ワールドカップで更に注目されるようになった、より確かな技術を持つGKの重要性。
「ゴールキックが得意になり、何種類ものキックが蹴れるようになりました!」
「PKを全て止めてチームの勝利に貢献し、MIPに表彰されました」
「ハイボールを前に出てキャッチして低弾道パントキックを蹴ってゴールが決まり会場が湧きました!」
日本代表に直結するJリーグ下部組織にGKを送り出すことを視野に入れて指導をしている塾があります。
未来の代表GKの育成に取り組んでいる富居 翔吾 代表にお話をお伺いしました。
(写真提供・引用/富居 翔吾 代表・関東ゴールキーパー塾(Vulture FC) HP、ZOOM取材・文/choco)
↓本文は写真の下から始まります↓
スクール生の声
case1 埼玉県のH君 ゴールキックが飛ぶようになりました!
↓
ゴールキックが得意となり、何種類ものキックが蹴れるようになりました!
※スクールで姿勢、歩幅、足のどの部分に当てるのか、ボールのどこを蹴るのか、関節周辺へのアプローチ、反復練習、目線等その他細かい指導をした結果、短期間でゴールキックを改善することができました。
case2 埼玉県のT君 大会でMIPを取りました!
ハイボールへの対応練習をしてますか?
ーー生徒さんの声を聞くと、圧倒的に「ハイボール」への対処が出来るようになったという声が多いですね。
ハイボール対応は力を入れていらっしゃるんですか?
富居代表
はい、小学生は強いチームと試合をするとセットプレーで負けてしまうことが多々あります。
セットプレーで負けてしまう要因の一つは、ハイボールでゴールキーパーが前に出られないことです。
小学生のゴールキーパーはハイボールが一つの課題となりますが、これは圧倒的にゴールキーパーとしての練習量が足りていないということなのです。
ハイボールの処理ができると、いいことが起きます。
ハイボールにバンバン前に出られるようになると、パンチングや、キャッチからの低い弾道パントキックを使って、得点に直結するプレーができるようになります。自信も出てくるので、早くハイボールが来て自分のパントキックを見せつけたい!というような気持ちで試合に臨めるようになります。
ハイボールに「よっしゃあ!」となるキーパーと、ハイボールになると下がってしまうキーパー。
そういう差がついてくるわけです。
その技術は試合で使えるのか?
―ー そうしたゴールキーパーの指導を始めたきっかけを教えてください。
富居代表
ゴールキーパーの指導を始めたきっかけはサッカーをしていた子どもの存在です。
子どもが小学3年生の時、たまたまポジションが空いていたこともあり、「キーパーをやらないか?」とコーチに言われました。
このことをきっかけに色々なキーパースクールを見てまわり、子どももキーパースクールに通うことになりました。
内容も的確で素晴らしいことを教えてくれていましたが、どんどん次のカテゴリーに進んでいく。
詰め込みすぎて子どもや周りの子たちが理解できないまま次に進んでいることに懸念を覚えました。
有名なスクールは大人数すぎて、スクールの練習でやったことをチームの試合でできているか、というクロージングのところまでできているキーパースクールはなかなかありませんでした。
練習はしているのだけど、試合に活かせない。
試合に活かすためのアドバイスをしてもらえていないということも感じました。
そこで、わたしは週に1〜2回だけ、一緒にキーパーをやっていた子どもと子どもの友達にボランティアでゴールキーパーの基礎を教えることにしたんです。
ハイボールの処理などの基礎をきっちりやった結果、試合でも自信を持ってプレーできる選手へと成長しました。
全く無名の選手だった子どもたちが、小学校6年生のときにはJ下部からお声をかけていただける選手になりました。
そのような体験から、少人数で徹底して基礎を教えてくれるゴールキーパー専門のスクールが必要だということを強く感じ、無いなら自身で立ち上げようと決意しました。
多くの選手がゴールキーパーとしての経験が少ないまま、小学校高学年・中学生・高校生となります。
プレーすることに苦手意識を持ったまま、できないと思い込んで成長してしまいます。
それは非常にもったいないと僕は思います。
巷では小学生の間はフィールドをやっていれば十分だという考え方もありますが、私は逆だと思っています。
