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元プロサッカー選手が指導 関東フォワード塾、ミッドフィルダー塾 代表・堂園 彩乃氏インタビュー「サッカーがもっと好きになる場所に」

「個人の長所を世界に通用する武器に」

東京、埼玉、千葉、神奈川のポジション別専門スクール「関東フォワード塾」「関東ミッドフィルダー塾」
世界に通用する選手の育成を目指す同スクールでは、どのような指導が行われているのでしょうか?

代表は元スペイン・ラ・リーガ選手、U-20日本女子代表の経歴を持つ堂園彩乃氏。
スクールの特徴や指導にかける思いなど、お話を伺いました。

サッカーがもっと好きになる場所に

ーーー堂園さんが代表を務められる「関東フォワード塾」「関東ミッドフィルダー塾」はどんなスクールなのでしょうか?

堂園 彩乃氏(以下、堂園)
「JリーガーやLリーガーになりたい」「海外で活躍できる選手になりたい」、そんな夢を持つお子さんの夢をサポートするスクールです。

練習で鍛えたドリブルやパス、シュートなどの技術を試合で生かせるようにするために選手や保護者の方々と共に考え、共に学び、成長していくことを目指しています。

そのために一番大切なのは、サッカーが大好きだということ。
好きという気持ちを持ってとことん楽しんで突き詰めていけたら、どんなことも乗り越えていけると思うのです。
来てくれる選手たちにとって、サッカーがもっともっと大好きになる場所でありたい。
これをモットーに、選手や保護者の方々との関係を大切にして、一緒に悩んだり喜び合える、温かな家族のような関係になりたいと思っています。

好きという気持ちが軸になる

ーーー堂園さんはスペインでのプロ選手経験がありますね。海外と日本ではどんな違いがありましたか?

堂園
私自身が日本でプレーをしていた時代は、女子サッカーリーグはまだプロリーグではありませんでした。
もちろんプロ意識を持ってプレーはしていましたが、仕事とサッカーとの両立で、プライベートはほとんどないといった感じで、自主練習やジムなどは睡眠時間を削ってする。そんな生活スタイルでした。

スペインではプロサッカー選手としての契約でしたので、午前中にジムに行ったりケアをしたり、午後はチームの練習、空き時間にはカフェに行ったり、スペイン語を勉強したりしていました。
ラ・リーガや代表の試合があるとチームメイトの家に集まって大人数で試合を見たり、バルに行って知らない人たちと一緒に試合を見たり、みんなお気に入りのチームがあって、その試合を全力で応援します。

日頃からサッカーが身近にあって、試合中やミーティングをしたときは監督の言うことをハイハイ聞くだけじゃなくて、意見があれば監督に対してもズバズバ意見を言います。
スペイン人は自分の意見がしっかりあって、これはいい。これは違う。というディスカッションをかなりします。ときにはそれで喧嘩になることもあるくらい。どこからそんな自信がでてくるの?っていうくらい自分の意見を持っています。

サッカー中でもそれは一緒で、自分の要求したところにボールが出なかったら意見をぶつけるし、試合で審判に対して、ああだこうだを言うときもあります。
試合後もシャワーをあびながら言うのはお決まりです。なかなか聞いていると面白かったですよ(笑)

ミーティングのときに、(試合の動画を見ながら)「このシーンでなぜあなたはファールをしなかった?イエローカードをもらってでもファールをして止めなさい」と監督に言われたことがありました。
忘れもしません。スペインへ行って初めてのミーティングでした。こんなことを言われたのが初めてでこの監督大丈夫?何言っているの?って思っていました。
今では、これがスペインの戦術だと理解でき、日本にも見習ってほしいことだと私は思います。

スペインでのプレーは、責任感だけでなく、新しいサッカーの魅力を発見する機会でもありました。
大変なこともありましたが、新しい文化、新しいサッカーに振れ、サッカーが好きだという気持ちが、私を強くしてくれたのだと今も感じています。

少人数特化型指導
強みと悩みにアプローチ

ーーースクールの特徴を教えてください

堂園
1回のレッスンの定員は最大4人まで。
私が中心となって選手を指導し、他2名のスタッフがサポートとしてゲームに参加したり、練習相手になるなどしてレッスンを進めていきます。

1対1の完全プライベートではなく、4人1グループで行うことで、1対1や2対2、スタッフも交えたゲームが行えるので実際の試合に近い状況を作ることもできるし、かつ、一人ひとりに目の届く指導ができます。

個の技術を試合で生かすためにも対人練習はより効果的だと言えるでしょう。選手が自ら考え、変化する状況下で最適な判断をすることで実践のイメージが掴みやすくなるからです。
人数を絞ることで、一人ひとりの技術や対人スキルについて、よりきめ細かい指導が行えます。

