欲さや高い技術に『このままでは試合に出られないかも』と焦って負けじと張り合うことで、内部生のサッカーに対する姿勢もやはり変わってきます。
逆に、勉強面では、内部生の方がかなり進んでいますし、勉強のやり方というのもよく知っていますから、外から入ってくる子はすごく刺激を受けていますね。たとえば入学前に同じだけの課題が出されたとしたら、高校から入っていた子は『三田学園中学校から来る子はこんなに勉強をするのか、すごいな』と純粋にびっくりすると思います。
入学前に一緒に合宿をした時なんかも、内部生が勉強の仕方を外部生に教えてあげたり、逆に外部生の方が内部生が勉強する姿をみて感心している光景がみられたりしますね。
サッカーの面では内部生が外から入ってきた子に刺激を受けて、勉強面では外部生が中学からあがってきた子に刺激を受ける。お互いすごいな、と思っていると思いますし、本当にいい意味で刺激し合っていると思います。」

ーー勉強面、サッカー面、それぞれでお互いリスペクトしながら学び合い、高め合える理想的な関係があるのですね。初めのうちは馴染めなかったりすることはないですか?

福原監督「そこは子供たちのすごいところで、いつの間にか馴染んでますよね。夏くらいまでは1年生は1年生だけで練習するので毎日顔を合わすというのもあるのでしょうが、自然と馴染んでいます。まぁ、仲悪いこともありますけどね(笑)。ある意味敵やと思ってるようなところもありますし。内部からあがってくる子は『自分が今まで試合に出ていたのに』というプライドもありますから。そういう難しさはあります。」

「文武両道が当たり前」という意識

ーー三田学園高校といえば、毎年国公立大にも多数合格者を出す「文武両道」の学校というイメージですが、サッカーと勉強との両立について何かチームでされていることはありますか?

福原監督「チームでしているというよりも、子供たち自身が時間を見つけて自主的に勉強していますね。たとえば遠征に行っても必ず勉強道具は持ってきて部屋やロビーの机でやっているのを見ますし、バスの中でも後ろから『よーし、今日は移動で〇時間あるからこれだけ単語覚えられるな』と言い合う声などが聞こえてきたりします。やっぱり時間をうまく使ってやってますよね。宿舎の人にも驚かれることが多いです。」

ーー言われるからやる、ではなくて自主的にされているんですね!チームからは勉強しなさいと言うようなことはないんですか?

福原監督「こちらからはあえてないですね。強いて言えば、毎年、3月のはじめに入部説明会をするんですが、その時に必ずその年の卒業生で国公立大学に合格した子、私立大学に合格した子、指定校推薦で合格した子などに2・3人来てもらって話をしてもらいます。
その子らが話することは、言うなれば実際に『こうやってきたよ』という生の話なんで、僕が言う一般的な話なんかよりずっと子供たちはよく聞きますね。
サッカーの面でいえば『試合に出るチャンスは必ずあるから、1年生から粘り強く練習することが大事』とか『人と同じ練習だけではアカン、プラスアルファ自分で何かやらないと』とか、食べ物や睡眠の話だったりしますね。
勉強については、それこそそれぞれで、たとえば指定校推薦の子だったら『指定校推薦では1年生からの成績が必要だから、指定校推薦を目指すなら1年生から普段の生活や授業を大事にしてほしい』という話を、国公立大学や私立大学の一般受験で合格した子だったら『いかにして自分が勉強をしてきたか』という話をします。
たとえば『単語を一日に覚える数を決めて覚える。ただし20個とか多すぎてしまうと続かない』とかですね。
睡眠を削って勉強する、というのはムダ。眠くなってきてかえって集中力が続かない』というのは毎年皆口をそろえて言っています。

ーー遠くから通っている選手も多いんですか?

