こちらの記事はジュニアサッカーNEWSメディアパートナー 東京大学ア式蹴球部 様よりご寄稿いただきました。
大学サッカー部の活動、大学生のサッカーへの想い、高校時代のサッカーと勉強の両立についてなど、中学生高校生・保護者の皆さんのお役に立てばと思います。
(参照元:feelings 東京大学ア式蹴球部ブログ)
寄稿者
坊垣内大紀(3年/テクニカルスタッフ・コーチ/聖光学院高校)
「短所は、カッコ悪いところです」
ん、と、女性の面接官の眉間にしわが寄ったのが分かった。だけど、なぜだか、言ってしまおうと思った。 「長所は、自分はカッコ悪いということを、認めることができたところです」
-朝井リョウ『何者』より-
世の中は思い通りにいかない。
一生懸命勉強しても良い点が取れるとは限らない。相手を想っても同様に想っていてくれるとは限らない。愛をどれだけ謳っても、争いのない世界が訪れるとは限らない。
過去の行動を悔やんでもその時には決して戻れない不可逆な世界だからこそ、理想と現実は時に望まない乖離を見せる。
もちろん、サッカーにおいてもまた然り。
たくさん練習したらシュートが100%入るようになるわけではないし、どんな相手からもボールを奪えるようになるわけでもない。どれだけ勝ちたいと願っても、あっさり負けてしまったりもする。そんなすれ違いは時に残酷さを生み、ドラマを生む。
ア式蹴球部の選手は、そんな経験を人一倍してきたと思っている。
お世辞にもサッカーが強いとは言えない高校でそれなりにキツい練習をこなしていたはずなのにろくに勝てなかった過去を、そしてたまに自分たちより強い相手に勝てた時のあの高揚感、すなわち奇跡の味を身をもって知っている人の集まりなのだ。
しかし他の大学の選手の出身校はというと、サッカーをやっていれば知らない人はいないような名門ばかり。全国レベルの高校やクラブのユースチームというのは僕らにとって今まで戦う機会すら無い、それまでの奇跡では手が届く範疇にないレベルなのだ。
それでもア式の選手たちは、そんな相手と戦うことを、これまで以上の「奇跡」を求めることを選んだ。
HP担当者より一言!
「実は東大ア式蹴球部は他大学生もマネージャーやテクニカルサポートになれます!お気軽にお問合せください。」
最後に
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