レッスンの前後にヒアリングの時間を設け、参加する選手本人と保護者の方からのお話を伺いながら、ストロングポイント、克服したいポイントを教えてもらい、その選手に必要だと思われるメニューを作成します。

実際に試合を見ている保護者の方々から選手に対する客観的な意見を聞いたり、こちらが練習の成果をお伝えするなど、コミュニケーションを取ることで、より深い信頼関係が生まれると思っています。それは結果的に選手へのサポートに繋がっていくでしょう。

試合の映像を見て選手の強みや課題を明らかにし、レッスンの成果を確認しながら今後の指導方針を検討することも行っています。

現在の生徒は主にU-12の男子ですが、私が女子サッカーのプロ選手経験を持つ指導者ということに魅力を感じて頂いた小中学生の女子選手からも、指導を求めて体験希望のご連絡を頂くことがあります。

ーーーフォワード塾とミッドフィルダー塾、それぞれの指導内容を教えて下さい。

堂園
フォワード塾では、サッカーコートの中盤から相手ゴール前までのエリアを想定したトレーニングを行っています。
シュートに焦点を当てたメニューが多いですが、キックの精度など技術的な側面だけでなく、実際の試合で役立つように、必ずディフェンスを付けるようにしています。
4人の参加者には1対1や2対2になったり、ディフェンスとしても参加してもらっています。

守るときは「どうすればフォワードが嫌がるか?」という心理も働きますよね。攻守の両方を練習することで相手を翻弄するプレーを身につけることができます。
フォワード塾には普段ディフェンスをしている選手の参加も少なくありません。
点を決められるディフェンスになって試合の出場機会を増やしたいという声も耳にします。

ミッドフィルダー塾はコート全体を使って練習します。
攻守両面の動きが求められるので、判断力を引き出すことと「止める」「蹴る」の技術を向上させることをメインにメニューを組んでいきます。

どこにでも顔を出せるように豊富な運動量と広い視野が求められるポジション。常に首を振って、状況を的確に判断できる選手を育成します。
具体的には、様々な色を付けたゴールを設置しておいて、色を提示。その色のゴールに入れるという練習をするなど、『状況を観て、早く、正確に』を子供たちが楽しくできるように工夫しています。

準プライベート塾の良さは、対人練習が出来て一人ひとりにきめ細かい指導が行きわたることだと思っています。
プロサッカー選手としての私の経験を伝えながら「基礎技術+状況判断」の成長をお手伝いさせていただきます。

サッカーを楽しみながら、Jリーガー・Wリーガー・日本代表・世界一のサッカー選手を目指しましょう!
ぜひ、体験に来て頂き、スクールの雰囲気を肌で感じてください!

お話を聞かせてくれた方

堂園彩乃

M&Aスターキャリア株式会社 M&Aアドバイザー
関東フォワード塾、関東ミッドフィルダー塾 代表 兼 コーチ

経歴
神村学園高等部→浦和レッドダイヤモンズ・レディース→オルカ鴨川FC→UDグラナディージャ・テネリフェ・スール→サンタ・テレサCD 女子→マラガCF女子→UDタクエンセ

場記録
公式戦通算 134試合出場/14得点
<内訳>
リーグ戦 101試合出場/8得点
リーグカップ戦 12試合出場/1得点
皇后杯全日本女子選手権 17試合出場/5得点
国際女子サッカークラブ選手権 3試合出場
日韓女子リーグチャンピオンシップ 1試合出場

代表歴
U-20日本女子代表
2010 FIFA U-20女子ワールドカップ

指導歴
レアルウニオン・デ・テネリフェ
バルサアカデミー

参照元:PR TIMES

体験、入会についてはホームページをご覧ください!
関東フォワード塾

関東ミッドフィルダー塾

最後に

「現役引退後も大好きなサッカーの仕事を続けたいと考えていました。
M&Aアドバイザーとしての業務に携わりながら、サッカー指導者として、海外でのプロ経験などを生かせて嬉しく思います。
今の働き方は、自分の子供との時間、家族の時間も大切に出来るので、とても充実しています」

現在はM&Aアドバイザリーの業務とサッカー指導者を両立する堂園さん。
家庭を持ってからも好きなサッカーに関わっていきたいという夢を叶え続ける姿勢がとても素敵だと思いました。

「関東フォワード塾」「関東ミッドフィルダー塾」にきてくれる子供達や保護者の方々と家族のような温かい関係を築きたいという言葉が印象的でした。

気になった方はぜひ体験に行かれてみてください。

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriterCrane
滋賀県在住ライターのCraneと申します。
2022年8月にライター歴5年目に突入、サッカー娘の母歴は丸12年になりました。

どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。

頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。

8チームから12チームくらいの規模の大会、16チーム以上の大きな大会ともに情報は常に募集しています。
大会結果画像、弾けるような笑顔のお写真、選手達のご活躍の様子をぜひお寄せ下さい。いつでもお待ちしています!

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