福原監督「多いですね。大阪は私立だと附属高校も多いですから、国公立大学を目指す子でサッカーもやりたい子なんかは大阪から通ってくる選手もいます。初めは家が遠い選手は大変なんじゃないか、と気にかけたりしていたんですが、毎年見ていたら、そういう子ほど時間の使い方が上手です。また、クラブチームではなくて学校ですから、学校に来てしまえば目の前にグラウンドがあって、勉強して、サッカーして、あとは帰るだけなんで案外楽みたいです。練習時間は18時半で割ときっちり終わりますし、18時45分には校門をくぐるようにと生徒たちにも言っています。(両立は)もちろんしんどいとは思いますが、全然大丈夫ですね。」

「信じる」ことの大切さ

ーーやはり、サッカーとしては「頭を使ったサッカー」というスタイルなのですか?

福原監督「そうでもないですね。高校も中学校もですが、学校のスタイルが割と1から手取り足取り教えてくれるスタイルなんです。だから、うちの選手は理解力・考える力は非常に高いが、反面、言われたことしかできないようなところもあります。試合・練習の中で判断して、考える状況をできるだけ作るようにしていますが、これは本当に時間がかかります。」

ーー1年生からそういう機会を作っていって、形になってきた、チームの半分くらいに浸透してきたかな、と思えるのはどれくらいですか?

福原監督「1年生はサッカーとは、とか、うまいだけじゃだめだよ、というようなベース作りから始めますから、形になってきたなと思えるのは早くても3年生のインターハイの後くらいですね。やっと形になってきたな、と思ったら卒業でまた一からやり直しです(笑)。まぁ、それまではポイントやきっかけは伝えながら、判断すること、考えることを教えていきます。勉強ができて自信がある子というのは非常に頑固な子も多いので、自分を否定されると絶対に動きません。言い方にもすごく気を使いますよ。」

ーー選手起用については、監督が決めておられるんですか?

福原監督「基本的にはそうですね。もちろん、悩むこともたくさんありますよ。特に生活態度がいいかげんな選手なんかは、出すことによって周りのモチベーションが下がれへんかな、チームがバラバラになってしまわへんかな、という懸念もあったりしますし。とはいえ台所事情もありますから『この選手出したいねんけど』とコーチに相談するんですが、『いやいや今日の練習前のあいつの挨拶の仕方見てたらダメですよ』と却下されることもあります。」

ーーなるほど、日ごろの生活態度もすごく大事だということですね。

福原監督「でもね、やり方は2つあると思うんですよ。やる気がないから出さない、ではなく出して、出たことによって自覚をもってその子がよくなる、という可能性もある。本当にどうしようもない生徒を作ってしまったら、それはもうそうなる前に手を打たなかった僕らの責任ですからね。そんな話をコーチともしながら、悩みながらいつも決めています。去年の3年生なんかは、本当に『信じること』を教えてくれました。」

ーーえ、それはどういうことですか?

福原監督「選手がね、『大丈夫やれます。あいつ出しましょうよ』って言ってくるんです。それで下級生を出したり、経験の少ない選手を出しても、周りがサポートして最後までやらせる。その姿を見て、『あぁ信じることって大切なことなんだな』というのを、子供たちから学ばせてもらいました。」

「全国制覇」を目指して



ーーチームとしての目標を聞かせてください。

福原監督「チームとしての大きな目標はあります。やっぱり全国制覇、日本一になりたいという思いはあります。ただ、やっぱりちょっとずつ、ちょっとずつなんですよ。毎年、前の年を上回る成績を残すことを目標に、時間はかかっても粘り強くやっていきたいですね。」

ーー今年度は初のプリンスリーグ関西への参戦を果たしましたね!ここまでの手ごたえはいかがですか?