ゴールキーパーをやりたいのであれば、早い段階からフィールドの練習をやりながらも、ゴールキーパー専門としてプレーし、基礎的技術をしっかり身につけるべきだと、わたしは思います。
スクールの選手の試合を「土日に見に行く」
富居代表
わたしたちゴールキーパー塾の指導者は、週4人くらいを目処に練習に来ている選手の試合を土日に観に行きます。
選手一人一人が、実際に試合で何ができて何ができていないのかを見て把握し、次のゴールキーパー塾の時には、できていなかったことを練習し、克服してから次へのチャレンジに進むんです。
練習は試合で生きなければ意味がない。
どういうボールが来るか・どういうシチュエーションがあるかなど、実践形式で何回も練習します。
少人数での練習だからこそ、マンツーマンでいい声かけをしてあげることで次に繋がり、一人一人にしっかり課題を落とし込むことができて選手は自信を持ってプレーできるようになるんです。
ゴールキーパーのプレーで大切なことは8割が基礎的なことです。
キャッチング・パントキックやゴールキックをしっかり蹴る・ハイボール前に出ることがしっかりできれば、ゴールキーパーとして光り輝くことができるんです。
基本的なことが身について型にはまったプレーができてこそ、クリエイティブな発想が豊かになり、更に高度なプレーができるようになる。
無意識で基礎的なプレーができるようになり、その先の次の展開を考えられるようになると、プレーの幅が広がります。
卒業生に就職先を確保する!
― サッカー選手のセカンドキャリアについてもユニークな取り組みをされていますね。
富居代表
本気でプロを目指して頑張ってきた卒業生で一定要件を満たしている方には、弊社の投資銀行部門(M&A事業など)またはスポーツスクールの指導者として入社できる権利を付与したいと思っています。
今は、ゴールキーパーのみ指導を行なっていますが、近い将来フィールダーの指導も行い、卒業生が将来Jリーガーや海外プロサッカー選手として活躍するための育成に、更に力を入れていきたいと思っています。
将来的にJリーグを目指すチーム、ジュニア、ジュニアユース、ユースを発足予定です。
卒業生の中には、Jリーガーや海外プロサッカー選手になれないという子も出てくるでしょうし、幼い頃から自分の人生のほとんどがサッカーで、サッカー以外に本当にやりたいことと出会えないという子も出てくるでしょう。
サッカーを本気で頑張っている選手、そしてサッカーの指導者たちが本当の意味で幸せになることが目標です。
関東ゴールキーパー塾(Vulture FC)
富居翔吾
小学校5年生からゴールキーパーを始める。
中学校時は茨城県代表に選出。
帝京高校サッカー部に入部後、高校2年時に三菱養和SCユースに移籍。
高校3年時は全日本クラブユース選手権出場、全国Jユースカップ出場
三菱養和SCユースで恩師となるキーパーコーチと出会い、これまで気付きそうで気付かないより細かな専門指導を受ける。
國學院大学体育会サッカー部に入部
東京都新人戦で早稲田大学に勝利し都大会優勝。
大手証券会社、大手外資系銀行、大手M&A仲介会社を経てM&Aスターキャリア株式会社を設立。
2023年2月に関東ゴールキーパー塾(Vulture FC)立ち上げ
(それまでにボランティアでゴールキーパー指導3年)
- Jリーグ下部組織入団できるレベルを目指す育成
- 最大4名の少人数特化型スクール
- 業界初の就職保証(スポーツ選手のセカンドキャリアの課題解決のために)
※投資銀行部門の平均年収は1,500万円以上です。
最後に
富居代表の第一印象は「誠実で穏やかな方」。インタビュー中、丁寧に真摯に答えてくださる姿に感銘を受けました。
と同時に、一つ一つの言葉をかみしめるように語られる代表の内側から溢れんばかりの熱意も伝わってきました。
大変お忙しい中、インタビューにお答えくださった富居代表、本当にありがとうございました。
ゴールキーパーを始めたばかりのお子さんをお持ちの保護者、ゴールキーパーとしてのノウハウを身につけたいと思う選手、本気でプロのゴールキーパーを目指したいと思う小中学生のみなさん、ゴールキーパーの技術を本気で身につけ、大きな一歩を踏み出してみませんか?
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