9月16日、平河悠選手(山梨学院大学3年生)の加入内定記者会見が行われ、2023シーズンからFC町田ゼルビアへの加入が内定しました。
また「JFA・Jリーグ特別指定選手」としても認定され、今後は大学サッカー部に所属しながら、FC町田ゼルビアの公式戦出場が可能となります。
ジュニアサッカーNEWSでは、10月8日にzoomを使用し、平河選手にインタビューをさせていただきました。
(画像提供:平河悠選手 取材/文:choco)
お話を伺った方
所属
山梨学院大学
ポジション
FW
競技歴
明倫JSC
FCレヴォーナ
佐賀東高校
山梨学院大学
◆2021シーズン公式戦出場成績(9/16現在)
・東京都大学サッカーリーグ1部(14試合12得点)※得点ランキング1位
・東京都サッカートーナメント学生の部(1試合1得点)
・「アミノバイタル®︎」カップ2021東京都予選(3試合3得点)
・「アミノバイタル®︎」カップ2021
第10回関東大学サッカートーナメント プレーオフ(1試合)
・「アミノバイタル®︎」カップ2021
第10回関東大学サッカートーナメント(4試合6得点)※得点王
・第45回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント(4試合2得点)
◆2020東京都大学サッカーリーグ1部 得点王
参照サイト:山梨学院大学 HP
「プロになりたい」は小学生から
ーーープロサッカー選手になる夢はいつごろから持っていましたか?また何かきっかけになったことがあれば教えてください。
平河悠選手(以下、平河)
友達とボールを蹴って遊んでいて面白かったことが、サッカーを始めたきっかけです。
小学生の頃、入ったチームが九州3位などの結果を残していたので、自分の実力やチームの実力を見て、小学生の頃からプロになりたいと思うようになりました。
中学校は、小学校の延長線上で進んだチームに入ったという感じですが、高校は強豪校に行きたいと思い、九州の高校をいろいろ調べました。
ーーー高校は佐賀東高校に進学されましたね?佐賀東高校に決めた理由がありますか?
平河
はい。県内では、佐賀東高校が全国大会に行っていたので佐賀東高校に行きたいなと思っていて…
決めた理由は、ポゼッションサッカーで、攻撃的で面白いチームだなぁと思い、自分のサッカーのプレーにも合っていると思ったからです。
ーーーその後、山梨学院大学へ進学されましたが、進学理由と山梨学院大学サッカー部のお話を聞かせてください。
平河
高校を卒業したら就職するつもりでいたのですが、オファーをいただいて、もう一度プロを目指すチャンスをもらえたと思いチャレンジを決めました。
山梨学院大学サッカー部のメンバーは全国経験者だったり強豪高校から集まって来てるので、本当に切磋琢磨できるメンバーだと思います。
監督も専修大学が関東1部リーグで四連覇した時にいらっしゃった方なので、指導者の力という面からも成長できる部分が大きいと思いました。
山梨学院大学のサッカー部は、攻撃的で面白いサッカーをするチームなので、攻撃の選手である自分自身は、とてもやりやすいと感じています。
また東京都リーグ1部ですが、サッカー部自体、力がついてきている感覚があります。
継続は力なり、自主練を続けてきたことの大切さ
ーーーこれまでの自分を振り返って、プロに繋がったと思える練習や努力を教えて下さい。
平河
高校の時は、自分で課題を見つけて、それを克服する自主練を行なっていました。
例えば、自分は攻撃の選手だけどシュートまで行っても決めきれないとか、ポゼッションのミスなどもあったりしたので、シュート練習を入念にやって攻撃の質を高めました。
大学に入るとスピード感が違っていて、何か引っかかる部分があったので、まずは体作りから始めました。
通用するようになってきたら、自分の持ち味であるスピードや動き出しを活かせるように、練習の時から意識して取り組むようにしました。
カテゴリーに合わせて臨機応変に自主練をしてきましたが、シュート練習はずっと一貫して続けてきたことです。
継続することの大切さを実感しています。
たくさんの人に支えられて
平河
たくさんの方々にお世話になり、支えてもらいました。
今までの指導者には、いろんな場面で心に響く言葉をいただいたり、チームメイトや両親には苦しい時に支えてもらったり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
その中でも、特に今のチームメイトである10番の若谷選手との出会いが、自分自身をより成長させてくれました。
サッカー人生において大きな存在です。
若谷選手とは相性がよく、これまでの試合の半分くらいは、パスを繋いでもらってコンビネーションのところで得点に繋がっています。
自分を最大限生かしてくれる選手に出会えたことは、すごく大きいと思います。
ーーーご両親のサポートの中で、特に嬉しかったサポートはありますか?
平河
両親はサッカーのことをあまり知らなくて、自分のほうがサッカーのことをよく知っていました。
そういった意味では、サッカーでの細かいサポートというより、食事や学校の送迎、自分が住みやすい、いい環境を整えて与えてくれたことが最高のサポートだったと思っています。
特に高校は朝練の開始時間が早く、送迎なしでは練習時間に間に合いませんでした。
朝早くから朝ごはんやお弁当の準備をしてくれたり、送り迎えをしてくれた両親には感謝しています。
プロ選手をめざす君たちへ
ーーー最後に、プロサッカー選手を目指す子供たちへのメッセージをお願いいたします。
平河
サッカーをやっている上で、どこかで壁に当たることはあるし、うまくいかないことは絶対にあると思います。
試合に勝てないこともありますし、チームがうまくいかないことも多いと思います。
そういう時に、いかに足りないことを見つけて頑張れるかが、自分の成長につながると思うので、常に下を向かず、諦めずに練習に励んでほしいです。
(写真提供:町田ゼルビア、平河選手)
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最後に
zoomで拝見する平河選手の第一印象は、爽やかな好青年でした。
インタビュー中も、まっすぐな瞳で視線を一度も外すことなく、一言一言丁寧に答えてくれた平河選手。
仲間の話をされる時にはニコニコと、ご両親の話をされる時には少しはにかみながら感謝の気持ちを表現される姿に、平河選手の堅実で素直な人柄にとても魅力を感じました。
また平河選手が、サッカー界や今後の自分の姿を見据え
「日本のサッカーは、海外に比べてフィジカルやスピードに差が生まれてしまう。
そういった意味では、足元の技術、止めて蹴る、冷静なプレーなど質を高めることはできる。
自分は背後の動き出しなど、強みであるポイントを試合の中で生かせる選手になることができるよう努力し続けたい。」
と発した言葉からは、世界を見ている目標の高さと、プロになっても更に努力を惜しまない覚悟が、ひしひしと伝わってきました。
今後しばらくは、大学サッカーとプロサッカー選手という二足のわらじを履いてのサッカー生活になる平河選手。
これからも多くの経験を成長に変えながら、更なるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
大学生活の忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
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