福原監督「苦労してます。まだ始まったばかりなんで、勝つもよし、負けるもよし。勝って『こんなもんか』と思うよりは負けて学ぶことの方が今は多いと思うので、ここまで(取材当時・第2節終了時点)2戦負けてますが、今は特に気にしていません。実際、一年間でかなり成長できるんじゃないかな、と思っています。このレベルでずっと一年間できるというのは非常に面白いなと。できたら残留して来年もこのレベルの中で戦っていきたいと思いますし、機会を見てもう一つ上も目指していかないとという思い、欲はありますね。今まで長い間、県リーグのステージで戦ってきて、今までは『引いて守る相手をどう崩して点を取るか』という攻撃が我々の課題だった。でも、プリンスリーグにいったらめちゃくちゃ上手いやつがゴロゴロいるわけですよ。そういう強烈な個をいかにして全員で止めるか、守るか。そういった今までとは違う課題も出てきています。」

ーー兵庫県内でも古くからの強豪と呼ばれるチームだけではなく、伸びてくるチームが増えてきましたね?

福原監督「新人戦は芦屋学園と神戸星城の決勝でしたからね。まぁやっぱり指導者が熱く、粘り強いところは、選手も粘り強くなります。そういった一生懸命粘り強く頑張っている指導者というのは、僕も応援しなきゃならんなと思いますね。先日、遠征でプリンスリーグ中国で戦う4チームと一緒になったんですが、その4人が本当に仲が良くて。お互い戦う相手ではあるんですが、いいところも認め合っているし、『こうしたらいいんちゃうか』ということも言い合える。ファミリーですよね。そういった関係性は、今僕の周りにはないですが、今後築いていけたらいいなと思います。周りのチームとも互いに切磋琢磨しながら、まずは県で一番を狙っていきたい。兵庫県内ではやっぱり滝川第二や神戸弘陵といった古くからの強豪や関西学院のような力のあるチームもある。やはりそういうところを倒していかないと兵庫県では一番にはなれないですしね。でも絶対負けませんよ。」

ルーキーリーグに向けて①~先に繋がる戦いを~

三田学園高校サッカー部も参加するルーキーリーグ関西U-16~Groeien~2019(グロイエン)が5月3日(金・祝)から開幕しました。5月13日現在第2節を終え、三田学園は1勝1分けの負けなしとなっています。ルーキーリーグへの意気込みを伺ってみました。(取材は開幕前の4月に行っています。)

ーーいよいよルーキーリーグが始まりますが、どんな戦いになりそうですか?

福原監督「やっぱり、ベストメンバーでガチンコで上を目指す、というルーキーリーグの趣旨もありますから、勝ちは目指していきます。とはいえ、まだ1年生という育成年代ですから、勝ちにこだわりすぎないようには気を付けようと思いますね。」

ーー具体的にはどういうことですか?

福原監督「たとえば、これはトップチームにもいえることですが、汚い戦い方は絶対にしたくないですね。相手をつかんだり、ファールまがいのプレーをしても勝ちにこだわるチームは実際結構多いんですよ。うちはプリンスリーグでも2試合終わって警告は0です。そういったファールまがいのプレーや、奇襲なんかもそうですが、そういう勝ち方は先に繋がらないですから。先の成長に繋がるかどうか、常にその視点は必要だと思っています。決して汚いプレーヤーは出さず、全力でフェアな戦いをしたいと思います。

ーー目標はありますか?

福原監督「うちは昨年度から参加させていただいていますが、昨年度はGⅡの真ん中くらいの成績でした。今年度は次の年に繋がる環境のためにも、GⅡでは1位、2位を目指しますよ。絶対にやります!

ルーキーリーグに向けて②~新1年生インタビュー~

フレッシュな新1年生のお二人にもお話を伺ってみました。

臼杵 伸真(うすき のぶちか)選手(61番・SB) 三田学園中学校出身

①入部・入学前に不安だったことはありますか?

外部からたくさん上手い選手が入ってくると聞いていたので、その中でやっていけるかというのがとても不安でした。

②入部してから1か月、三田学園高校サッカー部の印象はいかがですか?

個性豊かで明るいメンバーが揃っていると思います。中学・高校が同じグラウンドで練習していてスペースが限られるので、その中で自分たちでどう練習していくかということを考えないといけないなと感じています。

③福原監督の印象を教えてください!

