世界のジュニアサッカー事情をお伝えする「ワールドジュニアサッカーNEWS」シリーズ第1弾はドイツから!
現地在住のママライターTorさん(ドイツ語でゴールの意)からの報告です!
第7話はドイツのジュニアサッカーチームの日々の練習の風景をレポートしてもらいました。
日本では力を入れているチームも多いリフティングですが、ドイツでは・・・?
<バックナンバー>
第1話 ドイツジュニアサッカー移籍事情はこちら!
第2話 親子の憧れ!トップチームのユースチームはこんなトコロはこちら!
第3話 ヘッドロックも飛び出す?ブンデスリーガトップチームユースの知られざる「闇」(?)はこちら!
第4話 保護者がレッドカードで退場!? ドイツのユースチーム・街クラブチームあるあるはこちら!
第5話 忘れ物はチームに罰金支払い!自立心を養うドイツ式教育法!?はこちら!
第6話 勉強する子はサッカーも上手くなる!ドイツのジュニア強豪チームが学業に本気で力を入れるワケはこちら!
リフティングは日本人の十八番??
こんにちは! ドイツ在住6年目。ケルンの現地チームU12に所属している息子の送迎ドラ
息子は今まで4チームを経験してきました。
今回は今までのチームでどんな練習がされていたのかをご紹介しますね。
まず、ドイツのサッカーチームでは練習の始まりから驚かされました。
どこのチームにおいても日本で行われている準備体操的なものが無かったのです。
練習が始まると、まず鳥かごや狭い場所でのドリブル、動きながらのパスやトリック&ターンなどを行います。
最初は練習開始と共にすぐにボールを使った練習が始まることが理解出来ず、「アレ?準備体操はいつしたの?!」と不思議に思ったほどでした。
今の所属チームでは週3回、各1時間45分の練習があります。
週の練習2日目には45分間のピラティスの時間が設けられています。
そして、縄とびやラダーでのリズム感や、10、20メートルの短距離走で瞬発力を高めるトレーニングを行います。
マラソンなどの長距離走をトレーニングとして行うことはありませんね。
また週に一度、ブレインキネティックというドイツ発祥の脳と身体のトレーニングを受けています。
「脳に一つの事だけを集中させず、一度に複数の動作を連動させる。そうすることで瞬時にプレイの選択肢を増やすー。」
という効果があるのだとか。
身体全体を動かし、「普段は行わない動きへの違和感を取り除く」という目的もあるので、さまざまな動作を行いながら、視覚と判断能力の問われる問題に瞬時に応えて行きます。
息子は「物凄く集中するので、指示が複雑になればなるほど、どんどん頭が冴えてくる。」とまで言っています。
最終的にはどんなシュチュエーションでもパニックを起こさず、選択肢を見分け冷静に対処出来るようになっていくようですが、かくいう息子はまだまだです?
また日本では当たり前のリフティングですが、トレーニング中にコーチが要求することはありません。
もちろん今のチーム(※日本で言うところのJ下部チームにあたります)にリフティングを上手に出来る子もいますが、それでも20-30回くらい。
DFB(ドイツサッカー協会)の指針では両足交互でリフティングしながら歩いて8の字を描ればパーフェクト。
(ちなみにうちのチームでは今のところ誰も出来ません?)
息子もリフティングが大の苦手なのでコーチに教えてほしいと言ったところ
「そんなことよりもっと他にすることがある。」
と一蹴!
確かに課題の多い不出来な息子には相応しいアドバイス、、、とは言えそこはリフティングが出来ないと!と筆者は焦っています。
なぜならドイツ人は「日本人はリフティングが上手い」「日本人はみんなリフティングが上手に出来る」と思い込んでいる節があるのです!
なのでリフティングをしようとして髪を振り乱し、乱れ飛ぶボールに振り回されている無残な息子の姿を見て、
「お前は日本人じゃないな。」
と言われるそうです?
次回は冬休み中のドイツ人のサッカー三昧の過ごし方についてリポートします。
日本からも貴重な経験をするチャンスがあるんです!
お楽しみに。
上記のコメント、No.5の記事に対して書いたつもりが、、こちらの記事に投稿してしまいました。。。失礼しました。。
はじめまして、私も現在ドイツ在住で息子がサッカーをしています。記事を拝見して同じドイツといえども指導法も考え方も様々だなぁと改めて感じました。(近くのライバルチームの話を聞いていても全然違うので。クラブの方針フィロソフィーによりますよね)とはいえ、ドイツとしての共通する部分ももちろんありますが。また次回の記事も楽しみにしております。
上記のコメント、No.5の記事に対して書いたつもりが、、こちらの記事に投稿してしまいました。。。失礼しました。。