こちらの記事はジュニアサッカーNEWSメディアパートナー 東京大学ア式蹴球部 様よりご寄稿いただきました。
大学サッカー部の活動、大学生のサッカーへの想い、高校時代のサッカーと勉強の両立についてなど、中学生高校生・保護者の皆さんのお役に立てばと思います。
週に1回投稿します。
(参照元:feelings 東京大学ア式蹴球部ブログ)
寄稿者
川上大智(1年/フィジカルコーチ/近畿大学附属和歌山高校)
頭に入れといて欲しいことは、まだ15歳であくまで高校の部活であるということである。
一年生は名前を覚えてもらうため、白Tの前後に大きく名字を書きその服を二ヶ月ほど着用して走りまくった。(一時期、一年のLINEグループ名が近和歌陸上部に変更される程だった。)
追い込みの期間は、昼は勉学に追い込まれ、放課後は走りで追い込まれ、夜は辞めるor辞めないという葛藤が一年生達を追い込んだ。
友達が辞めると決めて泣きながら電話してきた夜は印象に残っている。
毎晩、次の朝が来ることを悲観的に考えながら眠りにつき、朝起きると、全身筋肉痛でベットから起きることができなかった。朝、学校に行くのが嫌で泣いた日もあった。
けど、頑張れと言ってくれる親や、期待して送り出してくれた小・中のコーチを裏切れないと思い、死ぬ気で食らいついた。
なんとか乗り切ることができた。
これで練習ができるとホッとしていた。嬉しかった。
監督にビビり散らかしながら入部届を提出し、無事入部に漕ぎ着いた。
少し認められた気がして誇らしかった。次の日、練習に行くと走った。
トレシューを履いてこいとコーチが指示をした。
あれ、陸上部に入部したかと一瞬脳裏を過ぎった。
コーチは嘘つきだと思いながら黙々と走った。
しかしコーチは嘘つきではなかった。
いつもの走りに後にパスとトラップを練習した。
この時楽しかった。
足は疲労で震え、おぼつかない足元で行う練習は楽しかった。
洗脳完了である。
さらに、自主練の解禁が言い渡された。
とても嬉しかったが体は常に悲鳴を上げていた。
文武両道を掲げて入部してきたが、「武」しか頭になかった。
(この時の自分に高校とはと聞かれたら、笑顔でサッカーと言っていただろう)定期テストが始まった。
東大生には、無縁の存在だと思うがテストには、赤点が存在する。
我が近和歌は、成績表を監督に見せに行くイベントが開催されるのだ。
もちろん赤点を大量獲得した勇者がサッカー部には多く存在する。
言わずもがなブチギレの嵐である。勇者たちにはペナルティが多く言い渡される。
勉強がいかに大事か監督は教えてくれていた。当時の勇者はこの教えを理解できないので不満の嵐である。
東京大学ア式蹴球部公式HP
HP担当者より一言!
「実は東大ア式蹴球部は他大学生もマネージャーやテクニカルサポートになれます!お気軽にお問合せください。」
最後に
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