まだ監督に直接指導をしてもらっているわけではないのでよく分かりませんが、挨拶や身だしなみには厳しい印象です。

④勉強とサッカーの両立について、心がけていることはありますか?

家が遠く、帰宅が20時過ぎになるので、帰ったらすぐに勉強をする、というのを心がけています。少し休もう、と思うとついゲームなどをして時間を無駄にしてしまったりするので、そうならないように、すぐに机に向かうことを習慣にしています。

⑤これからの目標・抱負(サッカー・勉強・生活)を教えてください!

全国制覇です!ただ現在の状況では、自分は試合に出られない可能性も高いので、まずは試合に出ることを目標に、日々の練習に取り組みたいと思います。
勉強面でも、国公立大学を目指して文武両道を継続していきたいと思います。

三浦 太輝(みうら たいき)選手(24番・ボランチ) Sol Brillante C.F.(ソルブリジャンテ)出身

①入部・入学前に不安だったことはありますか?

文武両道を3年間やり続けることができるか、というのが今も不安です。

②入部してから1か月、三田学園高校サッカー部の印象はいかがですか?

明るい印象です。サッカーも強いし、広い人工芝グラウンドが魅力的ですね。みんな文武両道で、勉強もサッカーも高いレベルでやっているなと思います。

③福原監督の印象を教えてください!

あまり直接話したことはないのですが…3年生の試合などで、ベンチからたくさん声をかけているのを見て、勝負ごとには厳しい人なんだなという印象を受けました。

④勉強とサッカーの両立について、心がけていることはありますか?

僕も家が遠いので、行き帰りの電車の中で勉強するようにしています。スマホなどをいじったりしないように心がけています。

⑤これからの目標・抱負(サッカー・勉強・生活)を教えてください!

1つ上の代にでも出場できるよう、全国制覇を目標に、チームに貢献できる選手になりたいと思います。
勉強もサッカーと両立させて、志望校合格を目指します!

 

お二人とも、取材は初めてとのことで、とても緊張しながら、言葉を選びながら、それでもしっかりと目を見てハキハキと答えてくださいました。突然のインタビューにも堂々と応じてくれる姿がとても頼もしく感じました。

印象的だったのは、悩みながら答える中で、「全国制覇」「文武両道(勉強との両立)」という言葉がそろって迷いなくポン!と出てきたことでした。まだ入ったばかりの1年生にも、チームとしての目標・ビジョンがしっかりと共有されているのだなと感心しました。また、監督とはまだあまり接点がない…という1年生たちの言葉の中に、これまでの監督のインタビューでお伺いしてきた、内部生・外部生で刺激し合っているという現状や勉強との両立への高い意識を実感として感じることができました。このチームとしての一体感は、これから三田学園高校サッカー部が成長していく上での大きな武器になるかもしれません。

最後に

福原監督のお話からは、厳しい現実と戦いつつも、粘り強く結果を出していくという強い意志と、「信じる」「結果のために先に繋がらないこと、正しくないことはしない」という教育者としての信念を感じました。また、時折のぞかせる負けず嫌いな一面に、とても親近感を覚えました。

サッカーでも、勉強でも、高い水準を目指しながら努力を続ける三田学園高校サッカー部。これからの活躍がとても楽しみです。
貴重なお話、ありがとうございました!

◆三田学園高校サッカー部U-16が参戦している関西ルーキーリーグ~Groeien~公式サイトはこちら

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    JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriter/責任者kozaru
    1976年10月22日生まれのてんびん座B型。
    大学卒業後、ソフトウェア業界にてプログラマー、システムエンジニアを務めるが、2004年出産を機に退職し子育てに専念。
    子供がサッカーを始めたのをきっかけにジュニアサッカーNEWSを知り、ユーザーからライターに応募。2016年1月よりジュニアサッカーNEWSライターとして働き始める。
    兵庫、和歌山担当を経て2019年3月より関西エリア責任者を務める。(兵庫2種・3種、和歌山の担当も兼任)

    本と散歩とコーヒーをこよなく愛しています。
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